低山小道具研究家が求める「機能」とは?
今回レビューしていただくのは、「低山小道具研究家」の森勝(もりまさる)さん。ブログ「自転車とアウトドアライフ」やイベントなどで、おすすめの低山小道具や低山での遊び方などを紹介されています。
低山のプロフェッショナル 森勝さん

森さんは、目に見える山に行き、あらかじめ調べていた植生や地図から読み取った地形などと、実際に歩いて見たものを照らし合わせながら裏山探検を楽しむ。そんな少年のような冒険心を持って低山を歩くアウトドアズマンです。
夏の低山ハイキングを楽しむためには、どんなウェアが理想的なのでしょうか?まずは、森さんがウェアに求める機能を3つ挙げていただきました。
1.探検のための小道具を収納できる

(左上から)サングラス、バインダーに挟んで記録しやすくした地図、ペン、コンパス、虫除け、マイクロスコープ、双眼鏡、GoPro、スマートフォン、行動食、ライト、ナイフ、ミニライト、財布、リップクリーム、タオル、タブレット等
小物をたくさん持ち歩く森さんにとって、やはり収納力は欠かせません。
森勝さん
裏山探検遊びに欠かせないのが、遊びの幅を広げる低山小道具です。いろいろなものを持っていくのですが、小道具が必要な状況に合わせて、サッと出してサッと収納したいですよね
地図の確認、気になった植物の撮影、行動食の補給など、行動中も取り出したいアイテムはたくさん出てくるもの。目当ての物を取り出す度にバックパックを下ろしていては手間ですし、歩くペースも乱れてしまいます。
2.ウェア内を換気してくれる通気性

気温も湿度も高い夏の低山。長時間歩いていると、暑さに体がバテてしまって、体調を崩してしまうリスクも。
暑さ対策として、ウェア内にこもった蒸れを排出して、風を通してくれる通気性も重要。簡単に脱ぎ着できないトレッキングパンツほど、大切にしたいポイントです。
3.くり返す登り下りや、鎖場での動きやすさ

小さな山がいくつも連なる低山ハイキングは、ひとつの山を登っては下りの繰り返しが多く、急傾斜のロープや岩場の鎖(クサリ)などが出てくることも。通行に危険なスポットが地図に記載されていないこともあるため、ウェアの動きやすさも外せません。
森勝さん
低山は小ピークをいくつも越えることが多いので、動きやすさや快適な着心地も必要ですね
試すのは、収納力抜群のヤマシャツ+通気性の高いトレッキングパンツ

今回、森勝さんに試していただくのは、低山ハイキング向けのウェアに注力しているロジャーエーガーの「ヤマシャツDUALL SS(ヤマシャツ デュアルSS)」と「ハイクテーパードパンツ」の2点。それぞれにどんな特長があるのか見てみましょう。