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ULA Equipment バックパック

超軽量なのに便利機能が盛りだくさん!テント泊登山を快適にしてくれた<ULA Equipment>のバックパックが手放せない

軽いバックパックに憧れるけど、テント泊は荷物が多いからやっぱりフレーム入りザックじゃないと不安、という方にこそ知ってほしいのがULA Equipmentのバックパック「CDT」。フレームレスだけど初めてUL(ウルトラライト)ザックを背負う人にも使いやすい機能が満載なんです。

テント泊登山で実際に使ってみた感想とあわせて特徴や魅力をご紹介。ULバックパックって実際どうなんだろう?と思っている方も、ぜひ参考にしてみてください!

目次

アイキャッチ撮影:筆者友人

背負い心地も、使い勝手もいい……そんな超軽量バックパックがあればなぁ

ULA Equipment バックパック

撮影:筆者友人

テント泊登山用の大型ザックは、フレーム入り、かつ、腰荷重できるがっちりとしたヒップベルトがついた構造が一般的。重い荷物を安定して背負える一方で、ザック自体もなかなかの重量に。もう少し軽くできたら……と思っている人も多いのではないでしょうか。

筆者もそうでした。そこで候補になったのがウルトラライト(以下、UL)なバックパック。でも、荷物がたくさんあるから背負い心地も重視したいし、荷物が出し入れしやすいかどうかも外せない……。

そんなことを考えていたときに、願望を叶えてくれるバックパックに出会いました!

たっぷり54Lサイズ!なのに737gと超軽量

ULA Equipmentバックパック

撮影:筆者

それが、アメリカのガレージブランド<ULA Equipment(ウルトラライトアドベンチャー イクイップメント)>のCDT。一般的なザックに付いているフレームがなく、重さが1kgを切るULなモデルです。

ULA Equipment「CDT」の基本スペック
全体容量約54L
(内訳)・メイン部分:28.7L(+7.4Lまで拡張可)
・フロントポケット:6.5L
・サイドポケット:各5.7L
・ヒップベルトポケット:各0.5L
重さ737g
耐荷重11.34kg

ULA Equipment「CDT」が使いやすいワケ

ULバックパックは、背面パッドやウエストベルトがないなど軽量化のために機能を厳選しているので、なにかを我慢しなくてはならないことも。でもこのバックパックは、テント泊登山に十分な容量がありながら、背負い心地や使い勝手も申し分なしなんです。

背負い心地を左右するヒップベルトを標準装備!

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撮影:筆者

ULバックパックには珍しくヒップベルト付き。テント泊登山で荷物が多くても、体にしっかりフィットさせて背負うことができます

また、大きめのジッパー付きポケットも装備されているため、行動食やグローブなど細々したものを入れるのに役立ちます。

背面パッドも搭載。スリーピングマットと兼用すればさらなるUL化も

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撮影:筆者

背面パッドをそぎ落としていたり、オプションでつける仕様だったりするULバックパックも多いなか、CDTは標準装備。背中のクッションとしてはもちろん、バックパックが整形されるためパッキングしやすいのもうれしいところです。

簡単に取り外しができ、他のパッドに変更もOK。たとえば就寝用のコンパクトマットと背面パッドを兼用すれば、さらに荷物を減らせます。

上に向かって広がる形状により、荷重バランスが整う

ULA Equipmentバックパック

撮影:筆者

上に行くほど広がり、下にいくにしたがって細くなっていく特徴的な形。これは重心を上部に寄せるための構造です。

荷重が腰だけでなく肩甲骨まわりにもかかることで、背中全体でラクに背負うことができるんです。また、重い荷物を背負ったときの左右のブレを軽減させます。

背面長は2種類!小柄な人にもフィットしやすい

ULA Equipmentバックパック

撮影:筆者(身長157cmでSサイズを使用)

背面長はSサイズとMサイズの2タイプ。

身長157cmの私にはSサイズがぴったり。これまで微妙に背面長が合わないことが多かったのですが、CDTはほかのバックパックよりも背面長が短めなので、なかなか合うザックが見つからない小柄な人にもおすすめです。

サイズ背面長
Sサイズ38.1 ~ 45.7cm
Mサイズ45.7 ~ 53.3cm

シンプルながら、パッキングしやすい機能は必要十分

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撮影:筆者

フロントの左右・上下にアジャスター付きのループがあるので、トレッキングポールはもちろん、ピッケルも装着が可能。フロントには、スリーピングマットや脱いだ上着を取り付けるのに便利なバンジーコードも。

上部のサイドにチューブを通せるよう穴が開いており、ハイドレーションにも対応。ウォーターパックは背面パッド収納部に入れることができます。

トップを拡張すれば多少荷物が増えても安心

ULA Equipmentバックパック

撮影:筆者

開口部は上部の蓋をくるくると丸めて左右のバックルを留める方式。荷物が多いときは、巻く回数を減らせば容量アップ。反対に中身が減ってきたらコンパクトにすることもできます。

日帰りも泊まりもこれひとつで使いまわせるのが便利!

ULA Equipment バックパック

撮影:筆者

また、上の写真のように開口部はサイドではなくトップ1か所で留めてもOK。テントポールなど長いものをサイドポケットに入れているときは、このほうがすっきりします。

テント泊登山で体感!「CDT」の6つの魅力

ULA Equipment バックパック

撮影:筆者知人

ULA Equipmentの「CDT」を5月上旬の熊野古道や、9月中旬の北アルプスで使用しました。テント泊登山やロングトレイルで背負ってみて、とくに気に入ったポイントは以下の6つ。使用感とあわせて詳しく紹介します。

①ザックの重さを感じさせない!安定感のある背負い心地

ULA Equipment バックパック

撮影:筆者知人

上の写真は、北アルプスで2泊3日のテント泊登山をしたときの様子です。

テントや食材はパートナーとシェアして、重量はおよそ9kg。ヒップベルトをしっかり締められるので、背負ったときは意外と肩に負担を感じませんでした。

また岩場を登るシーンでも、左右にブレず安定感ばっちりです。

ちなみにCDTは、ベースウェイト(水・食料・燃料を除いたバックパックの重量)が12ポンド(約5.5kg)未満の場合に最適なモデルであると、公式サイトに記載されています。

②伸縮性のあるフロントポケット!中身が外から見えないから雑に詰め込める

ULA Equipmentバックパック

撮影:筆者

フロントポケットは伸縮性がありますが、メッシュ素材ではありません。このおかげでレインウェア、ザックカバー、行動食、手ぬぐいを雑に詰め込めます。電車やバス、ロープウェイなど、移動時も外から見えないので安心です。

また多少パンパンでも、紙地図や小屋のスタンプ用ノートといった薄手のものなら、隙間にグイっと詰め込めます。

③これが欲しかった!大型のサイドポケットにペットボトルも水筒もゆったり入る

ULA Equipmentバックパック

撮影:筆者(画像は500mlのペットボトルと、サーモス500mlの保温ボトルを入れた様子)

サイドポケットはゆったり目の大きさ。筆者は片側にボトル系+携帯浄水器、もう一方にトレッキングポールとテントポールを入れて使っています。500mlのペットボトル2本を入れても余裕があるサイズ感は、かなりポイント高いです。

ちなみにボトルが1本のときは、ポケットのふちに付いている黄色いゴムを引っ張るだけで調節が可能。グラつくことがないので、テントポールなど長いものも安定して収納できます。

④ヒップポケットを活用すればサコッシュ要らず!

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撮影:筆者(7cm×13cmサイズのスマホがすっぽりと収まる)

スマホが余裕で入るたっぷりサイズのヒップポケットは、サコッシュが要らないほど十分な容量です。

ほかにも行動食や日焼け止め、虫よけアイテムを保管しておけば、わざわざザックを下ろさなくても出し入れできます。

⑤丈夫な素材で、岩場もハイマツ帯も気にせず歩ける

ULA Equipmentバックパック

撮影:筆者

ULバックパックは軽さを重視して、薄手の生地を使っていることも。ところがCDTは、ひき裂きに強く耐久性が高い「ULA 400 ROBIC」という素材が、底を含む全体に使われています。さらに多少の雨なら弾く効果も。

登山道を覆うほど生い茂ったハイマツ帯を通ったり、岩場をよじ登って擦ったりしても、丈夫な素材のおかげで気にせずガンガン進めました。

⑥早朝でもベリベリっと音を出さずに開け閉めできる

ULA Equipmentバックパック

撮影:筆者

夜明け前の出発だと周りにはまだ寝ているハイカーも多いでしょう。ロールトップ式のバックパックの中には、開口部に面ファスナーがついているモデルもありますが、CDTは付いていないので、静かな山小屋やテント場で、ザックを開けるたびにベリベリっと音がしないのがうれしいところ。

また、ウェアの袖を面ファスナーに引っ掛けてほつれてしまう……なんてこともありません。

気になる点もあるけど工夫すれば問題なし!

ここからは、実際に使ってみてわかった気になる点を紹介します。いずれも大きな問題ではないものの、知っておいたほうがよい点もあるので、ぜひ参考にしてください!

レインカバーは別途必要|34L用のザックカバーがぴったり

ULA Equipmentバックパック

撮影:筆者(グレゴリーの34Lザックに付属していたレインカバーで代用)

レインカバーは付属していないため、別のザックのカバーで代用しています。

また、完全防水生地ではないので、水濡れを防ぐため中に厚手のビニール袋を入れてからパッキング。これで雨対策もばっちり。市販のパックインナーを活用してもよいでしょう。

ロードリフターストラップはなし|パッキングを工夫すればOK

ULA Equipmentバックパック

ULA Equipment CDTにロードリフターストラップは付いていません。ロードリフターとは、ショルダーストラップ上部についているベルトのことで、バックパックの重心を身体に引き寄せるために使います。

ロードリフターがない分、重心の調節は上に行くほど広がる形状がカバー。重いものを上に詰めることでバランスよく背負えます。

サイドポケットからの落とし物に注意|細かいものはフロントかヒップベルトのポケットへ

ULA Equipmentバックパック

撮影:筆者

サイドポケット下部には、ヒップベルトを通すための穴が開いています。タテに約10cmとやや大きめなので、ポケットからの小物の落下に注意が必要。

トレッキングポールやボトルなど比較的大きなものは問題ありません。行動食やグローブなど、小さいものはヒップベルトのポケットか、フロントポケットに入れておくのがおすすめです。

初めてのULザックに最適!<ULA Equipment>のバックパックでより遠くの絶景を目指そう

ULA Equipment バックパック

撮影:筆者知人

ULA Equipmentの「CDT」は、テント泊登山の荷物がしっかり入るうえに、構造上、自然とバランスよく背負えます。ポケットも充実しているので、いちいちザックを下ろさなくても行動食やドリンクの出し入れができて便利!初めてフレームレスザックを使う人にもぴったりです。

ULザックとは思えない機能が満載の「CDT」にお気に入りのギアを詰め込んで、テント泊登山を満喫しましょう!

<ULA Equipment> のバックパックはどこで手に入る?

ULA Equipmentバックパック

撮影:筆者

<ULA Equipment>のバックパックを購入する方法を2つ紹介します。

日本国内の取扱店で購入できる

国内では主に、ULハイクをメインとしたショップで取り扱いがあります。完売してしまっていることも多いので、再入荷を待ちましょう。

筆者は国内の山道具店で購入しました。日帰り用のULバックパックを手に入れてから、その軽さとデザインに魅了され、テント泊登山もULバックパックで行きたいと思うように。さまざまな商品を吟味した結果、ポケットのサイズや背負い心地などトータルバランスがよい<ULA Equipment>のバックパックを選びました。

公式サイトで個人輸入も可能

本国アメリカの公式サイトでは、カラーやヒップベルトの有無などをカスタマイズして購入できます。必要な機能が決まっていて、オリジナルザックを使いたい人は検討してみてください。

国内の取扱店で買うより、価格を抑えられるのがメリット。ただし、別途送料や関税がかかることもあるので注意しましょう。