日本の山は雨が多く、湿度が高い
登山のメインシーズンとなる春から秋の気候を欧米と比較すると、日本の山岳は降雨量が多く、湿度が高いことが大きな特徴です。ウエアやギアを選ぶ際は、この独特な気候にいかに対応する素材や構造のものを選ぶかが、登山の快適性を左右するカギとなります。
しかし、あなたのお手元のウエアやギアを広げてみてください。欧米で企画・開発された製品が、大半を占めていませんか?
もちろん、優れた道具は幅広いフィールドやシーンに対応してくれるでしょう。しかし、欧米生まれのギアよりも、日本の登山環境をテストフィールドに生まれた道具を使った方が、日本の山ではもっと快適に過ごせるのではないでしょうか。
そんな視点でウエアを探してみると、日本の気候に合わせて素材から企画・開発を手掛けるブランドがいくつか見つかるはずです。そうした日本向けに国内で企画・開発されたウエアは、雨や湿度の多い春先から夏にかけての山でこそ、大活躍してくれるはずなのです。
日本生まれの「ポールワーズ」。知る人ぞ知る国産素材の安心感
日本生まれの素材をウエアに採用するブランドの中でも、とりわけ日本の山岳史と深い関わりを持つ「ポールワーズ」をご存知ですか?
ブランドの歴史は古く、その誕生は1951年にまで遡ります。元々は羽毛布団の製造会社が母体となり、「ザンター」というブランド名で、日本で初めてシュラフやダウンウエアを手掛けました。
1956年にマナスル初登頂を成し遂げた登山隊や第一次南極観測隊に装備を提供するなど、世界最先端のエクスペディションに挑む日本人冒険家たちに選ばれてきた実績をもちます。
1981年になると、株式会社ザンタ-から「ポールワーズ」が誕生。ポ-ルワ-ズヘリテ-ジラインとしてアウトドアウェア、ダウンジャケットを中心に展開。
2013年、ポ-ルワ-ズアルパインラインが登場。日本人の冒険家や登山家の挑戦を支えるブランドとして、再び主戦場を登山に移します。
彼らの体験やスピリッツを製品として具現化して、ユーザーに共有してもらうことをコンセプトに据えたブランドに生まれ変わったのです。