【調査結果その1】汗染みの目立ち具合
それでは早速結果を見ていきましょう。まずは16色のTシャツの汗染みをチェック!

それぞれはっきりと結果が分かれました。汗染みが目立つ度合いによって、16色を【目立たない】【目立ちにくい】【目立つ】の3つにグループ分けしてみます。
【目立たない】みんなの予想どおり、「ホワイト」と「ブラック」

撮影:筆者
最も目立たなかったのはホワイト(①)とブラック(②)。やはりこの2色は安定でした。汗染みは肉眼でもほとんどわからないほど。
厳密に比べると、ブラックのほうが光の加減で少し染みが見えやすく、ホワイトはほとんど見えませんでした。
【目立ちにくい】明るいカラー、特にイエローがすごい!

全体的に明るい原色や、やや淡めのカラーが見えづらいという結果に。特にイエロー(⑧)やライムグリーン(⑦)は目立ちにくく、ライトイエロー(⑨)はほとんど目立ちませんでした。
一方で、レッド(⑪)やラベンダー(⑬)、ライトブルー(⑭)は、その他と比べるとやや目立つカラー。またネイビー(⑯)も目立たないカラーとして3番目に票を集めていましたが、極端に目立ちにくいというわけではなさそうです。それでも暗めのカラーとしては目立たない部類です。
素材ごとの違いでは、ウール配合率が高いほど目立ちやすい可能性あり
汗染みが目立ちにくいグループに入ったライトブルーで、素材ごとに比べてみた結果がこちら。

右のウール100%が最も目立ち、ポリエステル100%が一番目立たない結果となりました。素材による速乾性や親水性の違いでしょうか……?
この比較は同メーカー・同モデルの素材違いのTシャツで行なったわけではなく、糸の太さや編み方、色味も異なるため、あくまで参考程度です。また、カラーが変われば結果も変わる可能性はあります。
【目立つ】暗めのカラーは結構気になるかも……

汗染みが目立っていたのは、暗めのカラーが中心。原色でも緑や青は目立ちやすいようです。また暗めのアースカラーもやはり染みが目立ちました。
同系色でも、暗めカラーの方が目立つ

同系色のTシャツを比べてみても暗いTシャツのほうが染みが目立ち、明るい方が目立にくくなるようです。カラーで悩んだら、より明るめのTシャツを選ぶとよいでしょう。
【調査結果その2】塩の目立ち具合
次に塩水を背中にスプレーして乾かしたTシャツを比較して、何色のTシャツが目立ちやすいかをチェックしてみます!

汗染みの比較とは一部異なる結果が出ました。先程と同じく目立つ度合いを【目立たない】【目立ちにくい】【目立つ】3つにグループ分けしてみます。
【目立たない】最強の「ホワイト」

唯一、肉眼でもほとんど見えなかったのが「ホワイト(①)」でした。塩と同色なので当然ともいえますが、汗染みも一番目立たないカラーであり2冠を達成!
【目立ちにくい】明るいカラーが吉!グレーもランクイン

汗染みと同様、明るいカラーが目立ちにくいという結果に。特にライムグリーン(⑦)やライトイエロー(⑨)など、ホワイトに近いカラーは目立たちませんでした。
グレー(②)は、汗染みの調査では目立ちやすいカラーでしたが、塩に関しては目立ちにくいカラーと言えそうです。
素材ごとの違いでは、大差なし

ウール100%の方が、塩が表面で結晶化しやすく、若干白く見えるような印象もありましたが、大きな差は見受けられませんでした。素材よりも、カラーの方が目立ちやすさを左右する要因になりそうです。
この比較は同メーカー・同モデルの素材違いのTシャツで行なったわけではなく、糸の太さや編み方、色味も異なるため、あくまで参考程度です。
【目立つ】暗めのカラーは塩も顕著

浮き出た塩が目立ったのは、暗めのカラーが中心。ブラック(③)やネイビー(⑯)は汗染みは目立ちにくいカラーでしたが、塩はかなり目立ちやすくなる様子。またレッド(⑪)など、明るくても白とコントラストがはっきりしてしまうカラーは目立ってしまうようです。
同系色でも、暗めカラーの方が目立つ

同系色のTシャツを比べてみても、暗いほうが目立ちやすい結果になりました。一方で赤のような白とのコントラストがはっきりしている場合だと明るいカラーでも目立ちやすいため注意したほうがよさそうです。
【総評】汗染み&塩が目立たないTシャツの色ベスト3
ここで汗染みチェックと塩チェックの結果をまとめてみます。

- 汗染みをとにかく防ぎたいならホワイトかブラック。ただしブラックは塩が目立ちやすい
- 明るいカラーのほうが汗染み・塩ともに目立ちにくい(特にライトグリーン、ライトイエローなど)
- 明るいカラーでも、白とのコントラストが強いと塩が目立ってしまうケースはあり(レッドなど)
- ポリエステルの配合率が高いほど汗染みは目立ちにくい可能性が高い
「ホワイトが万能」というわけでもないかも?目的に合わせてカラー選択を
今回は明るめカラー、特にホワイトがよい結果となりましたが、もちろん暗めカラーがNGというわけではありません。ホワイトは汗染みに対しては優秀な一方で、汚れや黄ばみが目立ちやすいという欠点もあり、その点では暗めのカラーの方が扱いやすいのです。
また山の中では、万一遭難してしまったときに素早い発見を促すために、視認性の高いカラーを身につけることも大切です。
汗染みや塩の目立ちやすさを考慮しながらも、さまざまな観点でバランスを取りながらTシャツの色を選ぶとよいでしょう。
汗と向き合って気持ちのよい登山を!

登山がたくさんの汗をかくスポーツである以上、ある程度の汗染みは避けられません。対策はしつつも、自分の気分が上がる色やリラックスできる色を選んだ方が、楽しい登山となる場合も。今回の結果を参考に、「これくらいならいいか!」と思える色をみつけてみてください。
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