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気づいたら仲間がヘトヘト…を避けるには?グループだから得られる登山スキル|グループ登山でステップアップ【準備編】(2ページ目)

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無口になる人がいたら、要注意。仲間の変化に気づこう

日焼けした腕に冷却シートを貼る

山行中に体調の悪くなった人がいたら、どうすればいいのでしょうか?

進退を判断するのは、ガイドでもなかなか難しいです。本人の「大丈夫です」はあてにならないことも……。
渡辺ガイド
渡辺ガイド

まずは本人と話をして体調を把握するとともに、近くの山小屋やエスケープルートの有無など今いる場所を確認。状況をみんなでシェアして話し合い、最後はリーダーが総合的に判断します。とはいえ、リーダーが一人で背負い込む必要はなく、登山経験値がある人がいればフォローしてもらいましょう!

また、ペースが遅れる、大量に汗をかいているなど、明らかに体調が悪そうであればわかりやすいですが、体調不良の前兆に気づくにはどんなところを見ればいいのでしょうか?

いっぱいいっぱいの人はだいたい無口になります(笑)。もちろん、ハードなところはみんな無口になるけど、それほどきついところではないのに無口な人は、ちょっと体調が悪いのかな? と注意して見てあげるといいと思いますよ。
渡辺ガイド
渡辺ガイド

全員が地図をコンパスを持ち、役割をもつことで「任せきり」を防止

天狗原(てんぐっぱら)の木道を歩く登山者

途中で天気が悪くなってしまうのも、よくあるトラブルの一つ。この場合も、今の状況をみんなでシェアして話し合い、リーダーが総合的に判断するのが基本です。

トラブルを未然に防ぐためには、全員がリーダー任せにならず、自己責任の気持ちを持つこと。特に登山経験値の少ない人は、グループ登山だと「連れて行ってもらっている」感覚になりがちなので、経験値のある人が声かけをするようにしましょう。

その第一歩としては全員が地図とコンパスを持ち、現在地を把握しながら進むこと。それと、全員に何かしらの役割を分担することですね!
渡辺ガイド
渡辺ガイド
吾妻
吾妻
リーダーの役割を考えるとなんか緊張してきましたが、皆さんにも助けてもらいます!

リーダー役は、経験値が一番高い人でなくてもいい

蓮華鉱山道分岐

登山経験が一番豊富な人がリーダーになれば判断は早いですが、他の人たちがリーダーに頼りきりになってしまいがち。グループで経験値が2〜3番目くらいの人がリーダーになることで、他の人たちのフォロワーシップが発揮されて、グループとしてうまくいく場合もあります。

また、グループ登山での他のメンバーの山の見方や考え方は、ソロ登山にも生かせるはず!

判断の練習ができるリーダー役。仲間に説明することで、知識がより明確に

登山は多くの情報を総合して判断する機会が多く、リーダーの役割を担うことで、その「判断の練習」ができます。さらに、「なぜ、そういう判断をしたか」を言語化してメンバーに説明することで、今まで曖昧だった知識や情報がクリアになります。

プレッシャーもあるけれど、登山のスキルアップにつながるのがリーダー役。グループ登山の機会があれば、ぜひリーダーにチャレンジしてみましょう!

下山後は、記録係の記録をもとに、みんなで振り返りをすると、次の登山に生かしやすいですよ。
渡辺ガイド
渡辺ガイド
吾妻
吾妻
リーダー役、がんばります!

いよいよ、グループ登山で飯豊山へ!力合わせて行ってきます!

計画と準備の打ち合わせはバッチリ! 細かい疑問点などはメッセージアプリのグループ機能を使って詰めることに。

次回はいざ、飯豊山へ!「実践編」として、実際に2泊3日テント泊縦走をする中で学んだグループ登山のポイントを、山行レポートとしてお届けします。

実際に山へ登った実践編はこちら!

今までの「テント泊縦走」や「雪山登山」のステップアップ企画はこちら!

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