どのアイテムがぶっちゃけお気に入り? 愛用の山道具を教えてください!
日々、山道具に囲まれた店頭に立ち、的確なアドバイスで訪れるお客様の悩みに応える専門店のSHOPスタッフたち。豊富な知識を持つ彼ら彼女たちは、プライベートではどんなアイテムを購入し、普段の山行で愛用しているのでしょうか?
気になる愛用品をインタビューして、オススメポイントを聞き出す当企画。さっそく、お気に入りの山道具を教えてもらうべく、専門店を訪れました!
第二弾は<カモシカスポーツ>山の店・本店の前田 工さんにインタビュー!
1978年生まれ。愛知県出身。大学卒業後は他業界の仕事に10年ほど携わり、30代半ばを過ぎてから趣味が高じてアウトドア業界に転職。無積雪期は沢登りとクライミングを楽しむ一方、雪が降ると目の色が変わるバックカントリースキーヤーでもある
ズバリ、プライベートで愛用している山道具は?


ハンマーやバイルは土や草の斜面を登るとき、打撃面の反対側にある尖った部分を突き刺して手がかりにすることもあります。
ハンマーやバイルには“沢ヤの魂”的なカッコ良さがあるかなと思っていて、“俺の相棒だよね!”みたいな愛着感がありますね。

【愛用ポイント①】共に突破口を切り開く唯一無二の存在

ピトンを打ち込んで安全を確保するとか、手がかりにして急斜面を登るとか、そういうシビアな場面で使うことが多いので、命を預けるみたいな、頼りにしている部分が大きいです。


それと、かたち的にもカッコ良いというか、武器っぽいじゃないですか。そういうところもいいですよね。

【愛用ポイント②】沢登りに向いたハンマーの中で最軽量!

同じミゾーのハンマーだと「ロカ」というモデルが465gなのに対して、チコだと310gしかありません。


たまにピトンを打つリス(岩の溝)が狭くて硬いと感じるときは打つ回数が増えているかもなって思うこともありますけど、何もないところに穴をうがつわけではないので、大体の場合はそんなに苦労しないですね。

【愛用ポイント③】短いサイズが携行性に優れる

逆に短いハンマーだと、腰に付けっぱなしにしても足さばきの妨げにならない良さがあります。


ただ、必要なときにいちいち取り外すのが面倒になってしまって。やっぱり腰に付けっぱなしにできる短い方がいいなと思うようになりました。

【愛用ポイント④】末広がりのグリップで振り下ろしやすい



お店のイチオシも聞いてみた! これが今季の注目アイテム



クロスオーバードーム2Gは軽さがメリットで、2人用でも630gしかありません(ガイラインは別売)。
でも、確実に使う環境を選びます。この雨の中でシングルウォールを立てたらどうなるんだろう、この風の中で薄い生地と細いポールがどこまで耐えられるのか、なんとなく想像できる人に向いていますね。
トレイルランニングで使う、クライミングの遠征で使うなど、いちばん最初に買うものではなくて、一般的な山岳用テントを持っていて、さらに荷物の軽量化を図りたい方にピッタリかなと思います。


ただ、耐水圧は1.5倍、透湿性は1.9倍、引き裂き強度も上がっているんです。なので、自立型ツエルトと呼ばれる同等の商品のなかでも、現代的に味付けされたモデルと言えます。

以前は本体をたたむときに空気をはらんでタコみたいになっていたのが、2Gになってからは空気が生地からスーッと抜けていくのが分かるほど。おかげで撤収もしやくすなりました。

ヘリテイジ クロスオーバードーム2G(1人用)
パネル、フロア:10dnナイロン高強度ミニリップストップ・透湿防水PUコーティング(日本製)
ポールスリーブ:10dnナイロン高強度ミニリップストップ・ACコーティング(日本製)
ポール:アルミ合金中空ポール(7001-T6)7.5mm径ショックコード内蔵
【重量】
630g(本体、ポール、スタッフバッグ込)
カモシカスポーツ|ヘリテイジ クロスオーバードーム2G(1人用)
ヘリテイジ クロスオーバードーム2G(2人用)
パネル、フロア:10dnナイロン高強度ミニリップストップ・透湿防水PUコーティング(日本製)
ポールスリーブ:10dnナイロン高強度ミニリップストップ・ACコーティング(日本製)
ポール:アルミ合金中空ポール(7001-T6)7.5mm径ショックコード内蔵
【重量】
690g(本体、ポール、スタッフバッグ込)
カモシカスポーツ|ヘリテイジ クロスオーバードーム2G(2人用)
相棒と呼べる山道具がうらやましい! 次の取材に乞うご期待
第二弾の愛用品は、沢登りで使うマニアックなギア。数々の登攀を共にしてきたという話から、愛用品がまさに魂が宿る相棒ということが伝わったかと思います。こういう思い入れの深い山道具を持っているって、すごく幸せなことですよね。
今度はどんな愛用品と出会えるのか、次回もぜひご期待ください!
▼第一弾、好日山荘スタッフを直撃!
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