岩を指差す男性

天狗はここに舞い降りた?古典の「聖地巡礼」を山でしてみたら大人のワクワクが止まらない

日本中に見られる天狗にまつわる伝説。江戸時代に天狗にさらわれた少年の証言を残した記録が残っています。伝説もどこかに元ネタやそれが生まれる所以(ゆえん)があるはず。そんな痕跡を探りながら登山をする楽しみがあるんです。

ミレーが提供する新しい登山の価値「PLAY!」でも、その活動が紹介されている探検家・髙橋大輔さんと、舞台となった山で天狗の足跡を辿ってみました。

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目次

伝説やいわれ、文献の「聖地巡礼」を登山で楽しむ

出典:PIXTA

「あの山に行きたい!」と目的地を決めるとき、「景色がいいから」「山頂やふもとのグルメが魅力的」などの理由が多いのではないでしょうか。

しかし、日本の山には「レジャーの目的地」としてだけでなく、信仰の対象であったり、伝説やいわれのある場所がたくさん存在します。

今回は、アニメや漫画ファンがその舞台になった場所を訪れる「聖地巡礼」のように、古典の文献をもとに伝説の世界を旅するような登山をしてみます。

伝説となったヒントを見つける「探る登山」をやってみた

天狗にさらわれた少年

今回、登山の目的地として選んだ場所は茨城県笠間市の愛宕山と難台山。ここは、『天狗にさらわれた少年』(角川ソフィア文庫)とその原典である『仙境異聞(せんきょういぶん)』(岩波文庫)の舞台となった場所です。

著者の平田篤胤(ひらたあつたね)は江戸時代の国学者であり医者。江戸時代に、「天狗にさらわれて修行をした少年」に会い、その少年の記述を残しています。
少年の名は寅吉。歳は13歳で、9歳ぐらいから「師」である杉山僧正(天狗?)のもとで修行をした様子を詳しく篤胤に語っています。

愛宕神社の天狗

その内容は壺に入って空を飛び、江戸から岩間山(茨城県笠間市の愛宕山、愛宕神社)に行くなど、現代の私たちからすると子どもの妄想では?と思うことばかり。
しかし、実際の地名が挙げられているというのが不思議です。そこで、その舞台に行って、本当に天狗はいたのか?を確かめる「探る登山」をしてみることにしました。

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