雲海

「雲海」はいつ見ることができる?”発生する条件”や”おすすめ雲海スポット”を紹介!

遭遇すると思わず息をのむ感動を与えてくれる「雲海」。でも…雲海とはそもそも何なのでしょうか?また、発生する条件とは?疑問ばかりの雲海のアレコレを、”気象予報士”に聞いてきました。雲海のことを知れば、雲海遭遇率がアップすること間違いなし!全国のおすすめの雲海スポットも紹介します。

目次

アイキャッチ画像撮影:YAMAHACK編集部

壮大で幻想的!山が雲の海に浮かぶ「雲海」

富士山からの雲海

撮影:YAMAHACK編集部(富士山からの雲海)

まるで雲が海のように広がる雲海。昔から絵画に描かれたり写真・映像などの被写体になったりなど、芸術の素材としても人気で、その壮大で幻想的な光景から多くの人の心をとらえます。

山から見た雲海

撮影:YAMAHACK編集部(山から見る雲海)

しかし、雲海を見ることができる場所は限られているうえ、発生する要因などがあり頻繁に見ることができる自然現象ではありません。

飛行機の雲海

出典:PIXTA(飛行機から見た雲海)

飛行機で雲の上に出て窓から下を見れば、すぐに雲海を見ることができますが、そんなに何回も気軽に飛行機に乗ることができるものではないですよね。それに、山から見る雲海は臨場感が格別!
そこで今回は、空の上からではなく”山から見ることができる雲海”に焦点を当てて、雲海のアレコレを気象予報士の山本さんに教えていいただきました。

\教えてくれた専門家/
気象予報士 山本先生
日本気象予報士会サニーエンジェルス初代代表|山本 由佳
気象予報士・防災士・気象ライター
女性気象予報士チーム・(一社)日本気象予報士会サニーエンジェルスで、
ワークショップ・防災講座などで、気象や防災知識の普及啓発活動に取り組む。
現在は、NPO法人の研究員として自治体等への気象解説や防災支援も担当。
趣味はトレッキング、テニス、空や雲を眺め写真を撮ること。

雲海は「どこで」「どんな時」に発生?

提供:(一社)日本気象予報士会サニーエンジェルス

10種類ほどある雲の中から”雲海として眺めることができる雲”は、私たちの目線より低いところに発生する「層雲」「層積雲」「積雲」
ただ、積雲は上方向に成長すると自分が雲の中に入ってしまいますので、雲海として見下ろせるのは「層雲」「層積雲」が多いことになります。
気象予報士山本さん
気象予報士山本さん

層雲と層積雲

出典:PIXTA
「層雲」は地上に接すると霧とよばれますが、低いところに発生するので低山からも見下ろすことができます。
「層積雲」は2000メートル程度より低い高度に広がるので、少し標高の高い場所に上がれば、ダイナミックな迫力満点の雲海を見ることができます。
気象予報士・山本さん
気象予報士・山本さん

つまり私たちが目にする「雲海」の正体は、ほとんどが「層雲」か「層積雲」ということ。ひとことに雲海と言っても、見える雲の種類に色々あるんですね。
では、どのような条件で、これらの雲が発生するのでしょうか?

「層雲」や「層積雲」ができる条件は?

雲海

撮影:YAMAHACK編集部
雲ができるために大事なのが「水蒸気の量」「気温の変化」

空気は暖かい方が、より多くの水蒸気を含むことができ、放射冷却などで空気が冷えると、含むことのできる水蒸気量は減ります。
含み切れなくなった水蒸気が、水や氷の粒になって目に見えるようになったもの、これが雲。

雨上がりには特に、層雲や層積雲をはじめとした雲ができやすくなります。

気象予報士・山本さん
気象予報士・山本さん
■層雲・層積雲ができやすい条件■
【気温の変化】何らかの要因でその空気が冷えること:放射冷却など
【水蒸気の量】空気中に雲の素である水蒸気が多い(湿っている)こと:雨上がりなど

雲海は発生しやすいのは「盆地」や「谷筋」

雲のでき方

作成:筆者
「盆地」や「谷筋」では周りの山から下りてきた冷気がたまりやすいので、そこに層雲や層積雲が発生しやすいです。

険しい山岳地形が多い日本は、それら発生した雲を上から眺めることができるという点で、雲海観察の好条件になる場所が多い国と言えるでしょう。

雲海についてのまとめ
1.雲海として見られる雲は「層雲」「層積雲」、まだ発達していない積雲
2.「層雲」「層積雲」が発生しやすい条件は、地表面付近の空気が冷える(放射冷却など)、雨上がりなどの蒸気が多い時
3.山地で雲海が発生しやすい場所は、盆地や谷筋など冷気が溜まりやすい場所

誰でもわかる「雲海」に出会えるチャンスは?

天気予報

出典:PIXTA

雲海が発生するには、様々な条件が必要なのはわかりました。”雲海に出会うチャンス”はどうやったらわかるのでしょうか?

雨が降った後に天気予報をチェック!
深夜から早朝にかけて晴れて風が弱いと予想されている時は、雲海に出会えるチャンスですね。
気象予報士・山本さん
気象予報士・山本さん

霧

出典:PIXTA
でも、このようにしてできた雲海は、日が高く昇ってきて気温が上がってくると消えてしまうことが多いので、観察は早朝がおすすめです。
霧の発生が予想される時に発表される濃霧注意報も参考になりますね。

ただし、お出かけの際には車の運転などには、ご注意ください。

気象予報士・山本さん
気象予報士・山本さん

なるほど…雲海がいつでも見ることができる自然現象ではない事がわかりました。しかし、険しい山岳地形が多い日本は、好条件になる場所が多い国。天気予報をしっかりチェックして、少ないチャンスにかけてみたいですね!

次からは、日本全国の雲海すすめスポットを紹介します。

雲海を見たい!ここがおすすめスポット

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