高火力でかさ張らない!トランギア「ストームクッカー」は調理の幅を広げる万能セット

2022/03/10 更新

アルコールバーナーを使うには風防とゴトクが必要不可欠。さらに、ひとまとめに収納することを考えると、どれを買うとベストなのか、選ぶのも結構大変ですよね。そこで紹介するのが、必要な道具がセットになった<トランギア>の「ストームクッカー」。アルコールバーナーの能力を最大限に引き出すシステムの使い勝手を確かめました。

制作者

山岳ライター

吉澤英晃

群馬県出身。大学時代に所属した探検部で登山を開始。以降、沢登り、クライミング、雪山、アイスクライミング、山スキーなど、オールジャンルで山を楽しむ。登山用品の営業職を経て、現在はフリーの編集・ライターとして活動中。

吉澤英晃のプロフィール

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アイキャッチ画像撮影:筆者

アルコールバーナーのために作られた高性能クックセット

トランギア ストームクッカー
撮影:筆者
山登りで料理を楽しみたいと思ったとき、必要になるのがバーナーとクッカーです。

一般的には扱いやすく高火力を得られる小型ガスバーナーが人気ですが、「燃焼音がほとんど聞こえないので静かに調理を楽しめる」「燃料が手に入れやすい」といった理由から、アルコールバーナーを選ぶ人もいます。

そこで紹介したいのが、スウェーデンのアウトドアギアブランド<トランギア>の「ストームクッカー」。これはアルコールバーナーとクッカー、さらに風防とゴトク、フライパンもセットになった、とても便利なアイテムです。

火力を最大限に引き出す構造

トランギア ストームクッカー 空気孔
撮影:筆者
ストームクッカーは、アルコールバーナーを乗せるスタンドに空気孔があります。そこから空気を取り込むことで内側に上昇気流を生み出し、アルコールバーナーの火力を最大限に高めます。スタンドに取り付けた風防がアルコールバーナーを完全に覆うため、耐風性が高いのも特長です。

実はこのデザイン、ストームクッカーが誕生した1951年からほとんど変わっていないというから驚き。調理器具にアルコールバーナーを選ぶにあたり、ストームクッカーは完璧なシステムといえるでしょう。

たくさんのアイテムをひとまとめに収納可能

トランギア ストームクッカー 収納
撮影:筆者
撮影:筆者
ストームクッカーは調理に必要な道具がすべて揃う上、全てのアイテムをひとまとめに収納可能。パッキング時にかさ張ることがありません。

アルコールバーナーは風に弱いため、使用時には風防が欠かせません。さらに、クッカーを乗せるゴトクが必要なモデルもあります。しかし、それぞれバラバラに購入すると、整理も大変ですしパッキングするときにかさ張ってしまう場合も。

その点、ストームクッカーなら収納性まできちんと考えられています。

充実のセット内容を紹介

トランギア ストームクッカー セット内容
撮影:筆者
ストームクッカーの優れた構造は複数のパーツによって成り立っています。今回使ったのは、高強度のアルミニウムを使い軽量化を図った「ストームクッカーS・ウルトラライト」。そのセット内容を紹介します。
①アルコールバーナー
耐久性に優れる真鍮製で、タンクの3分の2のアルコール量で約25分間燃焼。火力調整用の蓋も付属します。
②スタンド&風防兼ゴトク
下のパーツがスタンドで、内側の中央に穴が空いており、そこにアルコールバーナーをセットします。その上に取り付けられているお椀型のパーツが風防兼ゴトク。内側にフライパンやソースパンを乗せるゴトクが付いています。
③ソースパン
お湯を沸かしたり食材を煮たりするときに使う鍋がふたつ付属。容量は両方とも1.0Lです。
④フライパン
食材を焼いたり炒めたりするときに使います。直径は18cm。焦げ付きを防ぐ加工(ノンスティック加工)が施されています。
⑤ハンドル
フライパンやソースパンをつかむ道具。
⑥収納用ベルト
パッキングしたときにバラけないように固定するために使います。

山の中で使ってみた!注意点は?

トランギア ストームクッカー 使用感
撮影:筆者の山仲間
ストームクッカーの使い心地を確かめるために、山の中で使用してみました。
調理を開始する前に、注意点をチェックしましょう。

風向きに注意!空気孔は風上に

トランギア ストームクッカー 風向き
撮影:筆者
スタンドの空気孔を風下に向けると、空気の流れが上から下に向かう場合があり、内部が高温になって本体が溶ける恐れがあります。空気孔は必ず風上を向くようにセットしましょう。

空焚きもダメ

トランギア ストームクッカー 注意点
撮影:筆者
ストームクッカーはとても火力が強いため、少量の食材を乗せただけや空の状態でフライパンを火にかけると、ノンスティック加工が傷んでしまいます。
フライパンを使うときは表面が隠れるまでたっぷりと食材を入れましょう。

火力調整用の蓋を被せるのは点火後

トランギア ストームクッカー 火力調整用の蓋
撮影:筆者
火力調整用の蓋は、画像のようにアルコールバーナーに被せた状態で点火するのではなく、事前に火を付けてから使用します。
最初から蓋をしてしまうと酸素の取り込みが不十分になり、火力が安定させることができなくなってしまうためです。

トランギア ストームクッカー 火柱
撮影:筆者
着火してすぐは火の勢いが大きくなることもありますが、次第に青い安定した状態になります。

火力調整用の蓋を使うときは、好みの火加減になるように穴の開き具合を調整した上で被せましょう。被せた後に再度調整が必要な場合は、一度蓋を取り外してから変更します。その際、やけど防止のため、耐熱性の軍手や革手袋を着用してください。

いざ調理開始!想像以上の火力に驚き

それでは、実際にストームクッカーを使用して調理してみます。今回はフライパンとソースパンを使用し、それぞれ焼きそばの調理と湯沸かしを行ってみました。

炒め物であれば、半分の火力で十分

トランギア ストームクッカー 収納状態
撮影:筆者
ストームクッカーの威力を確かめるために、今回はあえて火力調整用の蓋を使わずに調理してみました。すると、フライパンが瞬時に熱くなり、急いでかき混ぜないと食材が焦げそうに。忙しく手を動かしながら焼きそばは作れたのですが、炒め物を作るときには火力は半分くらいにした方が良かったかもしれません。

沸騰するまでの所要時間も確かめてみた

焼きそばを作ったあと、ソースパンを使用して沸騰テストを行なってみると、600mlの水を約8分30秒で沸かすことができました。

沸騰後もそのまま燃焼を続けてみると、タンクの3分の2のアルコール量でカタログの記載通りに約25分燃焼。タンクの約3分の1の燃料の量で600mlの水を沸かすことができた計算になります。

湯沸かしの速さだけであればガスバーナーの方が優れていますが、少量の燃料で安定した火力を維持できる点はストームクッカーのメリットと言えます。

【総評】アルコールバーナーで調理を楽しむならこれで決まり!

トランギア ストームクッカー 調理
撮影:筆者の山仲間
調理に必要なアイテムをひとまとめにでき、火力も強いストームクッカーは、アルコールバーナーで調理を楽しむ人にもってこい。

今回作った焼きそばだけでなく、フライパンでは野菜炒めやホットケーキも作れそう。ソースパンはお鍋やラーメンの調理にぴったりです。

便利なストームクッカーで山での料理を楽しんでください!

ITEM
トランギア ストームクッカーS・ウルトラライト
●重量:740g
●収納サイズ:φ18×H10cm
●素材:アルミ

こんな便利グッズも要チェック

ストームクッカー用EVAケース
ストームクッカー用EVAケース
撮影:筆者
ストームクッカー専用の収納ケース。細かい傷から本体を守ります。取っ手が付いているので持ち運びにも便利。

ITEM
トランギア ストームクッカー用EVAケース(Sサイズ用)
●サイズ:21×13.5cm
●重量:200g


ケトル0.6L
ケトル0.6L
撮影:筆者
湯沸かしに便利な小型のヤカン。ストームクッカーSのソースパンの内側にスタッキングでき、アルコールバーナーやフライパンなどと一緒に、ひとまとめに収納できます。

ITEM
トランギア ケトル0.6ℓ
●サイズ:φ13.5×H7.5cm
●重量:140g
●アルミ製(無垢)


パンスタンド
パンスタンド
撮影:筆者
パンスタンド
撮影:筆者
ストームクッカーのゴトクに乗せて使うアイテムです。これがあると、直径の小さいクッカーも火にかけられるようになります。ストームクッカーの内側に収納可能。

ITEM
トランギア パンスタンド
●サイズ:H15×W13.7cm
●重量:64.5g
●素材:ステンレス


フューエルボトル0.5L オリーブ
フューエルボトル0.5L
撮影:筆者
アルコールを持ち運ぶ専用ボトル。キャップに細い注ぎ口が付いているので、アルコールバーナーに燃料を注入しやすい形をしています。0.3L、1.0Lサイズもあり、カラーはオリーブとレッドの2色展開。

ITEM
トランギア フューエルボトル0.5L オリーブ
●サイズ:Φ6.5×H23.5cm
●重量:115g
●燃料容量:460mℓまで

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