マムートの新コンセプト「ヒュッテ1862」を掲げる店舗が大阪にオープン!
1862年にスイスでロープメーカーとして誕生し、今年で160周年を迎えたマムート。2022年10月、グランフロント大阪に西日本の旗艦店である「マムート 大阪」がオープンしました。
新しくできたこの大阪店には、今までになかった新しいコンセプト“ヒュッテ1862”に基く体験スペースにもなっています。
この取り組みは、ここ、大阪店が全国で初めて。
ヒュッテ1862とはどんなものなのか、どんな体験ができるのか、筆者が実際に訪問して感じたことを交えながら、ご紹介します。
新コンセプト“ヒュッテ1862”って、一体なに?
全国で初めて、新しいコンセプト“ヒュッテ1862”による取り組みをスタートさせた大阪店。
このヒュッテ1862、一体どのような空間なのでしょう?
これまで160年をかけてマムートが培って来たノウハウをもとに、「山小屋のように、山に関するコミュニケーションの場」として、マムート大阪に初めて設置されました。

なるほど……ヒュッテ1862は、”コミュニケーションの場”とのこと。
ではヒュッテ1862のブースをチェックしてみましょう。
棚にはマムートの製品だけではなく、クッカーや地図、ピッケルなど……登山者なら一度は見た事あるような数々のギアがたくさん。
さらにカウンターには、標高が分かる六甲山系の3D模型や、PCが設置されています。
ここでは「今後どんな山行をしたいのか」など、お客さまのお話しをうかがいながら色々なツールを駆使して、実際の山行を想定したアイテムをご提案したり、お試し頂くことができます。

ブランド体験スペース“ヒュッテ1862”。一体どんな体験ができるの?
マムートの世界観を「体験」できると言う“ヒュッテ1862”。実際にどんな体験ができるのか、チェックしてみましょう。
「パッキング体験」から”自分にとって最適”なザックを体感
ザックのサイズ選びに迷ったことはありませんか?
初めてザックを購入する時はもちろん、初めての小屋泊やテント泊の時など…「自分にとっての最適なザック選び」は難しいもの。
マムート大阪では、実際の装備を用いたザックのパッキング体験が可能。
今回は「一泊テント泊」を想定した装備で体験。
“ヒュッテ1862”カウンターには、テントや寝袋、防寒具はもちろん、ランタンや調理器具、食料まで、マムートでは取り扱いのないアイテムも含めて揃えてあり、要望にあわせて装備をチョイスして目の前に並べてもらえます。
これなら経験のない方でも、どのくらいのボリュームになるかが一目瞭然ですね。
そして、この装備を担ぐためにはどのサイズの、どのタイプのザックがベストかを提案してもらえます。(今回選んでもらったザックはDucan Spine 50-60)
ザックの機能説明のあと、目の前にあるアイテムのパッキングをスタート。
上手なパッキングのポイントを説明しつつ、テキパキとパッキング。どんなものをどこに入れると良いのか、初めての方や、上手くできなくて困っている方にもわかりやすい!
もちろん、見ているだけじゃなく、自分で試してみることもできます。
日帰りなら25~30L、泊まりの場合は40~50Lなど、目安となるサイズはあるものの、どんな装備を持って行くかは人それぞれ。
自分が持っている物とは形状やサイズが違っていても、実際に装備を入れてみることで、「自分の場合は追加でアレも持って行くから、もう少し大きい方が良いかな?」とか、より具体的に想像することができますよね。
特に、これから装備を揃えていく方にとって、購入前にこういう体験ができることは、本当に助かるのではないでしょうか。
「荷重体験」で実際の装備一式重量を体感
実際に自分の装備が何キロくらいあるのか、ちゃんとわかっている人って、意外と少ないような気がします。
必要な装備を詰めたザックがどのくらいの重さになるのか、その重さを担いで歩けるのか、初めての方にとっては特に気になるところではないでしょうか。
荷重体験では、ザックの重量を計測し、重さを知った上で担いでみることができます。
ザック売り場でよくあるのが、用意されているウェイトを詰めて担いでみると言うもの。
確かに、重さを体験すると言う意味では同じかも知れませんが、自分の装備が何キロかを知らなければ調整できませんし、ザックへの詰め具合により、カラダで感じる重量感やバランスも違ってきます。
実際の装備を詰め、正確な重量を知った上で体感できるのは、とても貴重な体験ですね。
「山に関するさまざまな相談」にものってもらえるヒュッテ1862
商品のことはもちろんですが、登山に関する色々なことを相談できるのも、こちらのカウンターの特長のひとつ。
どんなことを相談できるのか、いくつか具体的に教えて頂きました。
Web・地図・模型……さまざまなツールを使って、次の山へのアドバイス
常時Web接続されているPCをはじめ、各地の山地図も用意されています。また、カウンターのガラスケースには、関西を代表する山「六甲山」の3D模型も。
実際に計画しているルートがどんな起伏になっているのか、目で辿って予習することもできます。
「思ってたよりアップダウンがキツそうだな」など、2Dの資料よりも、更に具体的にイメージできることで、しっかり準備ができそうです。
ルートや装備、気を付けなくてはいけないポイントなど、お買物ついでに気軽に相談できるのが良いですね。
スイス発祥ブランドならではの、エコの精神
マムートの生まれた国、スイスは有名なエコ大国。その精神はマムートにもしっかりと継承され、良い物を、しっかりケアして長く使い、無駄な消費やゴミを減らす活動をしています。
その一つが「プロダクト・ケア・スペシャリスト」と言う社内の資格制度。
この資格を持つスタッフは、ギアやウェアのお手入れのプロ。メンテナンスで困ったことがあれば、気軽に相談してみましょう。きっと良いアドバイスを受けられますよ。
環境のことも大切ですし、何より、気に入った物は長く愛用したいですよね。
あらゆる角度からマムートを感じられる「マムート大阪」
マムート大阪に着いてまず目に入るのは、“ヒュッテ1862”カウンター上に作られたスイスの名峰マッターホルンの3D模型。そして、マムートの歴史の象徴でもあるロープが、店内の装飾にも多く使われています。
ヒュッテ1862でのパッキングや荷重体験だけではなく、登山靴を履いての歩行体験スペースも完備。もちろんクライミングギアも充実しています。
更に、正面レジカウンター奥には、マムートが生まれた当時の貴重なスイス家具があったりと、体験スペースだけでなく色々な角度からマムートと言うブランドを感じることのできる空間が広がるマムート大阪。
ぜひ一度足を運んでみてくださいね。
今回お話しを伺った人
マムート大阪 店長・川村啓輔さん
登山に関すること、なんでも気軽にご相談ください。

MAMMUT 大阪
住所:大阪府大阪市北区大深町4番20号 グランフロント大阪 南館 4F
電話番号:06-6131-5026
営業時間:11:00 〜 21:00
定休日:不定休