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可憐なキキョウの高山種!山肌を爽やかな青紫に染め上げる「イワギキョウ」を見つけに行こう!(2ページ目)

イワギキョウの花弁

出典:PIXTA(イワギキョウの花弁)

イワギキョウの原種である「キキョウ」ですが、実は「絶滅の危険が拡大している種」として、環境省レッドリストの​​「絶滅危惧Ⅱ類」に指定されていることをご存知でしょうか。

ホームセンターなどで見かけるキキョウは人工的に改良された品種であり、野生種は近年の開発に伴い大幅に数を減らしてしまっているんです。

イワギキョウはまだ絶滅の心配はないとされていますが、それでも貴重な高山植物の一種。悪い影響を与えないよう、大切に見守っていきたいですね。

見つけたらラッキー!白いイワギキョウ

シロハナイワギキョウ

出典:PIXTA(シロハナイワギキョウ)

青紫色の花弁が特徴のイワギキョウですが、変異種としてまれに白い花をつけるイワギキョウも。
その名も「シロハナイワギキョウ」で、名前の通り真っ白な花をつけます。
イワギキョウと同じ環境に自生するため、イワギキョウを見つけたらぜひ白い花弁も探してみてください。ただ見つけるのはかなり難易度が高いかも‥!?

「チシマギキョウ」との見分け方は「毛」と「がく片」

見た目が似ている高山植物としてよくあげられるのが「チシマギキョウ」です。生息域も似ているため間違いやすいですが、見分けるポイントは2つ。

一つが「花弁に細長い毛があるか否か」
イワギキョウとチシマギキョウの比較

出典:PIXTA(左:チシマギキョウ、右:イワギキョウ)

左の写真では、花弁の周りに薄っすら白い毛が見えるかと思いますが、こちらはチシマギキョウで、特に何も見られない右の写真がイワギキョウです。

もう一つが花の付け根にあたる「がく片にギザギザがあるか否か」
イワギキョウとチシマギキョウのがく弁比較

出典:PIXTA(左:チシマギキョウ、右:イワギキョウ)

左写真のがく片には特にギザギザが見受けられませんが、こちらがチシマギキョウ。右の写真で明らかにギザギザしている方がイワギキョウです。

これはどっちかな?と思ったら、「花弁の周りの細い毛」と「がく片」に注目して確かめてみてください!

イワギキョウを見つけに行こう!

標高こそ高いエリアに生息するイワギキョウですが、比較的アクセスのしやすい山々で見つけることができます。いつもの登山に加えて、ぜひ道中で山に咲くイワギキョウを見つけてみてください。

大雪山 旭岳付近

旭岳に咲くイワギキョウ

出典:PIXTA(旭岳に咲くイワギキョウ)

ロープウェイを使えるため、初心者でも気軽にトレッキングができる大雪山旭岳。高山植物の宝庫とも呼ばれており、チングルマ・エゾツツジなど、様々な植物と出会うことができます。イワギキョウも多く自生しているため、登山道から目を凝らして探してみてください。

見頃:7〜8月

立山

立山に咲くイワギキョウ

出典:PIXTA(立山に咲くイワギキョウ)

立山黒部アルペンルート経由で、一気に高度を上げることができる立山。室堂から雄山に上がっていく途中で多くの高山植物に出会うことができます。雄大な北アルプスの山々を背にしたイワギキョウはより映えて見えそうですね。

見頃:7〜8月

八ヶ岳

八ヶ岳に咲くイワギキョウ

出典:PIXTA(八ヶ岳に咲くイワベンケイ)

「花の山」と言われるほどたくさんの植物が自生する八ヶ岳でもイワギキョウを見つけることができます。低い標高からたくさんの花が咲くため、いろいろな植物と出会えるのも楽しみの一つです。

見頃:7〜8月

高山のキキョウを見つけてみて!

イワギキョウの花

出典:PIXTA(花を咲かせるイワギキョウ)

平地では残念ながら数を減らしてしまっているキキョウですが、山の上ではイワギキョウがまだまだ元気に生息しています。
イワギキョウとセットでチシマギキョウも覚えられたら見つける楽しみも2倍!
野生種を見ることができる喜びを噛み締めながら、是非イワギキョウを見つけてみてください。

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