「濡れ」問題は内側からも起きている
低体温症や靴擦れなど、濡れが登山中にトラブルの原因になることは、みなさんご存知の通り。レインウェアや防水性の高いシューズの用意は、バッチリなのではないでしょうか。
しかし、濡れは雨や朝露など外側からの要因だけで起きるわけではありません。登山につきものの汗も、ウェアを濡らす一因になります。
なんと、登山中は1日に2L近くも汗をかくと言われています。内側からウェアを濡らす汗をうまくケアできないと、雨に濡れるのと同じく、トラブルの原因になってしまうのです。
大量の汗をケアするためには、素早く汗を吸い上げて乾かす「吸汗速乾性」に優れたウェアとレイヤリングが不可欠です。1年の中でも特に発汗量が増えるこれからの季節は、特に肌に直接触れるウェアの選択が登山中の快適性を左右します。
汗で肌がベタつき始めると、不快なだけでなく、集中力が落ち、道迷いなどの危険にもつながりかねません。
長時間の活動でニオイも気になる
また、汗のケアを疎かにすると、ベタつくだけでなく、不快なニオイの原因にもなり得ます。不快なニオイの発生原因となるニオイ成分を抑える「防臭性」の高いウェアを選ぶことも大事ですね。
ニオイは直接危険とつながるものではありませんが、自分自身が気になってしまい快適な山行にならないことも。できるケアは心がけておきたいものです。
「ポールワーズ」がこだわる2種類のアンダーウェア
日本生まれのアウトドアブランド「ポールワーズ」は、日本特有の山岳環境に対応すべく展開されているブランドです。
高温多湿で汗をかきやすい日本の夏に対応するために彼らが注目したのは、肌に直接触れる「快適アンダーウェア」の開発です。
吸汗速乾性や防臭性を備えたベースレイヤーは数多く出回っていますが、ポールワーズのアンダーウェアはそれらと組み合わせることで機能を補完し、さらなる快適性をもたらすもの。汗を拡散して肌を快適に保つ「ドライコンフォートメッシュアンダー」とニオイ対策ができる「デオアンダー」、2種類のアンダーウェアを展開しています。
あえて2種類のアンダーウェアを展開するのには理由があります。それぞれどのような特徴があるのかを見ていきましょう。