登山靴で大切なのは、何より「フィット感」
それでは肝心の「登山靴を選ぶ時に、気にしていることはなんですか?(複数回答可)」という質問の回答を見ていきましょう。
こちらはおおよその予想通り「フィット感」がダントツの一位(82.2%)。次いで「滑りにくさ」(51.7%)「価格」(51%)「デザイン」(50.3%)が僅差で続く結果となりました。登山靴選びでは、やはり「自分の足に合うかどうか」が最も気にすべきポイントのようです。
初心者にピッタリな「定番」登山靴がありました
登山靴選びで重要な「フィット感」を確かめるには、店頭での試し履きが欠かせません。気になる商品はもちろんのこと、用途が近いシューズを何足か履き比べてみることもおすすめします。
そのとき、最初の登山靴の候補になり得る定番モデルを一つ紹介しましょう。アメリカのアウトドアブランド、メレルの「MOAB(モアブ)」です。
メレルは1981年の創業以来、さまざまなフィールドに適応するアウトドアシューズを輩出してきた人気ブランドです。
世界で累計2,800万足以上売れている「MOAB」
メレルを代表するMOABは、2007年から続くベストセラー。そのラインナップのなかで、MOABは「Mother of All Boots」の頭文字を取ったという名前の由来のように、ハイキング、登山、そして他のアクティビティでもオールラウンドに使えるシューズです。
MOABの特長は独自のラスト(木型)を抜きにしては語れません。
かかとの収まりが良く、甲周りは適度にフィットして、つま先部分には余裕が生まれるように考え抜かれたオリジナルのラストは、開発のコンセプトどおり「唯一無二の履き心地」を実現。
リリースから世界で累計2,800万人以上の足を支えてきた実績は、MOABのラストが多くのユーザーの足にフィットしやすい証とも言えるでしょう。
外見はそのまま、履き心地が進化したMOAB3が新登場!
MOABは、2022年に3代目となるMOAB3にアップデート。
リサイクル素材の採用やミッドソールのコンパウンドを新しくするなどマイナーチェンジに留まっていますが、それはMOABシリーズの完成度の高さの表れと言えるでしょう。
人気を支えてきた履き心地は一切存在感を変えずMOAB3に継承されています。
アッパーにシンセティックを使うモデルはメンズが3色展開(写真上)、ウィメンズも3色展開でイエローもあり(写真下)。
メンズのブラックは街履きでも違和感なく活躍してくれそうです。
モアブ 3 シンセティック ミッド ゴアテックス®(メンズ)を詳しく見る
モアブ 3 シンセティック ミッド ゴアテックス®(ウィメンズ)を詳しく見る
YAMA HACKスタッフが履いてみました!
MOAB3の履き心地の良さを確かめるために、当記事筆者のライター・吉澤とYAMA HACK編集部・杉浦でフィールドテストを行ってきました。
フィットするから「体感する軽さ」が段違い!足運びもラク!
かつて登山靴には重たいイメージが付きものでしたが、技術の進化や新しい素材の開発によって昨今は軽いシューズが増えています。
しかし、実際に感じる重さはフィット感によって大きく左右されることをご存知ですか?「履いてみると軽く感じる」ということは良くあることで、重量は「フィット感」とセットで考えるといいでしょう。
考えられたラスト、足に馴染みやすいアッパー
シューズのフィット感は冒頭で触れたラストによるところが大きく、アッパーの形状や素材にも影響されます。
MOAB3のアッパーはシンセティックもしくはレザーとメッシュ素材の組み合わせで作られているため、履き始めから足に馴染みやすくソフトなフィット感も特長です。
「g」の数値では図れない体感の軽さ
今回テストしたモデルの重量は27.0cm(片足)で約470gですが、フィット感の良さからか、MOAB3を実際に履いてみるとスペックほど重さを感じず、ミッドカットでありながら軽やかに歩くことができました。
両サイドから足を包み込むようなパーツのおかげで足運びが安定し、不安定な場所でもバランスを取りやすくなります。


MOAB3は履き心地とフィット感の良さから軽いと感じるだけでなく、スペックでも前作より約10g軽くなっています。
MOAB3は軽快な歩行を楽しめる歩きやすい一足と言えそうです。
岩場でのグリップ力と歩行の推進力を生み出す反発弾性
フィット感の次に気になるのがソールの機能。
MOAB3は前作からのアップデートで、アウトソールのパターンとミッドソールの弾力性が改良されました。
山道や岩を「噛む」グリップ力を実感
今回は岩場や湿った木道、ぬかるんだ地面を歩いて肝心のグリップ力をチェック。
「滑りにくさ」は冒頭のアンケート結果でも上位の結果になった重視すべきポイントです。
グリップ力の要となるアウトソールは、品質に定評のあるヴィブラム社製を採用。
メレル独自の「バイティングラグ」と呼ばれるパターンと新しいコンパウンドで開発された「ヴィブラムTC5+」で設計することで、MOAB3はトラクション(地面を噛み推進力に変える力)と耐久性が向上しています。
耐久性あるソールなのに、屈曲性もある。山慣れしていない人の歩行にも対応
歩きやすさに関わるソールの剛性は、力を加えると簡単に曲がるほどフレキシブル。
登山靴を履き慣れていない人でも歩きやすいので、初心者にピッタリ。
泥抜けがいいから、土が溜まって滑ることが少ない
泥抜けも良く、土が詰まってグリップ力が低下する心配はありません。
マイナーチェンジといえどもアウトソールは大きく進化
MOAB3のアッパーデザインはほとんど変わりないですが、アウトソールはラグ(突起)のパターンが改良されています。
より前に足が進む反発力はミッドソールから
さらに、MOAB3はインソールとアウトソールの間に位置するミッドソールを「ハイリバウンドクッション」と呼ばれるコンパウンドに変更。
従来の安定性に加え反発弾性を得られる素材に変えることで、足が着地したときのエネルギーを効率よく推進力に変換。
着地した瞬間に前に出るような自然な足運びになるというわけです。

意識しなくても自然と足が前に出る感覚もあり、歩くことが楽しいと感じました。

この機能で1万円台。長く使える高コスパシューズ
履き心地とフィット感が良く、グリップ力や歩行性も評価できるMOAB3。これだけ高機能だと価格が気になるところですが、すべて1万円台で購入可能。何かと出費がかさむ登山初心者の方にとって、手を出しやすい一足とも言えそうです。

モアブ 3 シンセティック ミッド ゴアテックス®(メンズ)を詳しく見る
モアブ 3 シンセティック ミッド ゴアテックス®(ウィメンズ)を詳しく見る
シンセティックと上質レザー。どちらを選ぶ?
最後にMOAB3のラインナップをおさらいしましょう。まず、アッパーの素材で2タイプに分かれ、シンセティック(左)とレザー(右)から選べます。
使われている素材は違うものの、シンセティックもレザ―も防水機能を完備。突然の雨や沢の徒渉などに対応します。

モアブ 3 ミッド ウォータープルーフ(メンズ)を詳しく見る
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普段使いもしやすいローカットもあり

シンセティック、レザーともにローカットもラインナップ。高機能はそのままに、さらに足入れしやすいローカットはタウンユースまでカバーします。
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これから登山を「楽しむ」なら、MOAB3を推したい
登山靴選びではフィット感や滑りにくさがとても重要。そして、購入した靴で山に登りたいと思えるかどうかも大切なポイントです。
長時間履いていると窮屈に感じる、ソールが硬くて歩きにくいといった靴では、そもそも登山を長く楽しめない可能性も。
フィット感や滑りにくさにこだわって、さらに履き心地が良くて軽快に歩ける。そんな願いを叶えてくれるMOAB3とともに、歩きがシンプルに楽しくなる登山にでかけましょう!
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