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写真だけが登山の記録じゃない!標本という山の記録もある?!

どんなものを標本に出来るの?

標本は、「そのときそこにあったものを、状態良く保存したもの」のことをいいます。そのため、岩石や人工物も含め、地球上にあるすべてのものは標本にすることができます。インテリアとして楽しむには、セミの抜け殻や、ドングリ、押し花や押し葉がオススメです。
100均グッズで揃えよう!インテリアにもなる”壁掛け型標本”の作り方

用意するもの
①インテリアケース:100円均一などで販売されている、底面にコルクが貼られたインテリアケースです。入れるものの幅も考えると、2.5cm以上の高さがあるケースものを選ぶと良いでしょう。
②シール用紙:名前をつけるシールです。真っ白ではなく、ベージュっぽいものだと雰囲気が出ていいかもしれません。
③額縁用吊り金具:額縁などを飾るときに利用する部品です。工具、もしくは手芸用品コーナーなどにあります。
④ヒモ:ここではタコ糸を利用していますが、リボンなどを利用してもかわいらしいですね。
⑤針、またはボンド:昆虫専用の針ならベストですが、縫い針などでもOKです。ボンドでくっつけてしまってもいいですが、一度取り付けると後でレイアウト変更ができなくなりますので注意が必要です。
標本の作り方
①インテリアケースの上面に、ぶら下げられるように金具と紐を取り付けます
②採集したセミの抜け殻を並べておきます。針かボンドで固定しましょう。

③名前を書いたシールを張りつけて完成!

例では、セミの抜け殻で作りましたが、どんぐりなどでも作れます!
低山に行くなら、セミの抜け殻は要チェック!早速標本にしてみよう

コレクションしたい!低山で出会える、”セミ7種”とは?
①アブラゼミ
②ミンミンゼミ

ミンミン鳴くからミンミンゼミ、夏の風物詩ですね。アブラゼミと同じくらいのサイズですが、こちらは翅が透明です。抜け殻の見分け方は、アブラゼミで紹介したとおりです。
ーアブラゼミとミンミンゼミの違いー

③ツクツクボウシ

夏の中盤~終わりにかけて出てくるセミ。翅が透明で体は黒く、アブラゼミなどより小柄です。細長い抜け殻で、ヒグラシに似ますが、つやがなく、触角がだんだん細くなるようについているのが特徴です。
④クマゼミ

⑤ニイニイゼミ

初夏に出てくるセミです。アブラゼミの鳴き方に近いですが、音の上がり下がりのある「ジリジリジリ」がアブラゼミで、上がり下がりがない一定の音で「ニ゛ィーー!」と鳴いています。抜け殻は全身に土がついているので、見分けは簡単です。
⑥エゾゼミ
機械音のような一定の音程で「ギー」と鳴く、標高が少し高いところにいるセミです。緯度にもよりますが、標高およそ600~1000m程度で暮らしているため、八ヶ岳に向かおうとして中央高速を降りると、ICを降りたあたりで声を聞くことができます。
⑦コエゾゼミ
エゾゼミに鳴き声はそっくりですが、こちらは標高がもっと高く1000~1300m以上で暮らしています。同じく八ヶ岳に向かおうとすると、ICを降りたあたりはエゾゼミですが、八ヶ岳高原に上ってくるとコエゾゼミになります。
ーエゾゼミとコエゾゼミの違いー

うみ先生の独り言~標本は、インテリアとしても楽しめる!~

セミの抜け殻をパッと見て「これは何ゼミだ!」と当てるのは大変かもしれないですが、このように楽しみながらまとめると、覚えやすくなるだけでなく「あの山に登った時に見つけた!」なんて新たな登山の記録の残し方の一つになるかもしれないですね。注意点は、途中で紹介したドングリを標本にする際は、ゾウムシなどの卵が産みつけられている場合があるので、標本前に、一度冷凍殺虫してから作るのが無難です。
標本には、「いつ」「どこで」採ったかラベルを忘れずに!

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