低山に行くなら、セミの抜け殻は要チェック!早速標本にしてみよう
日本には約30種のセミが生息しているとされますが、本州の山々でよく出会えるセミは、その中でもおよそ10種ほどです。代表的なアブラゼミや、標高が高いところでみられるコエゾゼミなど、翅の色や、生息する標高、時期なども様々です。今回は、主に低山で見ることのできるセミ7種をご紹介!
コレクションしたい!低山で出会える、”セミ7種”とは?
①アブラゼミ
翅が茶色のセミです。油で揚げる音に鳴き声が似ているということからこの名が付いたと言われています。抜け殻はミンミンゼミと似ますが、触角の一部が大きいか小さいかで見分けることができます。実は翅に色がついたセミって種類が少ないんですよ。
②ミンミンゼミ
ミンミン鳴くからミンミンゼミ、夏の風物詩ですね。アブラゼミと同じくらいのサイズですが、こちらは翅が透明です。抜け殻の見分け方は、アブラゼミで紹介したとおりです。
ーアブラゼミとミンミンゼミの違いー
撮影:西海太介(左:アブラゼミ、右:ミンミンゼミ)
③ツクツクボウシ
夏の中盤~終わりにかけて出てくるセミ。翅が透明で体は黒く、アブラゼミなどより小柄です。細長い抜け殻で、ヒグラシに似ますが、つやがなく、触角がだんだん細くなるようについているのが特徴です。
④クマゼミ
大型の真っ黒なセミ。もともと南方系のセミですが、温暖化の影響なのか、分布が北上しています。抜け殻には、お腹に“でべそ”のような突起があるのが特徴です。