景信山コースガイド|小仏バス停から小仏峠を越えて

高尾山(599m)から陣馬山(855m)へと続く奥高尾縦走路。中でも城山(670m)と堂所山(733m)の間に位置する景信山(727m)は、様々な登山口からの、変化に富んだコース設定が可能な人気の山です。

今回はそんな景信山の登山コースから、小仏バス停から小仏林道(旧甲州街道)を歩いて小仏峠経由で山頂をめざすコースを紹介します。

目次

アイキャッチ画像撮影:鷲尾 太輔

歴史的にも重要なポイント・小仏峠をめざして

小仏峠の明治天皇小仏峠御休所趾碑

撮影:鷲尾 太輔(小仏峠の明治天皇小仏峠御休所趾碑)

現在は高尾山口駅前から大垂水峠を越えて相模湖へ続く国道20号線(甲州街道)ですが、かつての旧甲州街道は景信山と城山の間にある小仏峠を越える道でした。

1880年には明治天皇が山梨県や東海・関西への巡行の際にこの道を越え、休憩したという場所。中央線の開業が1889年、小仏峠の下を通る八王子〜甲府区間の開通は1906年であったこともあり、時の君主ですらも、この峠を越えて西へと向かったのです。

今回は小仏バス停からこの旧甲州街道(小仏林道)を通って小仏峠へ登り、景信山を目指してみましょう。

コース概要

合計距離: 4.87 km
最高点の標高: 725 m
最低点の標高: 369 m
累積標高(上り): 478 m
累積標高(下り): -478 m
※小仏バス停→登山口間のデータが抽出できないため、登山口から山頂の情報です
【体力レベル】★☆☆☆☆
日帰り
コースタイム:約2時間40分
参考:ヤマレコ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
コース概要
小仏バス停(15分)→景信山登山口(5分)→小仏峠入口(30分)→小仏峠(40分)→景信山(30分)→小仏峠(20分)→小仏峠入口(5分)→景信山登山口(15分)→小仏バス停

登山口情報

JR中央線・高尾駅

撮影:鷲尾 太輔(JR中央線・高尾駅)

登山口となる小仏バス停へは、JR中央線・高尾駅からバスでアクセスします。中央線開業時は浅川駅という名前だったという、関東の駅百選にも選定されている歴史ある駅。トイレやカフェも併設されています。

高尾駅北口ロータリーから小仏バス停へは、京王バスで約20分。西浅川の信号で、国道20号線と旧甲州街道が分岐します。バスは旧甲州街道を進み、小仏関所跡や高尾山・城山の登山口でもある日影バス停を通過。早春には沿道の梅の花が美しい路線です。

撮影:鷲尾 太輔(小仏バス停)

到着した小仏バス停の背後には、中央自動車道の高架橋がそびえています。トイレが設置されており、裏手には靴洗い場もあるので下山時に利用しても良いでしょう。

コース詳細ガイド

今回のルート

出典:YAMAP(今回のコース)
今回はコースを3つのセクションに分けて紹介します
・Section1:小仏バス停〜小仏峠入口(約20分)
・Section2:小仏峠入口〜小仏峠(約30分)
・Section3:小仏峠〜景信山(約40分)

さあ、それでは景信山へ向けてスタートです。

Section1:小仏バス停〜小仏峠入口(約20分)

出典:YAMAP(Section1)

最初のセクションはすべてアスファルト舗装された車道歩き。タクシーや自家用車が通行するので、注意して歩きましょう。

2つの連続するヘアピンカーブを登ると、景信山へ直登する登山口。ここからさらに車道を5分ほど歩いた駐車スペースの奥が、小仏峠入口となります。

車道歩き

撮影:鷲尾 太輔(車道歩き)

小仏バス停を後にしたら、旧甲州街道に沿って流れる南浅川の支流を左手に見ながら、車道を歩きます。

小佛山 寶珠寺

撮影:鷲尾 太輔(小佛山 寶珠寺)

やがて左手に現れるのが「小佛山 寶珠寺」の入口。高尾山薬王院有喜寺の開祖でもある高僧・行基が開基したという歴史ある寺院で、いにしえの旅人を見守ってきました。小仏という地名もこの山号に由来しています。

ヘアピンカーブ

撮影:鷲尾 太輔(ヘアピンカーブ)

さらに車道を進むと、右回り・左回りと連続するふたつのヘアピンカーブが現れ、これを登っていきます。

景信山登山口
撮影:鷲尾 太輔(景信山登山口)

ヘアピンカーブを越えると右側にあるのが、景信山への直登コースの登山口。こちらへは入らず、車道を直進します。

ヘアピンカーブを見下ろす
撮影:鷲尾 太輔(ヘアピンカーブを見下ろす)

車道からは先ほど通過してきたヘアピンカーブを見下ろすことができ、徐々に標高を上げていることを実感します。

前方に見える山並
撮影:鷲尾 太輔(前方に見える山並)

さらに進むと、前方にはこれからめざす小仏峠から景信山の稜線が見えてきます。

駐車スペース
撮影:鷲尾 太輔(駐車スペース)

宗教法人真の道・奥宮への階段脇に、乗用車が数台停められる駐車スペースがあります。この駐車場の奥が、小仏峠入口です。

Section2:小仏峠入口〜小仏峠(約30分)

Section2

出典:YAMAP(Section2)

このセクションの約半分は、未舗装ではあるものの林道が続きます。この小仏林道終点からが本格的な登山道。はじめはジグザグの急登が続きますが、やがて斜面をトラバース(横断)するように進み、小仏峠に到着します。

小仏峠入口

撮影:鷲尾 太輔(小仏峠入口)

駐車場やタクシーを利用した登山者も、ここからは歩いて小仏峠に向かいます。

小仏林道
撮影:鷲尾 太輔(小仏林道)

小仏林道は舗装こそされていないものの、道幅は広く歩きやすい道です。

靴洗い場

撮影:鷲尾 太輔(靴洗い場)

このように、天然の沢を利用した靴洗い場も設置されています。

水が溜まりやすい路面

撮影:鷲尾 太輔(水が溜まりやすい路面)

小仏林道は沢沿いに延びているため、晴れた日でも水溜りが随所に。雨天時やその直後は、スパッツ(ゲイター)があると心強い区間です。

小仏林道終点

撮影:鷲尾 太輔(小仏林道終点)

コースがヘアピンカーブになった場所が、小仏林道の終点。ここからは、本格的な登山道に変わります。

コンクリート舗装された登山道

撮影:鷲尾 太輔(コンクリート舗装された登山道)

登山道に入ってしばらくは、コンクリートで舗装された路面が続きます。

土道に変わった登山道

撮影:鷲尾 太輔(土道に変わった登山道)

コンクリート舗装された登山道は最初の数分のみで、やがて登山道は自然の土道に変わります。

ショートカットのルートも

撮影:鷲尾 太輔(ショートカットのコースも)

この区間は比較的急な斜面をジグザグに進む登山道(写真左)。ところどころに直進してショートカットする踏み跡(写真右)もありますが、急傾斜の直登となります。

体力的負担を考えると、道なりにジグザグに進んだ方が良い箇所も。“急がば回れ”の言葉通りですね。

急登もあと少し

撮影:鷲尾 太輔(急登もあと少し)

この看板まで進めば、急登もあとわずかです。

トラバース区間

撮影:鷲尾 太輔(トラバース区間)

急登を登り切ると、斜面の東側をトラバース(横断)しながら登る道に変わり、斜度もぐっと緩やかになります。

小仏峠直前

撮影:鷲尾 太輔(小仏峠直前)

休憩用のベンチとテーブルが見えてくれば、小仏峠は目前です。

小仏峠のテーブル

撮影:鷲尾 太輔(小仏峠のテーブル)

到着した小仏峠は広場になっており、真ん中に3体のタヌキ像が設置されています。ベンチ・テーブルも複数あり、八王子市街の眺望を楽しむことができます。

Section3:小仏峠〜景信山(約40分)

Section3

出典:YAMAP(Section3)

小仏峠から景信山までは、東京都・神奈川県境の奥高尾縦走路の尾根上を進みます。ここまでの道のりと比べると緩やかですが、大半は登りが続く区間です。

小仏峠からの進路

撮影:鷲尾 太輔(小仏峠からの進路)

タヌキ像の正面に立った時の進行方向は写真の通り。左奥の登山道へ進みます。

景信山へのルート入口

撮影:鷲尾 太輔(景信山へのコース入口)

尾根の西側(左側)にある登山道を登っていきます。

ジグザグの登山道

撮影:鷲尾 太輔(ジグザグの登山道)

短距離ですが、尾根に乗り上げるジグザグの登りになります。

緩やかな登り

撮影:鷲尾 太輔(緩やかな登り)

すぐに、緩やかな登りへ変わります。

とても平坦!

撮影:鷲尾 太輔(とても平坦!)

中央自動車道・小仏トンネルが登山道の真下を貫く区間は、かなり平坦な道が続きます。

少しだけ登ります

撮影:鷲尾 太輔(少しだけ登ります)

中央自動車道を越えると、少しだけ登ります。

再び平坦な道に

撮影:鷲尾 太輔(再び平坦な道に)

登山道は再び平坦な道に変わり、歩みも軽く進むことができます。

関東ふれあいの道の碑

撮影:鷲尾 太輔(関東ふれあいの道の碑)

地形図やGPSアプリで「・671」と記されている小さなピークの西側を巻くように、少しだけ登ります。登り切った地点には「関東ふれあいの道」の石碑があります。

・671ピークを越えると下り坂に

撮影:鷲尾 太輔(・671ピークを越えると下り坂に)

この先は緩やかな下り坂になります。

下りきったコル

撮影:鷲尾 太輔(下りきったコル)

下り切った鞍部周辺は、東(右)方向に視界が開けます。

景信山への登り返し

撮影:鷲尾 太輔(景信山への登り返し)

景信山へ向けて、緩やかに登っていきます。

東京方面の展望

撮影:鷲尾 太輔(東京方面の展望)

この区間も、東(右)方向の随所で東京都心までの眺望が広がるポイントです。

撮影:鷲尾 太輔(巻道との分岐)

少し下ると、景信山を経由しない巻道との分岐に出ます。ここは左方向の巻道を進まず、直進しましょう。

大山の眺望

撮影:鷲尾 太輔(大山の眺望)

振り返れば、丹沢山塊のランドマーク・大山を望むことができます。

山頂直下
撮影:鷲尾 太輔(山頂直下)

周囲が草原状になり、登山道がコンクリート舗装に変われば、山頂は目前です。

景信茶屋 青木
撮影:鷲尾 太輔(景信茶屋 青木)

山頂の一角にある景信茶屋 青木を右手に見ながら、もう少し登ります。

三角点 かげ信小屋
撮影:鷲尾 太輔(三角点 かげ信小屋)

もう一軒の茶屋である三角点 かげ信小屋も右手に見ながら進むと、展望が広がる稜線に出ます。ここから右にひと登りで、景信山の山頂です。

景信山山頂
撮影:鷲尾 太輔(景信山山頂)
様々な掲示板が設置された景信山山頂。トイレは、市街地が見える方向である東側へ少し下った場所にあります。
城山〜高尾山と丹沢・大山の眺望
撮影:鷲尾 太輔(城山〜高尾山と丹沢・大山の眺望)

山頂からは東側に東京都心方面、北側に八王子城址〜北高尾山稜の眺望が広がります。景信茶屋 青木の前からは南側の眺望が良く、城山〜高尾山の稜線の背景に大山をはじめとする丹沢山塊の展望が広がります。

小仏峠周辺を楽しみ尽くそう!

小仏峠周辺

出典:YAMAP(小仏峠周辺)

小仏峠付近は、廃屋を挟んで北側と南側の両方に広場とベンチ・テーブルがあります。小仏バス停からのコースで通るのは、タヌキ像が置かれた北側の広場。明治天皇小仏峠御休所趾碑は城山方面の南側広場にあるので、ぜひ両方立ち寄ってみて下さい。

関連記事


▼景信山 他のコース情報もチェック!