アウトドアウェアの組み合わせ

「汗抜け」がキモなのに、保温着を重ねる?「最新」の秋冬レイヤリングを試してみた

重ね着するウェアが増える寒暖差の大きい秋から冬の登山。着ると暑く、脱ぐと寒いという難しい温度調節。

なにをどう着たらいいのでしょうか?肌をドライな状態に保つことが快適で安全なポイントだというミレーは、汗抜けを重視したレイヤリングを提唱。

最新ウェアのレイヤリングで、汗抜けする快適さをフィールドで実践してきました。

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目次

秋冬は「汗抜け」がキモ。保温性と通気性のバランスで冷えを防ぐ

レインウェアを着る男性
秋から冬の登山のレイヤリングでは、通気性のよさが大切です。ウェアの外に汗を排出させて、できる限り肌をドライな状態に保ちます。

汗が抜けないとウェアが濡れ、そのウェアを着続けていると肌から体温が奪れるため、体が冷やされることに。

体が冷やされると低体温症のリスクにさらされますが、気温が低く、寒風が吹く秋冬では、リスクがさらに高まります。

保温性もあって通気性のあるアイテムを使う

ウェアを着る男性
汗抜けの良さを重視し過ぎると、気温の低さに体が震えてしまうため、保温性も大事です。

冷たい外気から体を守り、汗はウェアの外へ。保温性と通気性のバランスが秋冬レイヤリングのキモです。

最新レイヤリングはインシュレーションを重ねる

ウェアの重ね着
初秋の低山ハイクから雪山までベストの快適さを得られる方法があります。

ベースレイヤーとアウターレイヤーの間に機能を持たせた2枚のインシュレーション(保温・防寒を目的としたウェア)を重ねる新しいレイヤリングです。

ミレーが提唱している2枚のインシュレーションを組み合わせる「インシュレーションペアリング」で、寒暖差や運動量の変化に幅広く対応。

これまで常識だった登山の3レイヤリングを覆す快適さです。

■3レイヤリング
(アンダーウェア)
   +
 ベースレイヤー
   +
 ミッドレイヤー
   +
 アウターレイヤー

 

■インシュレーションペアリング
(アンダーウェア)
   +
 ベースレイヤー
   +
 インシュレーションの組み合わせ
 (1枚または2枚)
   +
 アウターレイヤー

ミレーのアイテムだと最新レイヤリングが組める

重ね着のウェア
組み合わせるインシュレーションの1枚目を「ベースインシュレーション」、2枚目を「セカンドインシュレーション」といいます。

この2枚を重ねることで、さまざまなシーンに対応できるレイヤリングのバリエーションを作ることができます。

ストレッチの素材
ミレーのベースインシュレーションは、適度な保温性と高い汗処理性能を備えた極薄のアルファ ライト スウェット Ⅱ クルー。

中綿に保温性と通気性を両立した「ポーラテック アルファ」を採用。優れた通気性としなやかな着心地で快適に着続けられます。

起毛した素材
セカンドインシュレーションは、アウターとしても使えるブリーズバリヤー トイ アルファ ダイレクト ジャケット。

表地には撥水性と防風性のある「ブリーズバリヤー」を、中綿には「ポーラテック アルファ ダイレクト」を採用しています。

適度な通気性もあって、風を防いで雨は弾きながらウェア内を快適に保ってくれます。

 

インシュレーションペアリングを詳しく見る

ベースレイヤーやアウターレイヤーも保温性と通気性を考えたアイテムに

アウトドアウェアの組み合わせ

インシュレーションペアリングの2枚にプラスして3枚のウェアで組み合わせていきます。

各ウェアが保温性と通気性を備えており、その効果を高めるのがシーンに合わせたレイヤリング。

それぞれのアイテムの特徴は以下の通り。アイテム名のリンクから詳しい情報を見られます。

ドライナミック メッシュ ショートスリーブ
かさ高のメッシュで編み上げられたアンダーウェア。肌面の汗を素早く吸収し、ベースレイヤーに拡散することで、冷えを防いでドライ感を保ちます。

 

ワッフルウール クルー
極細メリノウールで作られた肌触りのいいワッフル素材のベースレイヤー。縫い目がなく、立体的に編まれており、肌へのストレスと通気性を考慮。

 

アルファ ライト スウェット Ⅱ クルー
優れた汗処理機能を備えた中綿(ポーラテック アルファ )を速乾性に優れたメッシュのニット素材で挟んだインシュレーション。適度な保温性と優れた通気性を実現。

 

ブリーズバリヤー トイ アルファ ダイレクト ジャケット
行動中はムレずに、動きを止めた時は適度に温かいインシュレーションフーディ。高い撥水性を持ったストレッチ素材「ブリーズバリヤー™」を使用し、雨風を防ぎつつ内側の湿気を効率よく排出。

 

ティフォン 50000 ウォーム ストレッチ ジャケット
最高度の透湿性と耐水性によって、天候に関わらずウェア内を快適に保つアウターは、冬のアクティビティを想定して裏地には起毛トリコット素材を採用。ストレッチ性、耐久性、保温性に優れています。

この5枚のウェアを組み合わせることで、さまざまなシーンでどんな運動量の登山にも対応できます。

では、シーン別のレイヤリングを見ていきましょう。

低山と雪山で運動量別に紹介しますが、あくまで基本のレイヤリングですので、汗をかきやすいなどの体質や状況によって自分に合ったアイテムをチョイスしてください。

 

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