冬におすすめの山梨県の低山登山コース

富士山の大パノラマ広がる山梨の低山5選!冬の山歩きを安全に楽しむためのポイントは?

いよいよ冬到来!本格的な雪山登山は無理……という人におすすめなのが低山登山。落ち葉を踏みしめながら陽だまりを歩く心地よさと、空気が澄んだ冬ならではの眺望が広がるベストシーズンです。

しかし、そんな低山でも様々な山岳遭難が発生。そこで今回は、山梨県警察の統計をもとに、冬の山歩きで注意したいポイントとあわせて、冬こそ歩きたい「山梨県の人気の低山」を紹介します。

目次

2023年1月11日現在、県道201号線と218号線は冬季閉鎖されいる箇所があります。車での通行はできませんので、ご注意ください。詳しくは山梨県 県土整備部 道路管理課の道路規制情報をご覧ください。
県道の冬季閉鎖についてはこちら
アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部

冬におすすめ!山梨県の低山登山の魅力って?

冬の竜ヶ岳を歩く登山者

撮影:YAMA HACK編集部

すっかり寒くなり、いよいよ冬山シーズンに突入!しかし本格的な装備や技術が必要な雪山登山は無理だから、冬は山登りはお休み……と思っていませんか?

そんな人におすすめしたいのが、低山での山歩き。花・新緑・紅葉などはありませんが、落ち葉を踏み締めながら歩く静かな冬枯れの道は、この時期ならではの登山の醍醐味です。

さらに冬は広葉樹の多くが落葉しているため、木々の間からの展望が良く、他の季節には見ることができない景観を楽しめることも。空気も澄んでいるため、遠くの山までクリアに見渡すことができるのです。

三ツ峠山からの富士山

出典:PIXTA(三ツ峠山からの富士山)

冬の低山で特におすすめの山域が山梨県。内陸部にあるため降雪量が比較的少なく、本格的な雪山登山をしない人も楽しむことができます。

しかも木々の間や山頂から望むことができるのは、標高日本一の山・富士山。美しく雪化粧した冬富士は、低山登山の大きなご褒美です。「ダイヤモンド富士」と呼ばれる富士山頂から昇る朝日や富士山頂に沈む夕日を鑑賞できる山もありますよ。

今回は山梨県にある、富士山の大パノラマが広がる人気の低山を5座紹介します。

富士山の大パノラマを楽しむ前に……知っておいてほしい事実

冬の大菩薩連嶺・ハマイバ丸

出典:PIXTA(冬の大菩薩連嶺・ハマイバ丸)

そんな山梨県の低山ですが、天候によっては登山道に積雪がある場合もあります。また気温が低いため、地面が凍結していることも。落ち葉に覆われ見た目ではわかりにくい場合もあるので、斜面は特に要注意。安全に登山を楽しむためには、こうした冬特有の条件を認識する必要があるのです。

山梨県の冬の山岳遭難は富士山を望む低山が多数!

山梨県警(2019年〜2022年における冬の山岳遭難の山域別発生件数)

データ提供:山梨県警(2019年〜2022年における冬の山岳遭難の山域別発生件数の割合)全53件:富士山(1件)、南アルプス山系(9件)、八ヶ岳(3件)、秩父山系(7件)、大菩薩・道志山系(21件)、御坂山系(12件)

これは2019年〜2022年の冬シーズン(12月〜2月)に、山梨県内で発生した山岳遭難の山系別の発生件数の割合です。

本格的な雪山登山となる山域の件数を圧倒的に上回るのが、大菩薩・道志山系(大菩薩連嶺や中央線沿線の山々)と、御坂山系(三ツ峠山など富士五湖周辺)での件数。

実は「富士山のパノラマを楽しむことができる低山」での山岳遭難が、全体の6割以上の件数を占めているのです。

山梨県の低山ではどんな山岳遭難が発生している?

2019年〜2022年における冬の山岳遭難の原因別別発生件数

データ提供:山梨県警(2019年〜2022年における冬の山岳遭難の原因別別発生件数の割合)滑落(14件)、道迷い(13件)、発病(9件)、転倒(8件)、転落(2件)、ヘッドランプ不備(2件)、その他(4件)

続いて紹介するのは、2019年〜2022年の冬シーズン(12月〜2月)に、山梨県内で発生した山岳遭難の原因別の発生件数の割合です。

どのような原因で実際に山岳遭難が発生しているのかを、具体的に見ていきましょう。

滑落

出典:PIXTA(険しい稜線が続く鬼ヶ岳)

滑落による山岳遭難14件のうち多くは雪山登山のフィールドである南アルプス山系・八ヶ岳・秩父山系で発生していますが、鬼ヶ岳(1,738m/御坂山系)・滝子山(1,610m/大菩薩・道志山系)などの低山でも遭難事例が。

2020年12月には笹子雁ヶ腹摺山(1,358m/大菩薩・道志山系)で、死亡事例も発生しました。

 

大半が、下山中に足を滑らせたことによる負傷や行動不能です。凍結していたり積雪のある斜面に足を置いてスリップしてしまうと、地形によっては思わぬ距離を滑落することになります。

 

軽アイゼンやチェーンスパイクなどの滑り止めは常に持参し、少しでもスリップの可能性があれば積極的に装着する必要があるといえるでしょう。

道迷い

地図・コンパス・GPSアプリなどをしっかり確認

撮影:鷲尾 太輔(地図・コンパス・GPSアプリなどをしっかり確認)

道迷いによる山岳遭難13件のうち、実に11件が御坂山系と大菩薩・道志山系で発生しています。

2020年12月には登山口から2時間あまりで登頂できる低山・たいら山(934m/御坂山系)で、下山中に分岐を間違えたことから道に迷い、救助要請が行われました。

 

山梨県に限らず、低山の方が地形が複雑かつ起伏の変化などがわかりにくいものです。また、積雪や落ち葉の吹き溜まりなどで、登山道が認識しにくい場合もあります。

 

地形図やコンパス、もしくはGPSアプリを利用して、現在地と目的地の位置関係をこまめに確認することが大切です。

転倒

落ち葉で木の根が見えにくい状態の斜面

撮影:鷲尾 太輔(落ち葉で木の根が見えにくい状態の斜面)

転倒による山岳遭難8件のうち大半が、御坂山系と大菩薩・道志山系で発生しています。

2019年12月には大菩薩嶺(2,057m/大菩薩・道志山系)から下山中に、木の根につまづいて負傷する事例が発生しました。

 

登山道が落ち葉に覆われていることが多い冬の低山では、木の根や浮き石がわかりにくく、こうした障害物がきっかけで転倒することがあります。特に下山中は疲労も蓄積し集中力も低下していることから、不用意に次の一歩を踏み出しがち。

 

落ち葉が厚く積もっているような斜面では、足で落ち葉をかき分けて、下の登山道の状況を確認してから接地することも転倒防止に有効です。

発病

気温が低い冬は体調の変化にも注意

出典:PIXTA(気温が低い冬は体調の変化にも注意)

ここまでは外的要因による事例を紹介してきましたが、発病による山岳遭難もこの3年間の冬山シーズンで9件発生。その中には20代・30代という若い世代も含まれています。

2022年2月には石割山(1,412m /大菩薩・道志山系)で体調不良を訴えた登山者が、登山道上で倒れ死亡する事例が発生しました。

 

もちろんそれぞれの病名を特定することは不可能です。ただし気温が低い冬は、暖房のきいた室内・車内と屋外の気温の急激な変化や、寒さによる血管の収縮などで心筋梗塞や脳卒中のリスクが上がることは事実。

 

さらに登山という比較的激しい運動によるストレスは、血圧の急激な上昇につながり、こうした病気を発症しやすいことが推測されます。

 

高血圧の抑制など日頃の体調管理はもちろん、仕事などで疲労が溜まっているときや少しでも体調不良を自覚したときには、登山を控えることも必要です。

ヘッドランプ不備

日没が早い冬はヘッドランプが必携

撮影:鷲尾 太輔(日没が早い冬はヘッドランプが必携)

日没時間が早い冬、ヘッドランプの不備による山岳遭難も2件発生しています。2021年1月には三ツ峠山(1,785m /御坂山系)で、下山中に日没を迎えへッドランプを持参していなかったことから行動不能になり、救助要請が行われました。

 

樹林帯の多い低山では、日没よりかなり早い時間から登山道が薄暗くなります。あらかじめ日没時間を調べた上で、遅くとも日没の1時間以上前には下山できる登山計画を立てることが重要。もちろん何らかのトラブルで下山が遅れる事態に備えて、ヘッドランプは必携装備です。

 

さらに電池切れへの備えも大切。予備電池を持参していても暗闇での電池交換は困難です。スマートフォンのライトを使う方法もありますが、今度は低温やGPSアプリの使用によるバッテリー低下の懸念も。ヘッドランプを2つ携行したり、ハンドライトも持参したりと、常に予備ライトを用意しておくこともおすすめです。

冬こそ歩きたい!山梨で人気の富士山パノラマ低山5選

三ツ峠山から望む富士山

出典:PIXTA(三ツ峠山から望む富士山)

ここからは山梨県で人気がある富士山のパノラマを楽しむことができる低山を5つ紹介します。それぞれの山ならではの魅力と注意点もあわせて記載しているので、楽しく安全な登山のためにぜひ参考にしてください。

1.竜ヶ岳(1,485m)

竜ヶ岳から望むダイヤモンド富士

出典:PIXTA(竜ヶ岳から望むダイヤモンド富士)

富士五湖でもっとも深い本栖湖の南側にそびえる竜ヶ岳。例年お正月に富士山頂から日が昇る「ダイヤモンド富士」を鑑賞することができるため、特に毎年元旦には初日の出を山頂から見る登山者で賑わいます。

合計距離: 7 km
最高点の標高: 1478 m
最低点の標高: 904 m
累積標高(上り): 644 m
累積標高(下り): -644 m

 

【体力レベル】★★☆☆☆
日帰り
コースタイム:約4時間25分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
ルート概要
キャンプ場入口(15分)→登山口(60分)→休憩所(75分)→竜ヶ岳(55分)→休憩所(45分)→登山口(15分)→キャンプ場入口

石仏展望台と富士山

出典:PIXTA(石仏展望台から望む富士山)

途中の休憩所にも東屋があり、富士山を望むことが可能。こちらは12月下旬頃の「ダイヤモンド富士」鑑賞スポット。もちろん昼間に登っても、広い笹原に覆われた山頂から迫力ある富士山を間近に望むことができます。

「ダイヤモンド富士」を鑑賞する場合は、夜明け前からの登山になるためヘッドランプと凍結に備えた軽アイゼンやチェーンスパイクなどの滑り止めは必携。山頂で日の出を待つ間に暖をとる携帯カイロや防寒着、そして携帯トイレも快適な「ダイヤモンド富士」鑑賞のために持参したいアイテムです。

 

なお、山麓に本栖湖キャンプ場がありますが、例年11月下旬〜翌年3月末までは宿泊できません。

 

2.三ツ峠山(1,785m)

三ツ峠山から望む富士山

出典:PIXTA(三ツ峠山から望む富士山)

数多くの名作を遺した作家・太宰治の随筆『富嶽百景』の舞台となった三ツ峠山。ここからの端正な富士山を作品にするために、多くのカメラマンが集う山でもあります。

富士急行・河口湖駅から富士急バスで登山口までアクセスできる、公共交通機関利用派にもフレンドリーな山。その名の通り 開運山・御巣鷹山・木無山の3つのピークの総称ですが、最高峰はその名もめでたい開運山です。

合計距離: 6.83 km
最高点の標高: 1754 m
最低点の標高: 1253 m
累積標高(上り): 628 m
累積標高(下り): -628 m
【体力レベル】★★☆☆☆
日帰り
コースタイム:約3時間10分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
ルート概要
三ツ峠登山口(15分)→駐車場(40分)→ベンチ(35分)→三ツ峠山荘(20分)→開運山(15分)→三ツ峠山荘(25分)→ベンチ(30分)→駐車場(10分)→三ツ峠登山口

 

天下茶屋

出典:PIXTA(天下茶屋)

山頂直下の2軒の山小屋(三ツ峠山荘・四季楽園)や、太宰治が滞在した中腹の天下茶屋も通年営業しており心強い存在。山頂からは富士山はもちろん、南アルプスの山並みも一望することができます。

三ツ峠山荘までは林道上の登山道ですが、凍結には要注意。また自動車で訪れる場合も、駐車場までの道路が積雪・凍結している場合もあるので、事前の情報収集は欠かせません。

 

3.滝子山(1,620m)

滝小山から望む富士山

出典:PIXTA(滝子山から望む富士山)

富士山の大パノラマを堪能できる低山が多い大月市が選定した「秀麗富嶽十二景」の一座。JR中央線の駅からアクセスできるため、公共交通機関を利用しての登山にぴったりの山です。

コースタイムが長く急な登りが続きますが、三ツ峠を前景に堂々たる富士山がそびえる山頂からの絶景は、その苦労を忘れさせてくれます。

合計距離: 12.59 km
最高点の標高: 1577 m
最低点の標高: 454 m
累積標高(上り): 1156 m
累積標高(下り): -1156 m
【体力レベル】★★★☆☆
日帰り
コースタイム:約6時間5分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
ルート概要
JR中央線・初狩駅(55分)→林道終点(45分)→水場(70分)→檜平(50分)→滝子山(35分)→檜平(45分)→水場(30分)→林道終点(25分)→JR中央線・初狩駅
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出典:PIXTA(初冬の滝子山)

いくつかの登山コースがありますが、今回紹介したのはJR初狩駅からの往復コース。歩行距離は長いものの、途中までは林道沿いの登山コースで比較的なだらかです。

檜平から先は男坂・女坂と一部ルートが分かれます。文字通り男坂の方が岩場が多いので、冬は女坂の往復をおすすめします。樹間からも、富士山を望むことができますよ。

山小屋や茶屋などの補給ポイントがなく、コース上の水場も冬は水量が減ったり涸れることもあります。長時間の登山に備えて、十分な食糧・水分の準備が必要です。

 

また、JR笹子駅からの南稜(寂ショウ尾根)コースも人気がありますが、登山地図では破線(難路)となっています。実際に急峻な岩尾根が続き、スリップやつまずきによる滑落事故も多発しているため中級者以上向け。積雪・凍結の可能性がある冬はベテラン向けのコースといえるでしょう。

 

4.大菩薩嶺(2,057m)

大菩薩嶺からの富士山と大菩薩湖

出典:PIXTA(大菩薩嶺からの富士山と大菩薩湖)

日本百名山の一座でもある大菩薩嶺。特に雷岩から大菩薩峠にかけての稜線は、眼下に大菩薩湖を見下ろし富士山を望む見晴らしの良い草原状のルートで爽快感も抜群です。

ただし標高2,000mを超えるため冬は積雪のある場合が多く、風通しの良い尾根上であることから凍結することも。防寒対策に加え、アイゼンの装着も必要です。

合計距離: 12.56 km
最高点の標高: 2036 m
最低点の標高: 1031 m
累積標高(上り): 1111 m
累積標高(下り): -1111 m
【体力レベル】★★★☆☆
日帰り
コースタイム:約6時間20分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
ルート概要
丸川峠入口(20分)→林道終点(90分)→丸川峠(80分)→大菩薩嶺(10分)→雷岩(30分)→賽ノ河原(10分)→大菩薩峠(40分)→福ちゃん荘(20分)→上日川峠(70分)→千石平(10分)→丸川峠入口

春から秋は上日川峠(1,587m)までバスや自動車でアクセスできますが、冬はこの林道が閉鎖となるため丸川峠分岐駐車場近くの丸川峠入口(1,028m)からのコースとなります(バスでアクセスの場合はさらに1kmほど山麓の大菩薩峠登山口からスタート)。

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出典:PIXTA

雷岩〜賽ノ河原が富士山の展望ポイント。丸川峠からも見事な冠雪の富士山を眺望することが可能ですよ。

冬のコースは、標高差もコースタイムも大幅に増えるので、体力と時間に余裕を持った登山計画が必要です。

 

コース上には丸川荘・介山荘・福ちゃん荘・ロッジ長兵衛の4軒の山小屋がありますが、冬は基本的に事前予約がある日のみの営業もしくは不定休となります。賽ノ河原に避難小屋はあるものの、食糧・水分の補給ができないことを前提にした準備が欠かせません。

 

5.高川山(976m)

厳冬の高川山より望む雄大な富士山の絶景

出典:PIXTA(高川山から望む富士山)

「秀麗富嶽十二景」に選定されている高川山。今回紹介する5座のうち最も低い山ながら、都留市の街並を眼下に富士山が大きくそびえる人気の山です。

JR中央線や富士急行線の駅と駅を結んでの様々な縦走コースが設定できるのも魅力。今回は急登となる男坂・ロープがある急斜面の下りとなるシラノサワコースを避けて、女坂を登り古宿コースを下るルートを紹介します。

合計距離: 8.25 km
最高点の標高: 947 m
最低点の標高: 390 m
累積標高(上り): 576 m
累積標高(下り): -641 m
【体力レベル】★★☆☆☆
日帰り
コースタイム:約3時間36分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
ルート概要
JR中央線・初狩駅(30分)→登山道入口(91分・女坂経由)→高川山(52分・古宿コース経由)→古宿(50分)→富士急行線・田野倉駅

高川山から見る夜明けの山並みとリニア実験線

出典:PIXTA(高川山から見る夜明けの山並みとリニア実験線)

高川山は、直下をリニア実験線のトンネルが走っているのも特徴。古宿から田野倉駅までは車道歩きですが、途中には山梨県立リニア見学センターがあり、試験走行日には実験線を疾走するリニアモーターカーを見ることもできます。

様々なコースがある分、ルートが入り組んでおり、2021年2月には登山中の道迷い遭難が発生しています。特に分岐では地図やGPSアプリをこまめにチェックして、自分が計画したルートをきちんと進んでいるかを確認することが大切です。

「万が一」の事態を切り抜けるために

装備しておきたいツエルトやバーナー

撮影:鷲尾 太輔(装備しておきたいツエルトやバーナー)

冬は日没が早いことは前述の通りですが、万が一の山岳遭難発生時には二次遭難(捜索・救助する側が遭難する)を防止する観点からも、夜間の捜索・救助活動は実施されません。

もし山の中で一夜を明かさなければいけない事態に陥った際に重要なのが、予備の食糧・水はもちろん冬の低温による体温低下から身体を守るアイテム

エマージェンシーシートはもちろんですが、ツエルトを設営すれば“シェルター”に、その中で短時間でもバーナーを炊けば“ヒーター”になりさらに安全に夜を明かすことが可能。翌日の捜索・救助活動によって「生還する」確率がぐんと高まります。

今回紹介した事例も参考に、安全に冬の低山歩きを楽しんでください。

山梨県警察|山岳情報山梨県警察山岳警備安全対策隊【公式ツイッター】

制作協力:山梨県警察

 

知って備えて安全登山