トレランやULハイクのギアもそろう〈モデラート〉
訪れたのは、三重県四日市市のアウトドアショップ〈モデラート〉。山や海からほどよい距離にあり、店舗周辺には、系列のアパレルショップなどもありました。
登山用品の総合ショップとして、『パタゴニア』『ザ・ノース・フェイス』『アークテリクス』をはじめとした定番ブランドを充実させているだけでなく、日本発の個性的なブランドや、ガレージメーカーの製品も、多数セレクトしています。
店舗を訪れることで、そうしたアイテムを手に取れたり、これまで知らなかったブランドに出あえたりすることは、とても魅力的です!
オープンしたのは2005年
もともと、〈モデラート〉が2005年にオープンした際には、トレイルランニングとバックカントリースノーボードを中心とした店舗展開だったそうです。
2011年に店舗を改装し、より幅広い登山用品や、キャンプに適したギアが増え、さらにギア選びの楽しさが広がりました。
〈モデラート〉店長に聞く!鈴鹿の山の楽しみ方
山、沢、峠、森・・・通うほど好きになる、鈴鹿山脈
鈴鹿山脈は、東海や関西からアクセス良好な近郊の山で、地域を代表する山域の一つ。岐阜および三重と滋賀の県境に連なります。
高速道路が発達していることで、名古屋から最短1時間で行ける登山口もあります。
最高峰は御池岳(標高1247m)で、盟主として名が通るのは御在所岳(標高1212m)。北部の石灰岩地質のゆったりした山容、御在所岳を中心とするアルペン的な景観など、多彩な表情が魅力です。
「鈴鹿セブンマウンテン」や「鈴鹿10座」と呼ばれる山々に順に登るのも楽しいです。
が、しかし、鈴鹿山脈の楽しみ方はピークハントだけではないそうです!
少し山奥に入り込んだトレイルは、道が分かりにくくなっている部分もありますので、山歩きに慣れたら、挑戦するといいと思います。

飯田さんのとっておき!峠から沢に下るハイキングコース・ガイド
最高点の標高: 818 m
最低点の標高: 451 m
累積標高(上り): 656 m
累積標高(下り): -656 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:4時間27分
- 【技術的難易度】★★★☆☆
- ・渡渉箇所がある
・地図読み能力、天候判断力が必要
①ハト峰をめざす
朝明大駐車場を出発し、舗装された林道を進みます。山道になり、途中に国指定の登録有形文化財の堰堤(えんてい)が登場。わきを登ります。
稜線のハト峰峠に着いたら、もう一登りでハト峰に登頂。風化した白い花崗岩が広がる開放感のある場所で、このコースで唯一の、山頂らしい山頂となります。

②ヒロ沢出合へ
峠からは、朝明渓谷とは反対側に向かって下っていきます。ヒロ沢に沿って登山道が続いており、神崎川(愛知川)に合流します。澄んだ水の色が美しい、鈴鹿の奥地に踏み込んできました。

③対岸のトレイルを気ままに歩こう
ヒロ沢出合で、まずは対岸へ渡渉!
天候や季節によって、増水していると難しいことがありますが、大きめの岩もあるため、飛び石で渡れることが多いです。
対岸に渡ったら、破線ルートを南下します。夏は清々しく、秋は紅葉が美しい場所です。破線ルートを歩くのが不安な場合は、ヒロ沢出合の景観を楽しんで戻るのもよいでしょう。
④大瀞の壊れた吊り橋
大瀞は、コースのちょうど中間地点。立ち入り禁止になっている壊れた吊り橋がそのままかかっている場所で、ここで神崎川を渡渉すると、中峠に上がることができます。
大瀞付近も、水位が平常であれば、足を水に浸けて遊んだり、そのまま渓流沿いに上流へ向かうこともできます。
基本的に破線ルートを歩きますが、河原歩き、森歩きなど、季節によって組み合わせられます。
⑤タケ谷出合は、鈴鹿の上高地の入り口
破線ルートの南下を続けると、タケ谷が合流するポイントに到着します。
タケ谷出合のやや上流の右岸(上流から見て右側)部分は、開けた台地になっていて、この付近を「鈴鹿の上高地」と呼ぶことがあります。それほど心地よい清流と、美しい森がある場所、なんですね。
こうした雰囲気のいい森では、ハンモックを広げて休んだり、おいしいものを食べたりして、ゆっくり過ごすのが、飯田さん流。
小さくて軽いハンモックを準備して、携行してみてはどうでしょうか。
山に行くときは、とりあえずバックパックに入れます。1つ持っておくと、遊びが広がりますよ。

⑥根の平峠から朝明渓谷へ
山歩きが「山遊び」に。〈モデラート〉おすすめのハンモック
〈モデラート〉では、山の楽しみ方が広がるアイテムを多数ラインナップ。なかでも飯田さんのおすすめは、ハンモック専門メーカー『ENO(イーノ)』のハンモック。ULハイカーが好む軽くて丈夫な製品がそろっています。
軽さ重視なら!
次に紹介するスーパーサブより100g以上軽く、どんな場面でも連れ出しやすいですよ。

寝心地と軽さのバランス重視なら!
快適にまったり寝転がりたい、安眠したい人にはおすすめです。

ライトなスタイルで鈴鹿を歩こう
森林限界を超えないトレイルを中心に、長い距離をスピーディに移動するシーンでは、専用のギアが役立ちます。
ここでは、その一例をご紹介します!
ファストパッキング向きのバックパック
軽量、コンパクト、体へのフィット感と背負い心地、そして収納ポケットの配置や取り出しやすさなどに工夫を凝らした、ランやライトハイク向きのバックパックがあります。
背面のフレームや分厚いヒップベルトなどはありませんが、何より軽量!活動量が多くなり、汗をかくシーンに備えて、メッシュパネルは多めです。
トレランでは、8リットル前後に容量をしぼった、ベストを着用するような密着度の高いパックが好まれますが、歩きメインの場合は、20リットル前後のモデルを選ぶと、無理なく使いやすいです。
こちらは容量をしぼりすぎず、サイクリングやスピード登山、ランまで、幅広いシーンに活躍するバックパックです。ショルダーハーネスとウエストベルトに計4つのジッパーポケットがあるので、ザックを下ろさなくても、スマホや補給食、飲料ボトルなどを取り出せるので便利。

ローカットシューズでスピーディな移動を実現
ローカットの、ハイキングやトレラン用シューズは、ミドルカット以上が主流の登山靴と比べて圧倒的に軽いです。実際に山で使用すると、足回りの軽やかさに驚きます。
そのうえで、クッション性やサポート力、グリップなどが、起伏のあるトレイルに合わせた設計になっています。靴に合わせてソックスも選べると、より快適に履けますよ。
こちらはメンズ向けのトレイルランニングシューズ。汎用性の高いモデルで、トレイルはもちろん、ロードもOKで、ふもとの街から山と山をつないで走るような場面でも活躍します。

ショーツを履いて、山を歩く、走る!
ハイカー、ランナーのあいだで、足回りにストレスのない、ショーツを履くスタイルが支持されています。
なかでも、「ハイカーのためのショーツ」として制作された『山と道』のショーツは、足上げを邪魔しない位置にある5つのポケットに、スマートフォンや地図などがちょうどよく収まって大人気。濡れてもすぐに乾きます。生地や色の、豊富なバリエーションも魅力。

〈モデラート〉で取り扱っている『山と道』商品はこちらで確認できます。
鈴鹿山脈とセットで行きたい〈モデラート〉
奥深く、ちょっとした秘境感も味わえる鈴鹿。まだ見ぬ風景を知りたくて、季節を変え、ルートを変えて、幾度となく訪れてしまいます。そんな折に、ふもとの三重県四日市市にある〈モデラート〉に立ち寄ってみたら、次の山遊びにつながる魅力的なアイテム&遊び方も見つかりそう!
入荷情報や季節のおすすめアイテム、イベント情報などは、〈モデラート〉のホームページ、Instagramでチェックしてくださいね。
moderate | モデラート
住所:〒510-0884 三重県四日市市泊町1-18 タイズビル2F-3F
電話:059-349-0585
Email:shop@moderateweb.com
営業時間:12:00~20:00
定休日:火曜・水曜(祝日は営業)
オンラインショップ定休日:日曜・水曜
moderate | モデラートmoderate | モデラート Instagram