「経口補水液」とは?
経口補水液は、食塩とブドウ糖を混合し、水に溶かしたものである。これを飲用する事で小腸において水分の吸収が行われるため、主に下痢、嘔吐、発熱等による脱水症状の治療に用いられる。出典:wikipedia
この他にも、過度の発汗による脱水状態や、高齢者の経口摂取不足による脱水状態に対しても用いることができ、失われた水分と電解質を摂取することができます。
正しい飲み方ってあるの?よくあるQ&A
正しい飲み方はありますか?
1日当たりの目安量を参考に、脱水状態に合わせて飲みましょう。
熱中症への対処時の飲み方は?
冷やし過ぎずに、1回に50ml~150mlを1~2分おきに飲みましょう。まだ飲めると感じたらさらに同量飲みます。胃腸炎での下痢やおう吐の時ほど、少しずつ飲まなくても大丈夫です。
スポーツドリンクとの違いは?
スポーツドリンクに比べ、経口補水液は電解質濃度が高く、糖質濃度が低く作られています。通常の水分・電解質補給であればスポーツドリンクで充分ですが、脱水状態になりやすくなっている時や、脱水状態時は経口補水液が適しています。
健康なときに摂取しても問題はない?
大塚製薬のOS-1(個別評価型病者食品)などは、下記の様な注意喚起がされています。一部の通信販売、ドラッグストアでも容易に手に入りますが、他の飲料に比べて塩分も多く含まれているため、基本的には必要な時だけ飲むのが好ましいでしょう。
医師から脱水状態時の食事療法として指示された場合に限りお飲みください。
医師、薬剤師、看護師、管理栄養士の指導に従ってお飲みください。
食事療法の素材として適するものであって、多く飲用することによって原疾患が治癒するものではありません。引用:大塚製薬
経口補水液5選
市販されている経口補水液には、そしゃく・えん下困難な場合にも用いることができるゼリー状タイプや、粉末状もあります。
経口補水液の作り方
<材料>
・水…1リットル
・塩…小さじ1/2(3g)
・砂糖…大さじ2と小さじ1 ~ 大さじ4と1/2(20g~40g)
・飲みにくければレモン1/2個分のしぼり汁
これらをしっかり溶けるまで混ぜれば完成です。以下の点に注意しましょう。
◆一気に飲まず、コップ1杯分を30分かけて飲みましょう。
◆作った日のうちに飲みきりましょう。
◆自作するのは大量の発汗でナトリウムを多く失う場合に限りましょう。胃腸炎を発症し、おう吐や下痢などの症状が出た場合は、失われる電解質(カリウムなど)を適正に補給できる市販の経口補水液を摂りましょう。
経口補水液で体調管理を万全に!
経口補水液を摂取することで熱中症や脱水症状から身を守ることができます。登山をはじめとしたアウトドアやスポーツ時には万が一に備えて、経口補水液を持ち歩くことも考えましょう!