収納力抜群のチェスト&ハンドポケット
ポケットは胸と側面の計4ヶ所。このほかに、内側にインナーポケットがひとつあります。いずれもヘッドランプやインナーグローブなどが余裕で入るサイズで、収納力に優れます。
裾のドローコードで冷気を遮断
裾の左右にドローコードが付いていて、それぞれを絞ることで体にフィット。隙間がなくなるので、冷気の侵入と内側に溜まる暖かい熱の放出を防ぐことが可能です。
コンパクトに収納できるパッカブル仕様
収納袋が付属しない代わりに、裏返した右側のハンドポケットに収納できるパッカブル仕様を採用。収納サイズは約28×16cm。パッキング時にかさばることがありません。
ハードシェルジャケットの上から羽織れるゆったりサイズ
筆者の身長は約180cmで、テストしたのはSサイズ。ハードシェルジャケットの上から着ても突っ張る感じはありません。フードはヘルメット対応で、クライミングシーンにも対応します。
化繊綿タイプ「DASパーカ」との違いとは?
パタゴニアでは化繊綿入りの保温着も人気が高く、シリーズの中で最高の保温力を誇るモデルに、有名な「DASパーカ」があります。
DASパーカの方が重く(重量:556g/M)、収納状態も少々かさばるのですが、違いはそれだけでしょうか。昨シーズンから使っているので、山行を通じて感じたそれぞれの長所と短所も紹介します。
▼DASパーカの特長はこちらをチェック
保温力は「フィッツロイ・ダウン・フーディ」の方が上
マイナス17℃を記録した八ヶ岳では、同時にDASパーカも使用。比べて感じたのは、保温力はフィッツロイ・ダウン・フーディの方が高いということ。DASパーカでも寒さを防げたのですが、熱がこもる保温力はフィッツロイ・ダウン・フーディの方が上だと感じました。
安心感は「DASパーカ」に軍配
テント泊では、内部に発生した結露で服が濡れる、荷物整理で扱いが雑になるといった状況を避けがたく、「ダウンは濡れて保温力が低下する」、「破けたらどうする」など、いろいろと心配。
しかし、化繊綿は濡れても保温力が低下しずらく、破けても綿が飛び出さないため、安心感はDASパーカの方が高いといえそうです。
頻度と目的が判断のポイント
細かい特長まで比較すると、DASパーカは徹底的に山向きのデザインなのに対して、フィッツロイ・ダウン・フーディはそこまでではなく、カジュアルシーンでも着やすそう。
総合して考えると、頻繁に積極的に冬山登山で使うなら「DASパーカ」、たまの休日に冬山に持参して、日常にも着回したいなら「フィッツロイ・ダウン・フーディ」がおすすめといえるかもしれません。
圧倒的な保温力で冬山の寒さを乗り切ろう!
日常から冬山登山まで、クロスオーバーして使える保温着が欲しいと思ったとき、フィッツロイ・ダウン・フーディは有力候補のひとつになるはず。
ダウンがパンパンに詰まったウェアの膨らみは伊達ではなく、頼もしすぎる暖かさは冬山登山の助けになること間違いなし! 気になる方は、ぜひ実物もチェックしてください。