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山岳ガイド直伝!登山の疲れが劇的に変わる?トレッキングポールの使い方(2ページ目)

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登りと下りで握り方や長さを変える。シーン別のコツ

山を歩いていると、平坦な道から、登り坂、下り坂まで、さまざまな地形が現れ、トレッキングポールの使い方は各シーンに応じて異なります。

使う目的も意識しながら、それぞれの使用方法をチェックしましょう。

【登り】段差がある場所では、バランスを崩さないように支える

段差を登るとき、トレッキングポールを使う目的は2つあります。
1)体のバランスを保つこと
2)足腰の負担を減らすこと

そのために、ポールを突く場所やグリップを握る位置を調整する必要があります。

ポールを一本ずつ突いて、前後のバランスを取る

上の写真のように体の前と横にポールを突いて登ると、前後のバランスをとりやすくなります。

また、横に突いたポールによって支えが増え、足の負担も軽減。

2本同時に前に突いて左右のバランスを取る

やや手を開いて2本同時に前に突くと、今度は左右のバランスをとりやすくなります。

このとき、握る位置が高いと上体が反り返ってバランスが悪くなり(写真右)、握力も余計に消耗してしまうので、握る位置を下げる必要があります。

グリップ位置が肘より高くならないように握る

握る位置はトレッキングポールを段差の上に突いたとき、肘より高くならないのがひとつの目安。

アンダーグリップがあるモデルは、親指をストラップに引っかけて握る位置を下げればOK。

アンダーグリップがないモデルは、長い登りがはじまる前に長さを短めに調整して対応しましょう。

【下り】目線を下げてから、足を下ろす

下り斜面では登りと同様に、バランスを保つためにトレッキングポールを使います。

体より先行して段差の下にトレッキングポールを突きます。このとき、先行させたトレッキングポールに全体重を預けるのはNG

ポール先端に被せているキャップが滑ったとき、前のめりに転倒してしまう危険性があるからです。

トレッキングポールはバランスを支えるものと心得て、片方の足に重心を残しながら目線を下げて、徐々にヒザを曲げて段差を下りましょう。

ポールの長さは5〜10cm伸ばして、体が傾きすぎるのを防ぐ

下り斜面ではトレッキングポールの長さも重要。

下り坂が続く場合は長めに調整。肘が100度に曲がる長さだと少々短く、段差の下に突いたとき上体が前傾してしまいます(写真右)。

基本、体が前のめりにならずトレッキングポールを突ける長さ(写真左)が理想で、通常より5〜10cmポールを伸ばしてちょうどいい長さを見つけてください。

グリップを包み込むように握る

グリップ上部を包むように握ると、その分ポールの長さをより活かす使い方ができます。

トレッキングポールを前に突き、手のひらでバランスを支えるイメージです。

【段差が高い登り・下り】ポールを使わず手をつく

足を上げられないほど大きな段差では、トレッキングポールを使わずに手をついて通過するほうが安全です。

このとき、少ない段差であれば片方の手でトレッキングポールを持てばOK。

状況を見てポールをしまって両手を使う

大きな段差が何度も続くようであれば、両手を使うためにトレッキングポールはバックパックの外に取り付けるか、完全に中に入れてしまいましょう。

折りたたみ式なら、簡易的にヒップベルトに挟む

折りたたみ式を使っている場合は、ヒップベルトに挟んで運ぶこともできます。一時的にポールを使わないときはこの方法もあり。

ポールが落ちないように、ウエストのストラップベルトでしっかり固定できるように調整します。

周りに危険がないときは、ポールを背負うことも

伸縮式を使っている場合は、片方のショルダーストラップの内側にグリップを差し込み、首の後ろに回して背負う方法もあります。

その際は、バックパックと背中で挟み込んでズレ落ちないよう、ショルダーハーネスを調整してしっかり固定します。

行うときは周囲に人がいない開けた場所を選び、背負いながらポールが滑り落ちてしまわないように気をつけましょう。

【平地】段差が少ない場所では、推進力に変換して歩く

起伏が少ない平坦な登山道を歩くとき、トレッキングポールは推進力を得るために使います。

使い方は、普段歩くときと同じように手を振りながら、ポールの先端を体側の後方に突くのがポイント。

手を振り下げるときにトレッキングポールで地面を突き、腕の力で体を進行方向へ押し出してテンポよく歩きます。

グリップを握りすぎず、手首でストラップにぶら下がる感覚で

このとき、グリップは力いっぱい握らなくてOK。力を抜き、手首でストラップにぶら下がる感覚でトレッキングポールに力を伝えます。

軽く握った状態で親指をグリップのヘッド部分に添えて歩くと、より力強く推進力を得られるようになります。

こんなことしてない?NGな扱い方

NG:使わないとき、ポールを後ろに突き出して持つ

トレッキングポールを使わないとき、先端部を後ろに向けて持つと、手を振ったときに後ろから来る人に先端をぶつけてしまう危険性があります。

平坦な道では先端部を前に向けて持ち、長い登りや下りでは前述した方法で手から離して運搬しましょう。

NG:電車などの移動時、ポールをバックパックのサイドポケットに入れる

公共交通機関を使って移動するときも注意が必要です。写真のようにバックパックのサイドポケットに差し込んだ状態は、周囲にポールをぶつける可能性が高く非常に危険。

電車やバスに乗るときは、トレッキングポールは体の前に持つかバックパックの中にしまいましょう。

下山後、トレッキングポールは先端に土や泥が付いているので、ペットボトルホルダーやイスの脚に被せるカバーなどを使うと汚れを気にせず持ち運べます。

使いやすく高品質なポールで、より歩くのがラクに

効果的な使い方を学んだら、それを生かせる高機能なトレッキングポールが欲しくなるもの。

強度が高く、握りやすく、扱いやすい。世界にはそんなトレッキングポールを作り続けている専門メーカーがあります。

高品質で強度が高いポールを作り続けているLEKI(レキ)

それが、1948年にドイツで創業した「LEKI(レキ)」です。

レキは登山用のトレッキングポールだけでなく、トレイルランニング、ノルディックウォーキング、スキー、クロスカントリー用など、幅広いラインナップを誇る世界的なポール専門メーカーとして知られています。

アルミ製のシャフトは一本のアルミの棒材を加工して作るため、溶接の跡が一切なく、非常に高い強度があります。

そして、LEKIポールはチェコ共和国にある自社が管理する工場で組み立てられ、徹底した品質管理の下、世界中に出荷されているのです。

人間工学に基づくグリップで抜群に握りやすい

レキのトレッキングポールといえば、握りやすさに定評があります。その秘密が「エルゴンエア・グリップ」と呼ばれる立体的な形状です。

このグリップは特にヘッド部分の幅が広いのが特徴で、手のひらを上から被せたときの安定感があります。

ヘッドの突起部分を指で包むことで、ポールさばきのコントロールを高める握り方(写真2枚目)も可能です。

プッシュ式のリリース機能でラクにロックを解除できる

折りたたみ式ポールのロックを解除する方法には「エクスターナル・ロッキングデバイス」という仕組みを開発。

小さなボタンを押す代わりに金属プレートを押すだけでロックを簡単にリリースできる機構で、こちらも扱いやすいと評判です。

直感的にストラップの長さを調整可能

グリップのストラップには、ロックの解除が分かりやすい「ロックセキュリティーストラップ」を採用。

グリップの内部でロックが解除されるポールが多いですが、これはロックされているか否かは一目瞭然。

ストラップを上方向に引き上げるとロックが解除され、最下段の末端を引くと短くなり、中段のテープを引くとストラップを長くできます。

最後、ストラップを下方向に引き下げて再びロックをかければ長さ調整は完了です。

最大で約40%も衝撃が軽減されるアンチショック機構

商品名に「AS」と付くモデルには、すべてに「アンチショック機能」が備わっています。

アンチショック機能とはポールを突いたとき腕に伝わる衝撃を和らげる機構のこと。

この仕組みをレキのポールは地面に近い場所に設けているため、最大で約40%も衝撃が軽減されます。

握りやすいEVA素材のグリップを長めに配置

グリップにはクッション性が高いEVA素材を使用。

グリップ部分が長い「エルゴン サーモロング」(写真)は握る位置を簡単に変えられる点が特徴で、トップクラスのモデルに採用されています。

耐久性が高いためツエルトのポールにもぴったり

レキのポールはどれも耐久性に優れるため、ツエルトのポールの代わりにするような使い方も可能です。

そして、高品質なポールをラインナップするレキの中でもおすすめのモデルを2つ紹介します。

軽量でコンパクト性に優れたカーボン素材の折りたたみ式ポール「マカルーFX カーボン AS」

3段折りたたみ式のアンチショック付きハイエンドモデル。上中段のシャフトにカーボンを使い軽量化を図り、下段シャフトをアルミ製にすることでアンチショック機能を備えています。

持ち手部分は握りやすさに定評のある「エルゴンエア・グリップ」を採用し、握る位置を変えられるアンダーグリップ仕様。

ロックの解除にはプッシュ式の「エクスターナル・ロッキングデバイス」を搭載。折りたたみ式ですが、110〜130cmの幅で長さを調整することが可能です。

シャフトが短めの女性モデル「クレシダ FX カーボン AS」

マカルーFX カーボン AS(右)には「クレシダ FX カーボン AS」(左)という女性モデルがあり、マカルーの使用サイズが110〜130cmなのに対して、クレシダは100〜120cmと短めに設計されています。

見た目のデザインは異なりますが、グリップの素材はどちらも同じEVAで、クレシダは若干細く設計することで小さな手でも握りやすくなっています。

メッシュのポール収納ケースつき

マカルーFX カーボン ASとクレシダ FX カーボン ASには持ち運びに便利なメッシュの収納ケースが付属します。

長さ調整範囲が広く多用途に活用できる伸縮タイプ「マカルーライト AS」

レキを代表する3段伸縮式のモデル。すべてのシャフトがアルミ製で強度が高く、アンダーグリップが備わる「エルゴンエア・グリップ」で非常に握りやすく作られています。

レバー式のロック機構で操作性にも優れ、67〜135cmの幅で長さを調整可能。

下段シャフトにはアンチショック機能付き。同じ仕様のウィメンズモデルに「クレシダ AS」があります。

LEKIを試せて、直接山岳ガイドから使い方を学べる機会も

講習会で山岳ガイドに直に教えてもらうと、体の負担が軽減されたり、登りやすさを体感できます。

キャラバンでは定期的に講習会イベントを開催しています。実践的に使い方を学ぶと同時に、LEKIのポールを実際に使える貴重な機会です。

LEKIを使ってポールの使い方を学ぶ

机上講習で、トレッキングポールの扱い方や基本を学び、近くのトレイルで実践します。ガイドと一緒に山を歩くことで、効率的な使い方を知るいい機会になります。

参加者からは、

「初めてトレッキングポールを使ってみたが、姿勢を保つことができてラクだった」
「すでにポールは持っているが、実践的な使い方を知ることができた」
「我流で使っていたが、レクチャーを受けたら格段に歩きやすくなった

との感想が。とても満足度の高い講習内容です。

次回は10月に開催

次回は、10月に開催予定。イベントの情報はこちらから

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