下山後の「いただき」は、陣馬高原下バス停からほど近い陣馬そば山下屋

陣馬そば 山下屋
- ▼住所:東京都八王子市上恩方町3891
- ▼下山後のルート例:陣馬高原下バス停より徒歩0分
- ▼営業時間:火・水 11:30~16:00、土日祝 11:00~17:00 月・木・金曜定休日
- ▼電話番号:042-651-6916
- ▼WEBサイト:http://jinbasan.com
- ▼Instagram:@jinbasoba
- ※最新の営業日時につきましては、電話などでご確認ください。
- ※ご紹介しているメニューは、取材当時のものです。
レトロ喫茶や洋食店の定番メニューが十割そばに!?

陣馬そばナポリタン
ちゅみん
十割そばのナポリタン!?店構えからはこんなメニューがあるなんて想像もできませんでしたが、あれこれ食べたいはらぺこworksとしてはどうしても気になってしまう一品です。
まず、目に入ったのはつぶつぶのそばの実。ゴマとは全然違うサクッとした食感がおもしろい!こんな食べ方もあるんですね。さてさて気になるお味の方ですが、ケチャップの酸味、タマネギの甘味、ピーマンの苦みに、十割そばが風味でも食感でも負けていません 。さらにお皿の脇に添えてあるわさびが最高!ナポリタンと聞くとタバスコをイメージしますが、わさびの風味と辛味が爽やかなアクセントを与えてくれます。むしろ、わさびの方が合うかも。
これはただの変わり種なんかじゃありませんよ、本当に。このメニューからは懐かしさというよりも、おそばとしても、ナポリタンとしても新しい可能性を感じてしまいますね!
「そば前」をつつきつつ、一杯やりながらそばを待つ


もりもりそば
けんすけ
今回頼んだのは、十割そばと3品の料理が楽しめる「もりもりそば」。まずは天ぷら、煮物、とろろなどをアテに地酒「八王子城」をちびちびと。山やっていてよかった、大人やっていてよかったと実感。これは、たまりません。
そんなこんなで幸せをかみしめていると、満を持して風味豊かな十割そばが登場。味わい方は3種のつけ汁で。もりそばというと冷たいつけ汁が多いけれど、ここはあたたかいつけ汁で。先に出された3品の料理のうち、とろろを入れればとろろそばとしても楽しめます。クルミのつけ汁は、コクがあってまろやか。それでいて意外とすっきりともしているので、そばがぐんぐん進みます。そばの味をより強く感じさせてくれるのは、すだち塩での食べ方。シンプルな味わいだからこそ、十割そば本来の味や香りを堪能できます。
うーん、これはすごい。美味しいのはもちろんのこと、十割そばがこんなにも楽しく食べられるところってそうそうないのでは。陣馬山のふもとにありながら、登山者以外の方々も数多く訪れるというのも納得です。
陣馬そば山下屋は、こんなお店


昭和11年創業とのことで、約90年の歴史がある陣馬そば山下屋。風情ある店構えは、ちょっとタイムスリップしたかのような気分にさせてくれます。

のれんをくぐった先の店内は、木のぬくもりが感じられる落ち着いた雰囲気。お店を入ってすぐの左側にあるスペースが調理場。こちらの奥では注文が入るたび、その場でそばを打っているとか。

席と席の間は全体的にゆとりがあり、ゆったりと過ごせるのもうれしいところ。店内には、畳敷きのスペースもあります。


お店の奥にある赤い橋を渡ると、2 本の川に挟まれた雰囲気のいいガーデン席が。川のせせらぎとともに四季折々の情景を肌で感じることができ、初めて訪れた方は「おーっ」と言う驚きの声を上げるとか。ここならではのロケーションのなかで、ここでしか食べられないこだわりのそばを食べる贅沢はたまりません。

十割そばというとボソッとしたものもありますが、こちらのそばのしっかりとした弾力には驚き。これは、ちょっと他では食べられませんね。

そばが来る前につまむ「そば前」は、そば屋の醍醐味。なかでも鹿のフィレ焼きは、人気メニューのひとつ。エゾ鹿のフィレという希少部位が使われており、外は香ばしく中は柔らかという極上の仕上がりは、そばを待つ前のちょっとしたつまみのレベルを軽々と超えた一品です。

続いては、まぐろの板そば。こちらのお店の板そば文字通り、板状のそばの上にまぐろのたたきが乗ったもの。和風ガレットのような趣きでおいしいのはもちろんこと、そばという食材の可能性をとことん引き出すその探求心に脱帽します。もし、メニューにあるときは、ぜひ頼みたい一品のひとつです。


地酒を頼むと、なんとマイ升が付いてきます。こちらはお店で「升キープ」することができ、取材時点で約100個の升がキープされていました。

お店の一角には、シャワースペースも(有料)。使用の際は予約が必要なため、WEBサイトまたは電話等でご確認ください。また、お店の橋のたもとには靴を洗うスペースもあります。

お店のすぐ隣にはバス停が。1時間に1本程度ですが、夕方過ぎまでバスはあるので、あまり時間を気にしなくてもいいのもうれしいポイントのひとつ。また、トイレや靴の洗い場なども併設されています。
陣馬そば 山下屋で、ゲザン道

「ほかにはないようなことをしたかった」と語る店主の山下さんが提供する料理は、その言葉の通り随所から創意工夫を感じることができました。伝統を守るだけではなく、新しいことに挑戦する姿勢も、長くお店が愛される秘訣なのかもしれません。こんなステキなお店に出会えるから、ゲザン道はやめられません。ぜひ皆様も山の頂きから下山後の「いただきます」までを楽しむ、ゲザン道を楽しんでみてはいかがでしょうか。
今回のゲザン道 都々逸
※都々逸とは、七七七五からなる定型詩のひとつです。

一般的な山登りからすれば比較的短いコースではありますが、たまには「近所のそば屋へ一杯やりにいく」なんて感覚で登るのも楽しいですよ。
山との付き合い方はさまざまですが、時には下山後も含めて楽しんでみるなんていかがでしょうか。もし、あなた自身が見つけたおすすめの「ゲザン道」がありましたら、ぜひ、InstagramやX(旧twitter)に「#ゲザン道ノススメ」で投稿してみてください。
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