強くたくましい植物界の”弁慶”!絶壁の岩場でも花を咲かせる「イワベンケイ」の特徴と見分け方(2ページ目)

よく似た植物としてあげられるのが「ホソバイワベンケイ(細葉イワベンケイ)」。イワベンケイと同じく、高山で見られる植物ですが、その違いは「葉の形」です。

ホソベンケイとイワベンケイ

出典:PIXTA(左:イワベンケイ、右:ホソバイワベンケイ)

イワベンケイの葉は丸い形をしている一方、ホソバイワベンケイは細長く、ギザギザしているのが特徴です。

似てはいますが葉の形は大きく異なるため、山の上で見つけたらその違いをぜひ見極めてみてください。

植物界では4%しかいない雌雄異株(しゆういしゅ)

イワベンケイは、一株の花が「すべて雄花」か「すべて雌花」の種子植物を指す「雌雄異株(しゆういしゅ)」と呼ばれる種類で、実は種子植物界では珍しい存在。

出典:PIXTA(左:イワベンケイの雄株 右:イワベンケイの雌株

左の写真が「雄株」でより鮮やかな黄色の花を咲かせ、右写真の「雌株」のみが紅色の実をつけます。

一つの株にメシベとオシベの両方を持つ「雌雄同花(しゆうどうか)」の種子植物が80%と大部分を占めている中で、イワベンケイを含む「雌雄異株」はわずか4%しか存在していません。(※)

イワベンケイを見つけたら、雄株なのか雌株なのか、その違いを見比べるのも面白いかもしれませんね。

イワベンケイを見つけるならここ!

イワベンケイの生息域は高山に限られるものの、比較的アクセスしやすい山々で見つけることが可能です。その中でも多く見られる場所をご紹介します。

仙丈ヶ岳

仙丈ヶ岳_イワベンケイ

出典:PIXTA(仙丈ヶ岳とイワベンケイ)

「南アルプスの女王」とも呼ばれる仙丈ヶ岳でイワベンケイをみることができます。「高山植物の宝庫」とも称されているため、他の高山植物を一緒に探しながら楽しめそうです。

見頃:7月
主なコース:大滝ノ頭〜小仙丈ケ岳〜仙丈ケ岳〜馬ノ背

木曽駒ヶ岳

木曽駒ヶ岳

出典:PIXTA(千畳敷カールの風景)

3000m級の山でありながら、ロープウェイでアクセスが容易な木曽駒ヶ岳。その周辺でもイワベンケイを見つけることができます。ハイキング気分で気軽に探しに行けそうですね。

見頃:7〜8月
主なコース:千畳敷駅〜木曽駒ヶ岳

北岳

北岳_イワベンケイ

出典:PIXTA(北岳とイワベンケイ)

北岳をはじめとした、間ノ岳、農鳥岳の白峰三山で見ることができます。標高の高い山々で見るイワベンケイはより力強く見えそうですね。

見頃:7〜8月
主なコース:広河原〜白根御池小屋〜北岳

植物界のベンケイを探しに行こう!

出典:PIXTA

そのタフさから高山でポツンと生えていることもあるイワベンケイ。もしかするとすでに見たことのある植物かもしれませんね。
イワベンケイの性質を抑えた上で、ぜひ意識して見つけてみてください。

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