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なぜ人気?<エスビット>ポケットストーブが売れ続ける理由とは

軽量化を求めてガス以外のストーブを探してみると、必ず目にするのが<エスビット>のポケットストーブです。
元々はドイツ軍の兵士に使用される固形燃料ストーブですが、今ではハイカーにも根強い人気があります。ガスストーブが主流の中で、ポケットストーブがロングセラーを続ける秘密はどこにあるのでしょうか?
ポケットに入るほどコンパクトで軽い


ポケットストーブであれば、ガスストーブの半分程度の重さで湯沸かしセットを用意することができます。

また、固形燃料は必要な分量を計算して持っていくことができる点も大きなメリット。
例えば、日帰り登山(調理1回)であればスタンダード4gを4つ、1泊2日(調理3回)であればミリタリー14gを3つなど、使用シーンに合わせて準備することができるので、荷物の軽量化につながります。
エスビットにはさまざまなサイズの固形燃料が用意されており、それぞれ燃焼時間が異なります。使用予定を考えて種類や量を検討してみましょう。

アイテム名 | ①スタンダード | ②固形燃料5g×16 | ③ミリタリー | ④ミリタリー12タブレット | ⑤固形燃料27g×8 |
内容量 | 4g×20 | 5g×16 | 14g×6 | 14g×12 | 27g×8 |
燃焼時間(1タブレット) | 約5分 | 約6分 | 約12分 | 約12分 | 約12分 |
火力(1タブレットあたり) | 28kcal | 35kcal | 98kcal | 98kcal | 189kcal |
大きなクッカーでも安心!安定性の高いゴトク

単純に固形燃料を使用することだけを考えれば、もっとコンパクトな固形燃料ストーブも展開されています。しかし、軽量化を追及しすぎるとゴトクの安定感が犠牲になることも。
ポケットストーブは軽量性と安定性のバランスに優れていると言えます。


大きな鍋を使用する場合など、より安定したゴトクや強い火力が必要な際には「ラージ」サイズが適しています。やや重量は増えますが安定性は抜群。
■「ポケットストーブ」モデル一覧表
モデル名 | スタンダード | ミリタリー | ミディアムWS | ラージ |
収納時サイズ | 98×77×23mm | 98×77×23mm | 115×86×23mm | 132×96×39mm |
重量 | 85g | 85g | 107g | 174g |
付属の固形燃料 | 4g×20 | 14g×6 | 27g×2 | 14g×12 |
優れた燃焼効率!空気を循環させるスリット構造

また、サイドの2枚の壁が炎を包み込んでくれるので、効率よくお湯を沸かすことが可能。

ちゃんとお湯は沸かせる?実際に山で使用してみました

そこで、ポケットストーブの「スタンダード」タイプを実際にフィールドでテストし、その使用感をレポートしていきます。
今回は、湯沸かし時間の目安がわかるよう、普段筆者が使用しているガスバーナー「SOTO マイクロレギュレーターストーブ」でも計測し、比較してみました。
準備簡単!クッカーに合わせてゴトクを調整

使用したのは最大容量480mlのチタン製小型クッカーで、底面の直径は約9.5cm。
ポケットストーブを全開にするとサイズが合わず傾いてしまいますが、一段閉じると安定して置くことができました。
安定した火力で湯沸かしも安心

固形燃料はスタンダード4gのタブレットを2つ使用しました。

この日は風もほとんどなく、安定した火力を維持していました。

固形燃料が燃え尽きるまでには7分ほどかかりましたが、最後は火力が弱まっていくので、この量を沸かすには4gのタブレット2つがちょうど良さそうです。



湯沸かし時間をガスバーナーと比較

■沸騰テスト結果
使用モデル | ポケットストーブ | ガスストーブ | ||
水量 | 200ml | 400ml | 200ml | 400ml |
使用燃料 | 固形燃料4g×2 | 固形燃料4g×4 | パワーガス トリプルミックス | パワーガス トリプルミックス |
沸騰までの時間 | 4分05秒 | 5分10秒 | 2分00秒 | 3分30秒 |
今回は風の影響が少ない状況だったこともありますが、固形燃料も湯沸かしには十分実用的であることがわかりました。
デメリットはある?使用してみて気になったポイント
ポケットストーブを実際に使用してみて、気になった点や注意したいポイントを紹介します。底面の焦げに注意!ストーブを置く場所は要確認

風には弱い?コンパクトな風防があると◎



クッカーがススで汚れる


日帰り登山で一度だけ使用するのであればそれほど問題ではないかもしれませんが、移動しながら何回か湯沸かしを行う場合は、エスビットの固形燃料の方が計算しやすく便利ですね。
「ポケットストーブ」は“手軽に使える”コンパクトコンロ

火力は強くないので本格的な調理は難しいかもしれませんが、湯沸かしメインであれば主力として使えます。軽量なので、ガスバーナーのサブとして持っておくのも有りですね。
ポケットストーブ
エスビット|ポケットストーブ(スタンダード)
●サイズ(収納時):98×77×23mm
●重量:85g
●付属の固形燃料:スタンダード(4g×20)
●重量:85g
●付属の固形燃料:スタンダード(4g×20)
エスビット|ポケットストーブ(ミリタリー)
●サイズ(収納時):98×77×23mm
●重量:85g
●付属の固形燃料:ミリタリー(14g×6)
●重量:85g
●付属の固形燃料:ミリタリー(14g×6)
エスビット|ポケットストーブ(ミディアムWS)
●サイズ(収納時):115×86×23mm
●重量:107g
●付属の固形燃料:27g×2
●重量:107g
●付属の固形燃料:27g×2
固形燃料
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