「滑る、ぐらつく…」登山道に潜む“危険信号”

北アルプスの深奥に位置する北ノ俣岳。飛騨市側からこの名峰を目指す「飛越新道」は、静かな森と高層湿原が織りなす絶景ルートとして、多くの登山者に愛されてきました。
しかし、長年の風雨にさらされた木道は、板が腐食したり、ぐらついたりする箇所が増加。雨の日や朝露に濡れると滑りやすく、転倒や怪我のリスクが高まっています。

このままでは、多くの登山者が安心して歩くことができなくなってしまいます。登山者にとって安全は最も重要な要素。そこで、飛騨市は登山道がこれ以上劣化する前に、応急的な補修作業を行うことを決定しました。
安全な登山を、未来の登山者へ。私たちの手でつくる持続可能な山

今回の整備活動は、「完全に直す」のではなく、転倒リスクを軽減し、劣化の進行を遅らせるための応急対応です。この活動を通じて、私たちは単に道を直すだけでなく、「自分たちが登る山を、自分たちの手で守る」という、登山者としての責任と誇りを感じることができます。
北ノ俣岳を愛する人、自然の中で体を動かすのが好きな人、そして次世代に安全な登山道を残したいと願う人。そんな登山者たちの力が、今、必要とされています。
ボランティア活動概要
- 日時:2025年9月12日(金)〜9月15日(月祝)
- 1泊2日の日程で、3つのグループに分かれて活動します。
- 場所:北アルプス・北ノ俣岳 飛越新道 登山道(岐阜県飛騨市〜富山県境)
- 内容:老朽化した木道の補修作業、滑り止め設置、安全確認、簡易整備など。
- 対象:登山経験があり、自然保全活動に関心のある方(高校生以上)
- 参加費:10,000円(1泊2日・食事4食・ボランティア保険料込み)
- 申込方法:専用フォームよりお申し込みください。
(申込期間:8月1日〜8月29日17:00まで)
登山道整備だけじゃない!魅力的な「山ごはん」と絶景のボーナス
ボランティア活動の魅力は、整備作業だけにとどまりません。1泊2日の日程では、地元の食材をふんだんに使った「山ごはん」を楽しむことができます。
ジビエカレーや神岡ホルモン、新鮮な地元の卵を使った卵かけごはんなど、美味しい食事は疲れた体を癒やしてくれますね。

- 1日目の食事
- 昼食: ジビエカレー、おにぎり
- 夕食: 神岡ホルモン、山之村ソーセージなど
2日目の食事- 朝食: 自然卵かけごはん、きのこ汁
- 昼食: ソーセージ軽食
※天候やその他の事情により、メニューが変更になる場合があります。

さらに、希望者は早朝に北ノ俣岳山頂までの散策も可能。剱岳や槍ヶ岳、薬師岳などの大パノラマが広がる絶景は、作業の疲れを忘れさせてくれる最高の報酬となるはずです。
あなたの力が、この山の未来をつくる
「安全あってこその登山」。当たり前のこの事実を守るため、あなたの力を貸していただけませんか。登山道整備という活動を通じて、私たちは美しい自然を守り、次世代へとつないでいくことができます。
この記事を読んで少しでも興味を持たれた方は、ぜひ下記の詳細をご確認の上、ご参加ください。
詳細・問い合わせ先
- 主催: 岐阜県飛騨市
- 問い合わせ: 神岡振興事務所 地域振興課(電話:0578-82-2253)