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わずか140gの安心。finetrackのオールシーズン対応「お守りシェル」の実力とは(2ページ目)

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この一着があるだけで、行動中の安心が段違いでした

ミューラップフーディを着て山を歩く人

11月の八ヶ岳で試した際は、強風と冷たい空気が厳しい環境でしたが、ミューラップフーディのポテンシャルがわかる絶好の機会でした。

ここからは、実際に使ってわかった魅力や適したシーンについて紹介していきます。

蒸れにくいから一日中快適!直接換気できる工夫も

樹林帯では霧や朝露からの濡れを防ぎつつ、行動中の蒸れはきちんと逃がしてくれるため、暑苦しさを感じることなく一日中着たまま歩き続けられました。

ミューラップフーディのベンチレーション

ここで便利だったのが両脇下に配置されている「リンクベント」。これはfinetrack独自のベンチレーションで、ミドルレイヤーやアウターシェルなども同じ位置にベンチレーションがくるように設計されています。

ダブルジッパー式で、上からでも下からでも開けやすいのもいいところ。バックパックのウエストベルトをした状態でも開閉しやすい位置にあり、利便性の高いベンチレーションでした。

ライター 橋爪

リンクベントを開くと、スーッと熱が逃げていくのがわかりました。

冬山でも行動中は汗をかくので、こうした使い勝手の良いベンチレーションは嬉しいです!

また別日に、夏山の想定で半袖ベースレイヤーの上にミューラップフーディを羽織り、ランニングをしてみました。汗をかいても肌に張り付くような不快感はなく、裏地のニット生地が軽やかで快適な着心地をキープしてくれた印象です。

シェルの結露を抑えて早く乾く!

ミューラップフーディを着て樹林帯を歩く人

極薄の生地は、速乾性の面でも大きな利点があります。行動後にミューラップフーディを脱いで内側の湿り具合を確かめましたが、ほとんど濡れは気にならず、乾いた状態がキープされていました。

これは、極薄のポリエステル膜が水分を含みにくい構造になっていることが要因で、この性質が速乾性を高めているようです。

ライター 橋爪

シェルは行動中に衣類内で結露が起きやすいものですが、ミューラップフーディならその心配はぐっと少なそうです。

なんといっても軽やかに動ける

ミューラップフーディを着て岩場を登る人

着ていることを忘れるほどの動きやすさも印象的です。岩場でのよじ登りや、身体を大きく使う場面でも引っかかりがなく、自然と動きに追従してくれました。

これは、ウエアに施された立体裁断もさることながら、生地に備わったストレッチ性が大きく影響しています。ヨコ217%、タテ137%という高い伸縮率により、行動中のフィット感と快適さが両立されています。

ライター 橋爪

どんな動きでもしっかりストレッチしてくれるので、文句なしの動きやすさです。

ウエアの厚みは違えど、ソフトシェルのような柔らかい着心地を感じました。

ある程度の風は問題なし!

ミューラップフーディを着てガスの山を登る

薄い生地なのでどれだけ防風性があるのか心配していましたが、風速5m/s程度では気にならないくらいでした。ただし、やはり生地の薄さによる体感的な冷え感はあるので、寒さを感じるような強風時には、積極的にアウターシェルをレイヤリングした方が良いでしょう。

ライター 橋爪

ミューラップフーディ自体に保温性があるわけではありませんが、着るか着ないかで体感的な温かさは大きく違いました

耐水性は十分。ただしアウターシェルは必須

水滴がついたミューラップフーディ

防水透湿素材の「エバーブレスμ」が使用されているだけあり、多少の水濡れは気になることなし。霧雨で水滴がウエアに付きましたが、撥水加工が施された表地がしっかり弾いてくれていました。

またfinetrackのテストでも耐水圧は平均20,000mm(保証値10,000m)という結果が出ており、生地の耐水性は極めて高いといえます。

ただし、ミューラップフーディにはシーム処理が施されていないため、縫い目から水が侵入してきてしまう可能性が考えられます。先にも触れたように、防水性を備えたアウターシェルを携行することも必須です。

悪天候はダブルシェルで対応!

ミューラップフーディの上にアウターシェルを重ねる

悪天候の場合は、上にアウターシェルを重ねた「ダブルシェル」で完全防備!一枚のシェル着用時に比べて、雨風を徹底的に防ぐことができ、シェル内の結露も発生しにくいメリットがあります。

ライター 橋爪

ミューラップフーディが薄手の生地なので、ダブルシェルでも想像以上に快適でした!

守られている安心感が強く、3,000m級の山での悪天候においても、防御力を高める有効な手段だと感じます。

シンプルに使えるギミックの数々

ミニマルな設計のミューラップフーディですが、細かな部分にも使いやすさが考えられたギミックが備わっていました。

被るだけでフィットするフード

ミューラップフーディのフード

フードはドローコードやベルクロを省いた、かぶるだけのシンプルな構造です。顔まわりには伸縮性の高いゴムが配されており、フロントファスナーを上まで閉めた状態でもスムーズに着脱が可能。

顔まわりにほどよくフィットし、フードのバタつきが抑えられえる上、ツバ部分の形も保たれやすいため、視界を確保しやすいのも好印象でした。

スマートフォンも収まる胸ポケット

ミューラップフーディの胸ポケット

ポケットは左胸に一箇所。標準サイズのスマートフォンは無理なく収まりました。筆者の場合、胸ポケットはスマホを体温で保護しながら携帯する際に重宝しており、ミニマル設計でも省かれずに備わっているのは嬉しいポイントです。

裾のドローコードで風の侵入を防ぐ

ミューラップフーディの裾ドローコード

裾の両サイドにはドローコードが付いており、絞り具合を簡単に調整できます。下から入り込む風を抑えられるため、行動中の快適さを保ちやすい仕様です。

擦れやすいシーンでは使用に注意!

ミューラップフーディを着てハイマツ帯を歩く

気になった点として、極薄の生地なので擦れにはやや弱いかもしれません。薮をかき分ける場面や、岩に擦れやすいクライミングなどでは、破れを防ぐために脱ぐか、上からアウターシェルを重ねるなど、レイヤリングを調整すると安心でしょう。

ライター 橋爪

使った限りでは、簡単に破れるような貧弱さは感じませんでしたが、高価なウエアなので大切に使いたいところですね。

ミューラップフーディで山を自由に楽しもう!

ミューラップフーディの全体像

「アウターシェルを着るほどでもないけど、もう一枚欲しい」という、これまで煩わしさを感じていたレイヤリングの隙間を埋めてくれるミューラップフーディ。

どこへでも気軽に持ち運べる軽快さがありながら、行動中のちょっとした気温や環境の変化にもしっかり対応してくれる、心強いシェルでした。

ニッチな立ち位置のアイテムではありますが、「季節や標高を問わず持っていて損はない便利さ」は他のウエアにはない魅力。ミューラップフーディを活用できれば、きっと山歩きはもっと快適に、もっと自由になるはずです。

▼紹介したアイテムはこちら

    finetrack ミューラップフーディ(メンズ)

    重量140g(メンズMサイズ)
    素材表:15デニールポリエステルニット、裏:7デニールナイロンニット、中間層:エバーブレス®μ(ミュー)
    原産国日本

      finetrack ミューラップフーディ(ウィメンズ)

      重量130g(ウィメンズMサイズ)
      素材表:15デニールポリエステルニット、裏:7デニールナイロンニット、中間層:エバーブレス®μ(ミュー)
      原産国日本

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