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山岳ガイド直伝!登山の疲れが劇的に変わる?トレッキングポールの使い方

トレッキングポールは、足腰の負担を軽減できる強力なサポートアイテム。

ですが、使い方を誤ると腕の力を消耗し、かえって疲れてしまう場合があります。

プロが実践する効果的な使い方をマスターして、登山でトレッキングポールを活用しましょう

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目次

あなたはできている? トレッキングポールの効果的な使い方

トレッキングポールを活用するには“効果的に使う”ということがとても重要。

持ち手を力いっぱい握り、杖のように体の前に突いて歩いている人をたまに見かけますが、腕の力を余計に消耗し、かえって疲れてしまいます。

ラクになるために使っているのに、体に負担がかかっては意味がないですよね。

そこで今回は、プロの山岳ガイドの指導のもと、トレッキングポールの機能を最大限引き出す使い方を紹介!

実践的な使い方を山岳ガイドが伝授

古谷聡紀さん
(日本山岳ガイド協会認定山岳ガイド・ステージⅠ)
ヨーロッパアルプスでのスキー・トレッキングガイドのほか、ヒマラヤやアンデスなどでの高所登山の経験も豊富。初心者向け登山セミナーの講師を長年勤め、著書に登山の入門書「ゆっくり楽しむ山歩き」(永岡書店)がある。株式会社アドベンチャーガイズ所属。

早速、使い方をといきたいところですが、使い方の説明の前にトレッキングポールの各名称と種類についてお伝えします。

トレッキングポールの基礎知識

<各部の名称>

<折りたたみ式・伸縮式>

折りたたみ式(上)は、各パーツが一本のコードでつながっています。比較的軽量なモデルが多く、収納サイズが短いため小さなバックパックの中にも収納できる点が特徴。
伸縮式(下)は、レバーやスクリュー型のロック機構で長さを調整。長さ調整の幅が広いものが多く、折りたたみ式と比べると横方向に対する強度が高いと言われています。

<素材の違い>

使われている素材は、アルミニウム合金とカーボンが主流。
アルミ製(下)は、手頃なモデルが多く、横方向から力が加わったとき、曲がることはあっても折れにくい。
カーボン製(上)は、高価で横方向から力が加わると折れやすいという欠点があるものの、圧倒的な軽さで多くの登山者に選ばれています。

<グリップの違い>

本格的な登山向けのポールでは、いまはI型が一般的。
昔ながらの杖を彷彿とさせるT型はどちらかというとハイキング向け。
I型をベースに、ヘッド部分をより立体的に仕上げたグリップ(右)も各ブランドから発表されています。

肘の角度は100度くらい。正しい握り方と長さ調整

ポールの効率的な使い方で、最初に覚えたいのが、グリップの握り方です。

グリップはストラップに下から手を通し(写真①、②)、そのままストラップといっしょに握ります(写真③)。

こうすることで手がストラップで支えられる状態になり、握力を使わなくても押し出す力をトレッキングポールに伝えることができるようになります。

ストラップは、指1本分余裕をもった長さにしておく

このとき、ストラップの長さは手を通したとき指1本分くらい余裕があるのがベスト

ストラップが長すぎると軽く握った状態でトレッキングポールをコントロールしにくくなり、短すぎると手首の可動域が狭まってしまいます。

長さは肘の角度が100度になるくらいがおすすめ

シャフトの長さはグリップの最上段を握ってトレッキングポールを真っ直ぐ地面に突いたとき、肘の角度が100度になるくらいがおすすめです。

肘が90度になる長さがちょうどいいとも言われていますが、それよりもやや短く持つほうが、平坦な地形を歩くときに推進力を得やすくなります

そして、実際の登山ではトレッキングポールをどのように使って歩くといいのか
・登り
・下り
・段差が高いとき

・平地
に分けて、シーン別に見てみましょう。

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