これより快適なデュオ用テントある?!唯一無二の住み心地を生むニーモ「ダガーオズモ」を設営レビュー

2022/11/24 更新

<ニーモ>から新作テント「ダガーオズモ」が登場しました。その最大の特徴は、2人でも広々快適に使える住み心地の良さ
気になる使い勝手を、実際にテント泊をして確かめてみました。

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制作者

アウトドアインストラクター

橋爪 勇志

長野県在住。幼少期から登山に慣れ親しみ、厳冬期のアルプスやバリエーションルートを登ってきました。最近は親子登山に関心あり。文章と図を交えた“わかりやすい”記事づくりを心がけています。好きな山は八ヶ岳・剱岳・伯耆大山。ホームは南信州にある守屋山。

橋爪 勇志のプロフィール

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アイキャッチ画像撮影:筆者

ソロとは違った魅力のある「2人テント泊」

テント泊 楽しむ二人
出典:PIXTA
大自然を身近に感じられるテント泊。1人でゆったり過ごすのもいいですが、カップルや気の知れた友人と2人で過ごす山の時間は、何ものにも代え難い魅力があります。

気になるのは、2人で使うと“狭い”こと

テントを張るカップル
出典:PIXTA
そこで気になるのがテントのサイズ感。山岳用テントは必要最低限の大きさのため、2人用テントで大人2人が寝転がると、ザックや装備なども相まって室内がギュウギュウ状態なんてことも。

たとえ“2人用”であっても、入口がひとつしかなかったり天井に頭が当たったり……2人で使うには何かとストレスが多いんですよね。

このテント、2人で使うのに最適です

ニーモ ダガーオズモ 外観
撮影:筆者
そこでおすすめしたいのが、ニーモ(NEMO)から2022年春にリリースされた「ダガーオズモ」。そのストレスを感じさせないくらい、「2人で使うのに快適なテント」なのです。

今回、2人用の「ダガーオズモ2P」を使用したので、そのレビューを紹介します。
バリエーション2人用、3人用の2パターン
参考価格[2人用]¥58,300(税込),[3人用]¥66,000(税込)
最小重量[2人用]約1,530g,[3人用]約1,750g
タイプ自立式ダブルウォールテント
対応シーズン春・夏・秋の3シーズン

まさに2人で快適に使えるテント

ニーモ ダガーオズモ 外観2
撮影:筆者
使ってわかった最大のメリットは、2人で使用する場合でも驚くほど住み心地がよいこと。山に必要な軽さや耐久性を保持しながらも、限りなく居住性を高めた、長くゆっくり過ごせるテントだと感じました。

具体的に「いいな」と思ったポイントがこちら
①前後に広い前室を配置
②ユニークなフレーム構造で室内空間も広い
③超優秀な通気性で、涼しく結露知らず
④コンパクト&軽量で無駄なし

詳しくみていきましょう。

前後に広い前室を配置

ニーモ ダガーオズモ 二人で使う
撮影:筆者
テントを設営してまず目に入ったのが、入口が2箇所あること。テント長辺面の前後に前室付きの入口が設けられています。

近年はこうした両入口の山岳用テントも増えてきましたが、ダガーオズモの注目すべき点はその広さと使い勝手の良さです。

ニーモ ダガーオズモ 前室のサイズ
撮影:筆者
富士山型の前室がとにかく広い!
その面積はおおよそ1.1㎡で、このスペースだけで大人が寝転がれそうなほど。大型ザックが楽々と置けてしまうほどの大空間が広がっています。

ニーモ ダガーオズモ ランディングゾーン
撮影:筆者|シートは1枚のみ付属で、前後どちらの前室にも取り付け可能
さらに、付属のシートを前室に取り付けることで、テント内に入れたくないギアを雨や泥から保護できる「ランディングゾーン™」を設けることも可能。
雨の登山後のザックやレインウェアなどを置いておくのに役立ちそうです。

ニーモ ダガーオズモ エアーダクト
撮影:筆者
フライシートの開閉は便利なダブルジッパー。上部のジッパーを開放して支柱ベントを立たせることで、ベンチレーションに早変わりします。
ここまで広く通気性に優れた前室が、両サイドにあるのは大きなメリット。

悪天候時などを中心に、2人でも効率よく作業を進めることができそうです。
ライター橋爪
ライター橋爪

ユニークなフレーム構造で室内空間も広い

ダガーオズモ テントの形状
撮影:筆者
続いて注目したのがフレーム構造。一般的な山岳用テントは横からみると三角形に近い形をしていますが、ダガーオズモは五角形のような形状になっているのが特徴です。

ニーモ ダガーオズモ サブポール
撮影:筆者|黒がメインポールで、黄色がサブポール。中心のハブを軸に一体化している
このユニークな構造の秘密が、テント上部のサブポールによるもの。長辺側の上部にテンションをかけることで、立体的な広い空間がつくり出されます。

ダガーオズモ フロアの広さ
撮影:筆者
これにより、高さは106cmと標準的ながらも、数値からは想像できないほどのゆとりある天井空間が広がります。
今までの経験では、2人で使う場合は両端で背中を丸めていたイメージでした。

それに比べて、ダガーオズモはテント内のどの場所にいてもストレスのない体勢で過ごせます。これは感動ですね。
ライター橋爪
ライター橋爪


ダガーオズモ 横幅の広さ
撮影:筆者|ダガーオズモの長辺は229cmで、同カテゴリーで最長
そしてスゴいと思ったのが、長辺側の床の長さ。
大人2人が横になっても、大型ザックを寝かせておけるほどのスペースが確保されており、室内がゴチャゴチャすることなく整理整頓がとてもしやすいと感じました。

超優秀な通気性で、涼しく結露知らず

ニーモ ダガーオズモ インナーテントとフライシート
撮影:筆者
既にお気づきの人もいるかと思いますが、インナーテントの上部はメッシュになっています。さらにフライシートの横側は高い位置に設計され、空気が流れやすい構造になっています。

これにより優れた通気性を生み出し、結露の発生を軽減します。
2泊ほど使用した感想としては、室内の結露はほとんどない印象です。寝ているときでも風が通り抜けていくのがわかるほど通気性が高く、夏などの暑い時期にも重宝しそうです。

逆を言えば、気温の低い時期や風の強い状況では寒くなりやすいので注意。テントの防寒効果はあまり高くないでしょう。
ライター橋爪
ライター橋爪


ニーモ ダガーオズモ インナーテント
撮影:筆者
また、インナーテントは大きく3層に分かれていて、後述する下層の「オズモ™️ファブリック」を使用した防水素材、中層の外から見えにくい薄いナイロン生地、上層の風通しのよいメッシュ素材で構成されています。

インナーテントだけでもある程度のプライベートが保たれる設計で、このままでも使用可能。天気の良い日に、星を眺めながらゆっくりとした夜を過ごすのもよさそうです。

コンパクト&軽量で無駄なし

ニーモ ダガーオズモ 収納時
撮影:筆者
ここまでみると、「快適な代わりに、けっこう重いんでしょ?」と思う方もいるでしょう。
ダガーオズモ 2Pのインナーテント+フライ+ポールを合わせた重量は1,530g。これだけの機能を搭載した自立式ダブルウォールテントとしては充分な軽さだと感じます。

ニーモ ダガーオズモ 収納
撮影:筆者|ポールバックは<DAC社>とのパートナーシップから生まれた100%リサイクル素材を使用
また、ニーモ独自の収納袋「ディビーキューブスタッフサック」でコンパクトな持ち運びができます。ポールとテントを分けることができ、2人で装備を分担することも可能。

他にも“あると嬉しい”機能が盛りだくさん

最新技術の独自素材「オズモ™️ファブリック」を採用

ニーモ ダガーオズモ フロア生地
撮影:筆者
名前にも使われている「オズモ」とは、ニーモが独自開発した最新素材『オズモ™️ファブリック』のこと。

この生地は従来の素材と比べて、
撥水性が約4倍長持ちするので、ドライをキープしやすい
・濡れた状態での伸縮性を3分の1に抑え、風雨による弛みを軽減
という大きな2つの特徴があります。

ニーモ ダガーオズモ フライシートと雨
撮影:筆者
また、100%リサイクルのブルーサイン及びGRS認証の繊維を採用。製造時にも有害な化学物質を使用することなく、優れた撥水性と難燃性基準を実現しています。

入口は豊富なパターンでクリップ可能

ニーモ ダガーオズモ 入口のパターン
撮影:筆者
入口の前方2箇所を固定する設計により、入口のクリップ方法にいくつかのパターンがあるのも特徴。
例えば、夏の暑い時期は通気性を高めるために全開にしたり、風が強い場合は風の強い方向を閉めたりなど、使用環境に合わせた最適な使い方が選べます。

ニーモ ダガーオズモ ゲートクリップキーパー
撮影:筆者
また、クリップには片手で開閉ができるほど簡単な、ニーモ独自の機能「ゲートキーパー™」が採用されています。
リングの中にコードを通すタイプのクリップはストレスがあったのですが、これはグローブをした状態でも簡単にできるのでとても便利!

これだけで開閉の手間が大きく軽減しました。
ライター橋爪
ライター橋爪

室内にも使いやすい仕掛けが

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室内にも生活空間を充実される仕掛けが施されていました。

簡単&シンプルで、一人でも素早く設営

ニーモ ダガーオズモ 基本セット
撮影:筆者
ダガーオズモ2Pの基本セットは以下の通り。
・本体
・フライシート
・ポール
・アルミペグ12本
・張り網4本

ざっくりと設営手順をみてみましょう。

設営手順

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撮影・編集:筆者
ポールの取り付けは初心者にも扱いやすい「吊り下げ式」。一見複雑そうな構造にも見えますが至ってシンプルで、慣れれば10分もかからず設営ができそうです。

ニーモ ダガーオズモ ポール
撮影:筆者
ポールには<DAC社>「フェザーライト NSL」を採用。ポールの接続部分の太さとポール自体の太さがほとんど均一で、軽量で非常に優れた強度を持っています。

ニーモ ダガーオズモ インナーテントの固定
撮影:筆者
ポールはインナーテントの四隅に備わっているグロメットに差し込みます。力をあまり必要とせず、女性が一人であっても無理なく設営できそうです。

ニーモ ダガーオズモ フライシートの固定
撮影:筆者
フライシートはインナーテントのグロメットにフックすればOK。着脱も簡単でした。

同系統のニーモテントとの違いは?

ニーモのテント
画像提供:NEMO
ダガーオズモ2Pと同様に、両側にドアがあり機能が似ていると感じた「ドラゴンフライ バイクパック 2P」と「ホーネットエリートオズモ2P」の2種とスペックを比べてみました。

 
ダガーオズモ 2Pドラゴンフライ バイクパック 2Pホーネットエリートオズモ 2P
価格¥58,300(税込)¥66,000(税込)¥67,100(税込)
定員2人2人2人
ドアの数222
最小重量1,530g1,300g779g
フロア面積2.9㎡2.7㎡2.5㎡
前室面積1.1㎡×20.9㎡×20.6㎡×2
ここから読み取れるのが、ダガーオズモ2Pのフロアと前室の広さ。重量こそ他の2種に劣りますが、「居住性の高さ」という観点では同カテゴリーで最強クラスと言っても過言ではなさそうです。

ダガーオズモで、ソロもデュオもお任せあれ!

ニーモ ダガーオズモ 夜
撮影:筆者
自然に溶けこんだデザインと、唯一無二の住み心地を与えてくれるダガーオズモ。インナーテントがメッシュなので使用シーンはある程度限定されますが、快適性が重視された楽しめるテントだと感じました。
ダガーオズモはこんなユーザーにおすすめ・主にカップルや友人と、2人で快適なテント泊を楽しみたい人
・森林限界以下でのテント泊がメインの人
・キャンプ用テントとしても併用したい人

また2人用と3人用は重量差が220gほどしかないので、「キャンプがメイン」「もっと広々使いたい」という人はダガーオズモ 3Pを選んでみるのもアリです。

ダガーオズモでのんびり快適に、山のとっておきな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

2人用

NEMO ダガーオズモ 2P

最小重量1.53kg
※最小重量:インナーテント+フライ+ポールの重量
本体素材ナイロン/リップストップ/ No-See-Umメッシュ
フライ/前室部素材OSMO™ リップストップ (ナイロン、ポリエステル)
フロア素材OSMO™ リップストップ (ナイロン、ポリエステル)
フロア面積2.9㎡
前室面積1.1㎡×2

3人用

NEMO ダガーオズモ 3P

最小重量1.75kg
※最小重量:インナーテント+フライ+ポールの重量
本体素材ナイロン/リップストップ/ No-See-Umメッシュ
フライ/前室部素材OSMO™ リップストップ (ナイロン、ポリエステル)
フロア素材OSMO™ リップストップ (ナイロン、ポリエステル)
フロア面積4.1㎡
前室面積1.1㎡×2



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