「保温力」×「使い勝手の良さ」の好バランス! <パタゴニア>フィッツロイ・ダウン・フーディ

2022/01/28 更新

保温着は冬山登山の必須アイテム。どのモデルを選ぼうか悩んだとき、<パタゴニア>の「フィッツロイ・ダウン・フーディ」も一押しです。使って分かったおすすめポイントと、化繊綿を使う「DASパーカ」との違いについて深堀りレビューします。

制作者

山岳ライター

吉澤英晃

群馬県出身。大学時代に所属した探検部で登山を開始。以降、沢登り、クライミング、雪山、アイスクライミング、山スキーなど、オールジャンルで山を楽しむ。登山用品の営業職を経て、現在はフリーの編集・ライターとして活動中。

吉澤英晃のプロフィール

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アイキャッチ画像、本文内画像撮影:筆者

冬山登山には暖かい保温着が手放せない

冬山
震えるような寒さが続く冬は、日常でも暖かい保温着が手放せないですよね。麓より気温が下がる冬山では、保温着の重要性がよりいっそう向上します。

とくに山での体温低下は命に関わる問題なので、十分な保温力を持つ高機能ウェアが必須です。

これが「テクニカル・ダウン」の一押しモデル!

カジュアルシーンでも人気の高いアウトドアブランド<パタゴニア>では、ダウンを封入した登山用の保温着を「テクニカル・ダウン」というカテゴリーで展開。

そのなかで冬山登山の一押しが、「フィッツロイ・ダウン・フーディ」です。

フィッツロイ・ダウン・ジャケット
中綿に使われている素材は、800フィルパワーのアドバンスト・グローバル・トレーサブル・ダウン(※)。
 
シェルにもリサイクル素材を使うなど、パタゴニアらしい環境に配慮した作りが特長のひとつで、国内の幅広い冬山に対応する保温性も備えています。
 
※強制的に餌を食べさせたり、生きたままの羽毛採取が行われていない鳥からの供給であることが追跡可能・保証されているダウン
 
メンズ・フィッツロイ・ダウン・フーディ
¥49,500
重量:485g(M)
サイズ:XS〜XL
カラー:4色展開パタゴニア|メンズ・フィツロイ・ダウン・フーディ

 
ウィメンズ・フィッツロイ・ダウン・フーディ
¥49,500
重量:420g(S)
サイズ:XXS〜L
カラー:3色展開パタゴニア|ウィメンズ・フィッツロイ・ダウン・フーディ

 
そんなあったかダウンジャケットを数回に渡り冬山で使用した結果、ブランドの名に恥じない納得の高品質に大満足! 気づいたおすすめポイントを詳報します。

厳冬期に試して分かった4つのポイント

使って気づいた特長のなかでも、秀逸と感じたのが「保温力」「収納力」「使い勝手」「質の高さ」の4点です。

①マイナス17℃の寒さも凌げる保温力

厳冬期 八ヶ岳
12月の末に八ヶ岳に向かったとき、赤岳鉱泉で確認した気温はマイナス17℃。じっとしていると指が千切れるかと思うくらいの凄まじい低温化の状況でも、羽織ると確かな暖かさを実感できました。

しっかり内側に熱がこもる感覚があり、保温力の高さは言うことなしです。

②内ポケットがテント設営で大活躍

インナーポケット
年末と年明けのテント泊山行で関心したのがこちらの特長。左手側の内側に大きなポケットがあり、これが非常に使いやすい。テントを設営するときに出る中身を抜いた収納袋を管理するのに超絶便利なのです。

開口部が広いので袋をサッと入れることができ、きちんと紛失を防げます。

③簡素な袖口で使い勝手がいい

袖口
袖口を絞るにはベルクロの方が優れますが、脱ぐときにいちいち緩めないといけないのが玉にきず。

その点、ゴムシャーリングは手首にしっかりフィットしつつ、冬山用の分厚いグローブをした状態でもサッと羽織れてサッと脱げる。この使い勝手の良さは、環境が厳しい冬山で重要なポイントです。

④ロフトの回復速度が驚異の速さ

フィッツロイ・ダウン・ジャケット
以前使っていたダウンジャケットはバックパックから取り出したときに膨らむまでに時間がかかっていたのが、フィッツロイ・ダウン・フーディはすぐに元の状態まで復活。

何度か使ううちに気づいたこの特長は本当に驚きで、質の高さをまざまざと見せつけられました。

“ここもイイ”と感じた特長

使い勝手の良さは細部にも。仕様やサイズ感を紹介します。


収納力抜群のチェスト&ハンドポケット

ポケット
ポケットは胸と側面の計4ヶ所。このほかに、内側にインナーポケットがひとつあります。いずれもヘッドランプやインナーグローブなどが余裕で入るサイズで、収納力に優れます。

裾のドローコードで冷気を遮断

ドローコード
裾の左右にドローコードが付いていて、それぞれを絞ることで体にフィット。隙間がなくなるので、冷気の侵入と内側に溜まる暖かい熱の放出を防ぐことが可能です。

コンパクトに収納できるパッカブル仕様

パッカブル
収納袋が付属しない代わりに、裏返した右側のハンドポケットに収納できるパッカブル仕様を採用。収納サイズは約28×16cm。パッキング時にかさばることがありません。

ハードシェルジャケットの上から羽織れるゆったりサイズ

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筆者の身長は約180cmで、テストしたのはSサイズ。ハードシェルジャケットの上から着ても突っ張る感じはありません。フードはヘルメット対応で、クライミングシーンにも対応します。

化繊綿タイプ「DASパーカ」との違いとは?

DASパーカ フィッツロイ・ダウン・ジャケット 違い
パタゴニアでは化繊綿入りの保温着も人気が高く、シリーズの中で最高の保温力を誇るモデルに、有名な「DASパーカ」があります。

DASパーカの方が重く(重量:556g/M)、収納状態も少々かさばるのですが、違いはそれだけでしょうか。昨シーズンから使っているので、山行を通じて感じたそれぞれの長所と短所も紹介します。

▼DASパーカの特長はこちらをチェック

保温力は「フィッツロイ・ダウン・フーディ」の方が上

マイナス17℃を記録した八ヶ岳では、同時にDASパーカも使用。比べて感じたのは、保温力はフィッツロイ・ダウン・フーディの方が高いということ。DASパーカでも寒さを防げたのですが、熱がこもる保温力はフィッツロイ・ダウン・フーディの方が上だと感じました。

安心感は「DASパーカ」に軍配

テント泊では、内部に発生した結露で服が濡れる、荷物整理で扱いが雑になるといった状況を避けがたく、「ダウンは濡れて保温力が低下する」、「破けたらどうする」など、いろいろと心配。

しかし、化繊綿は濡れても保温力が低下しずらく、破けても綿が飛び出さないため、安心感はDASパーカの方が高いといえそうです。

頻度と目的が判断のポイント

細かい特長まで比較すると、DASパーカは徹底的に山向きのデザインなのに対して、フィッツロイ・ダウン・フーディはそこまでではなく、カジュアルシーンでも着やすそう。

総合して考えると、頻繁に積極的に冬山登山で使うなら「DASパーカ」たまの休日に冬山に持参して、日常にも着回したいなら「フィッツロイ・ダウン・フーディ」がおすすめといえるかもしれません。

圧倒的な保温力で冬山の寒さを乗り切ろう!

厳冬期 冬山登山
日常から冬山登山まで、クロスオーバーして使える保温着が欲しいと思ったとき、フィッツロイ・ダウン・フーディは有力候補のひとつになるはず。

ダウンがパンパンに詰まったウェアの膨らみは伊達ではなく、頼もしすぎる暖かさは冬山登山の助けになること間違いなし! 気になる方は、ぜひ実物もチェックしてください。

メンズ・フィッツロイ・ダウン・フーディ

パタゴニア メンズ・フィッツロイ・ダウン・フーディ

ウィメンズ・フィッツロイ・ダウン・フーディ

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