COCOHELI 山岳遭難対策制度(ココヘリ) 550万円までの捜索救助を実施 入会金1,100円OFFで申込む

塔ノ岳コースガイド|静かな登山を楽しめる穴場!小丸尾根コース(2ページ目)

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

コース詳細ガイド

小丸尾根MAP
地図の出典:YAMAP

今回はコースを3つのセクションに分けて紹介します。

セクション①:大倉〜二俣(125分)
セクション②:二俣〜小丸尾根分岐(180分)
セクション③:小丸尾根分岐〜塔ノ岳(55分)

*各セクションをクリックすると、そのセクションへジャンプします

セクション①:大倉〜二俣(125分)

このセクションでは、大倉から西山林道を歩きます。二俣で勘七沢を渡った先で、小丸尾根と鍋割山への道が分岐します。

県道706号線を渡る
撮影:鷲尾 太輔(県道706号線を渡る)

小丸尾根の取り付きは、西山林道から後沢乗越経由で鍋割山へ登るルートの途中にあります。大倉バス停から鍋割山方面へ県道706号線を横断歩道で渡り、左奥の道へと進みます。

大倉自治会館
撮影:鷲尾 太輔(大倉自治会館)

大倉自治会館を右手に見ながら、カーブして畑や住宅街の中を進みます。

林道入口
撮影:鷲尾 太輔(林道入口)

この道標を目印に左へ進み、林道へと入っていきます。

鹿防護柵
撮影:鷲尾 太輔(鹿防護柵)

鹿の往来を防ぐために設けられた防護柵です。中央がネットになっており開けることが可能。通過したら必ず閉めておきましょう。

橋を渡る
撮影:鷲尾 太輔(橋を渡る)

小さな沢を左手に見ながら進み、この場所で橋を渡って対岸へ。その先の斜面は、植林地になっています。

ゲート先
撮影:鷲尾 太輔(ゲート先)

西山林道のゲートに突き当たったら、右後方に二俣への道標があり林道が続いています。

分岐
撮影:鷲尾 太輔(分岐)

作業道との分岐。西山林道は左側へと進みます。

祠と石仏
撮影:鷲尾 太輔(祠と石仏)

路傍に小さな祠があり、石仏が安置されています。立った姿から、観音様であることがわかります。

林道の様子
撮影:鷲尾 太輔(林道の様子)

西山林道の路面は砂利道が多いものの、ところどころコンクリート舗装されています。

砂防堰堤
撮影:鷲尾 太輔(砂防堰堤)

大きな砂防堰堤の先に、道標が立てられています。

鍋割山稜と小丸尾根
撮影:鷲尾 太輔(鍋割山稜と小丸尾根)

小さなベンチを過ぎて進むと、鍋割山と塔ノ岳を結ぶ鍋割山稜の手前に杉林に覆われた小丸尾根が見えてきます。

分岐
撮影:鷲尾 太輔(分岐)

こちらの分岐は右手の道を上っていきます。

尾関廣氏像とベンチ
撮影:鷲尾 太輔(尾関廣氏像とベンチ)

カーブの外側には、尾関廣氏の銅像があります。現在の社団法人日本山岳会の前進である全日本山岳連盟を結成し、神奈川県山岳連盟会長として丹沢山塊の国定公園化や遭難防止に尽力した方です。

周囲は広場になっており、複数のベンチが設置されています。

勘七沢を渡る
撮影:鷲尾 太輔(勘七沢を渡る)

二俣では、勘七沢を渡る必要があります。水深の浅い場所にある石を踏んで歩けば難しくはありませんが、増水時には注意が必要です。

小丸尾根との分岐
撮影:鷲尾 太輔(小丸尾根との分岐)

渡渉を終えて林道を上がると、右手の斜面に道標があり小丸尾根ルートが延びています。

セクション②:二俣〜小丸尾根分岐(180分)

セクション②MAP
地図の出典:YAMAP(セクション②)

このセクションは本コースの核心部・小丸尾根を登ります。序盤は杉などの針葉樹林帯と広葉樹林帯を交互に抜けて、中盤は東斜面の針葉樹林帯と西斜面の広葉樹林帯を行き来しながら標高を稼ぎ、草地となる終盤へ向かいます。

もうひとつの特徴は「ジグザグ」です。標高約524mの二俣と標高約1342mから小丸尾根分岐への標高差800m以上を約2.4kmで踏破する小丸尾根はかなりの急傾斜。直登は厳しいため、ほぼ全区間にわたって、登山道はジグザグに延びています。

小丸尾根入口
撮影:鷲尾 太輔(小丸尾根入口)

先ほどの道標に従って進むと、さっそく小丸尾根に乗り上げる斜面へとジグザグの登山道が続いています。

小丸尾根に乗る
撮影:鷲尾 太輔(小丸尾根に乗る)

小丸尾根に乗り上げると、しばらくはやや平坦な尾根道となります。

杉林の中のトラバース
撮影:鷲尾 太輔(杉林の中のトラバース)

さらに進むと尾根は明瞭でなくなり、針葉樹林帯の斜面をトラバース(横断)するように登山道が延びています。

針葉樹林帯の中の登り
撮影:鷲尾 太輔(針葉樹林帯の中の登り)

トラバース区間はすぐに終わり、針葉樹林帯の中をジグザグに進む登山道へと変わります。

小丸まで2000mの標識
撮影:鷲尾 太輔(小丸まで2000mの標識)

小丸尾根には、こうした標識があと2箇所設置されており、どれだけ進んだかを把握することができます。

標識が連続
撮影:鷲尾 太輔(標識が連続)

いったん針葉樹林隊を抜けると草地となり、写真のような標識が短い区間に複数設置されています。やがて登山道は前方の針葉樹林帯へと入り、ジグザグの登りとなります。

大倉尾根の眺望
撮影:鷲尾 太輔(大倉尾根の眺望)

ふたたび針葉樹林隊を抜けると、登山道はややなだらかになります。右側には大倉から塔ノ岳へ並行して延びる大倉尾根が見えています。

ゆるやかな登り
撮影:鷲尾 太輔(ゆるやかな登り)

標高745m地点のピークに向けて、ゆるやかに登っていきます。

小丸まで1500mの標識
撮影:鷲尾 太輔(小丸まで1500mの標識)

標高745mのピークから少し下った場所が、小丸まで1500mのポイントです。ここからは斜面をトラバース気味に進むなだらかな道となります。

針葉樹林帯へ
撮影:鷲尾 太輔(針葉樹林帯へ)

登山道はまたしても針葉樹林帯へ入り、大きくジグザグを描くように登っていきます。

広葉樹林帯へ
撮影:鷲尾 太輔(広葉樹林帯へ)

針葉樹林帯を抜け植生が広葉樹林に変わると、登山道のジグザグが小刻みに変わります。

植生界を進む
撮影:鷲尾 太輔(植生界を進む)

小丸尾根はこのあたりから右側の東斜面が針葉樹林帯、左側の西斜面が広葉樹林帯と植生がくっきりと分かれます。

小丸まで1000mの標識
撮影:鷲尾 太輔(小丸まで1000mの標識)

広葉樹林帯側を登っていくと、小丸まで1000mの標識が。この先、小丸尾根分岐まで標識はありません。

針葉樹林帯へ
撮影:鷲尾 太輔(針葉樹林帯へ)

ケルンが積まれた広場から、登山道は針葉樹林帯へと入っていきます。

痩せ尾根に出る
撮影:鷲尾 太輔(痩せ尾根に出る)

針葉樹林帯を抜けると、登山道はやや痩せた岩尾根に変わります。しばらくは、ややなだらかな登りとなります。

針葉樹林帯の急登
撮影:鷲尾 太輔(針葉樹林帯の急登)

登山道はまたしても針葉樹林帯へ入り、ジグザグの急登が続きます。

広葉樹林帯の急登
撮影:鷲尾 太輔(広葉樹林帯の急登)

尾根上の植生が広葉樹林に変わっても、ジグザグの登りがまだまだ続きます。

岩場の登り
撮影:鷲尾 太輔(岩場の登り)

標高が上がるにつれて、登山道は岩場に変わります。

灌木帯の登り
撮影:鷲尾 太輔(灌木帯の登り)

登山道の周囲が草地に変わり、植生はツツジなどの灌木帯や広葉樹林帯となっています。

草地の急登
撮影:鷲尾 太輔(草地の急登)

頭上に樹林がなくなると、小丸尾根はもうすぐおしまい。草地の中の急登を登り詰めていけば、鍋割山稜と合流する小丸尾根分岐です。

セクション③:小丸尾根分岐〜塔ノ岳(55分)

セクション③MAP
地図の出典:YAMAP(セクション③)

このセクションでは鍋割山から東へ延びる鍋割山稜を進み、金冷しで大倉尾根と合流します。ここまで来れば塔ノ岳は目前です。

小丸尾根分岐
撮影:鷲尾 太輔(小丸尾根分岐)

小丸尾根分岐で鍋割山稜に合流したら、右手へと進みます。

小丸尾根分岐からの登り
撮影:鷲尾 太輔(小丸尾根分岐からの登り)

小丸尾根分岐からは、無名のピークへとなだらかに登り返していきます。

無名のピークからの下り
撮影:鷲尾 太輔(無名のピークからの下り)

無名のピークから先は左手がやや開けており、こちらからも樹間から丹沢主稜の山々を眺望可能です。

大丸への登り
撮影:鷲尾 太輔(大丸への登り)

鍋割山稜最後のピーク・大丸へと登り返していきます。奥に見える階段を越えると、やや平坦な尾根となります。

大丸
撮影:鷲尾 太輔(大丸)

大丸(1386m)に到着です。実際のピークは左奥にありますが植生保護柵で保護されている場所であるため、登山道沿いのこの場所を山頂としています。

大丸からの下り
撮影:鷲尾 太輔(大丸からの下り)

大丸からの下りは木道が連続します。前方にはこれから合流する大倉尾根が見えてきます。

大倉尾根への登り返し
撮影:鷲尾 太輔(大倉尾根への登り返し)

大倉尾根との合流地点である金冷しまで登り返します。はじめはややなだらかな木製階段が続きます。

急な階段
撮影:鷲尾 太輔(急な階段)

一部やや急な階段が連続する場所がありますが、やがてゆるやかな階段や木道に変わります。

金冷し
撮影:鷲尾 太輔(金冷し)

右手から大倉尾根が合流するポイント・金冷しです。ここから前方へと進んでいきます。

平坦な木道
撮影:鷲尾 太輔(平坦な木道)

大倉尾根と合流したら、木道をなだらかに進んでいきます。

木製階段
撮影:鷲尾 太輔(木製階段)

木製階段や木道を通過して、笹原の中を登っていきます。

塔ノ岳の眺望
撮影:鷲尾 太輔(塔ノ岳の眺望)

前方に塔ノ岳が見えると、ややゆるやかな下りとなります。

ゆるやかな木道
撮影:鷲尾 太輔(ゆるやかな木道)

山頂手前は、いったん平坦な木道が続きます。

山頂直下の階段
撮影:鷲尾 太輔(山頂直下の階段)

いよいよ最後の急階段です。前方にソーラーパネルが見えてくれば、山頂は目前です。

塔ノ岳山頂
撮影:鷲尾 太輔(塔ノ岳山頂)

ついに塔ノ岳へ到着です。手前に木製の山名標識があり、狗留尊佛如来(くるそんぶつにょらい)が鎮座。展望案内板も設置されています。奥には尊仏山荘があり、軽食なども購入可能です。

塔ノ岳からの富士山
撮影:YAMA HACK編集部(塔ノ岳からの富士山)

西南西方向には、日本最高峰・富士山が堂々とそびえています。

丹沢山と蛭ヶ岳
撮影:鷲尾 太輔(丹沢山と蛭ヶ岳)

南東には鍋割山稜、北西には日本百名山・丹沢山(1567m)や丹沢最高峰・蛭ヶ岳(1673m)を一望。丹沢山塊の奥深さを感じ取ることができます。

塔ノ岳の天気と地図をチェック

塔ノ岳のふもと(秦野市)の10日間天気

日付09月18日
(木)
09月19日
(金)
09月20日
09月21日
09月22日
(月)
09月23日
(火)
09月24日
(水)
09月25日
(木)
09月26日
(金)
09月27日
天気晴のち雨
晴のち雨
雨のち曇
雨のち曇
曇一時雨
曇一時雨
晴のち曇
晴のち曇
曇
晴時々曇
晴時々曇
晴時々曇
晴時々曇
曇
曇時々晴
曇時々晴
曇時々雨
曇時々雨
気温
(℃)
36
25
26
20
25
19
30
21
26
20
26
17
26
17
25
18
29
21
28
20
降水
確率
1001008040302030402060

塔ノ岳の登山指数

日付09月18日
(木)
09月19日
(金)
09月20日
09月21日
09月22日
(月)
09月23日
(火)
登山
指数
A C A C C A
登山指数の留意点

登山をするための快適さを、山頂や山麓の気象条件から、気象学的知見を用いて登山指数A~Cで表現をしています。降水量、風速、雲量などを総合的に考慮し、気象条件を独自計算したものです。
ただし、以下のリスクは含まれておりません。

  • 雷の発生の可能性
  • 前日の天気による道のぬかるみ
  • 局地的大雨
  • 土砂災害の発生の可能性
  • 雪崩の発生の可能性
  • 噴火の可能性
  • 積雪の有無
  • 濃霧
  • 低温または高温
  • 虫やヒルなどの発生状況

山の天気は大きく変わりやすいため、登山指数はあくまで目安としてご利用頂き、最新の気象データや天気図、各登山道情報をご確認ください。
なお、本情報に基づいた行為において発生したいかなる人物の負傷・死亡、所有物の損失・損害に対する全ての求償の責は負いかねます。ご了承下さい。

塔ノ岳の地図

エスケープルートとしても便利だが、注意は必要

小丸尾根下降点の注意看板
撮影:鷲尾 太輔(小丸尾根下降点の注意看板)

小丸尾根は鍋割山から塔ノ岳をめざす縦走の際に、比較的短時間で二俣の西山林道へ降りることができるエスケープルートとしても利用可能。大倉から鍋割山だけをめざす際にも、後沢乗越経由の往復よりも変化に富んだ周回コースを描くことができます。

ただし、急傾斜の稜線をひたすらジグザグに下降する登山道で、スリップしやすい土道がメインのルートとなります。

道標もかなり下降した地点でようやく現れ、大倉尾根や鍋割山稜よりは難易度の高いコースであることを前提に通過する必要があります。まずは登りでコースの様子を把握してから利用することをおすすめします。

※この記事内の情報は特記がない限り公開初出時のものとなります。登山道の状況や交通アクセス、駐車場ならびに関連施設などの情報に関しては、最新情報をご確認のうえお出かけください。

こちらの記事もおすすめ

2 / 2ページ