県外にもファン多数! 長野県発祥のスーパー「ツルヤ」を知ってる?

北アルプス、中央アルプス、南アルプスといった、“日本の屋根”を擁する山岳王国・長野県。そんな長野県で、県民に長く愛されているご当地スーパーがあります。その名は<TSURUYA(ツルヤ)>!
ツルヤは長野県小諸市で創業して120年以上という老舗スーパーチェーン。現在は県内に37店舗、群馬県にも4店舗を展開しています。
私自身、4年前に長野県に移住した県民のひとりなのですが、引っ越してきたばかりのころ、山好きでセンスのよい女性に連れて行ってもらい、いまやすっかり“ツルヤー”(⁉)に。
初めて店頭に足を運んだときの感想は……。
「なんだ、この映える陳列棚は……‼」
でした(笑)

長野県ライフを送るにつれ、県民だけではなく、県外の人からもツルヤが絶大な支持を得ているということが判明! YAMAHACK編集部員からも、こんな声がありました。

県民がツルヤを愛してやまない、5つの理由とは?
ツルヤがなぜ、これほどまでにファンを獲得しているのか。個人的な感想、そして県内外のツルヤファンへ独自に聞き取り調査(?)を行った結果を踏まえて、5つの理由を導き出しました!
①質の高いオリジナル商品が豊富

ツルヤにはオリジナル商品が多数あるのですが、その多くが「無添加」や「化学調味料不使用」。食の安全への配慮がなされているので、安心して買うことができます。個人的には、この点がほかにないツルヤの最大の強みなのではと思うのです。パッケージのすっきりとしたデザインも、その上質なイメージをより高めている気がします。
②とにかく美しい陳列棚

これは先述のとおりですが、ジャム、ドライフルーツ、ジュースなど種類の多い商品が整然と並んでいる様には、うっとりしてしまいます。その見た目にほだされて、あれもこれもと買いすぎてしまうのが玉にキズ……。
③産直並み?!鮮度の高い地元産食材が勢揃い

長野県といえば、そう、野菜&フルーツ! 生鮮食品コーナーには、シャインマスカットやリンゴといった県内産の旬の果物も数多く並んでいます。ツルヤオリジナルのラインナップには「長野県産こしひかり」もあって、時期によっては新米が棚に並ぶことも。
④高品質なのに、お値段がお手頃

いくらその商品が安心安全&新鮮であっても、価格が高すぎたら手を出しにくいですよね。しかしツルヤは、その納得のクオリティにも関わらず、良心的な価格をキープ! だからこそ、地元の人々に広く受け入れられているのです。
⑤営業時間が長くて利用しやすい

どの店舗も定休日はなく(※)、日曜は朝9時から夜8時、それ以外の曜日は朝9時半から夜8時まで営業しています。登山当日の朝に利用するのは難しいかもしれないけれど、前泊時に携行食を入手したり、下山後にお土産を買いに行ったりするには便利ですよね。

【携行食編】山のおともにぴったり!オリジナル商品ベスト5
ツルヤの人気の秘密を深掘りしたところで、ここからは山の携行食に最適な商品を紹介しましょう。持ち運びに優れ、長野県らしさがあり、なにより味がおいしい商品5点を厳選。ツルヤ店員のおすすめコメント付きでお届けします。
※商品情報・価格は執筆時のものです
小分けで即エネルギー補給できる「トレイルミックス」

登山者の携行食としては定番のトレイルミックス。「プロテインミックス」は、カシューナッツやフリーズドライチーズなどの独特な食感が癖になる組み合わせ。またそのほかにも「食物繊維ミックス」「カルシウムミックス」と種類があるので、用途に合わせて選べます。


トレイルミックス(プロテインミックス/食物繊維ミックス/カルシウムミックス)
価格:各539円
縦走時の栄養補給に!レモン酢味の「やわらかにぼし」

瀬戸内海産のいわしを獲れたての状態で素早く煮干し加工し、シチリア産レモンを使ったレモン酢をベースに、かつお節エキス、砂糖、蜂蜜、みりんを合わせて味付けされています。
塩気のある煮干しにレモン酢の風味が加わることで、登山中でもさっぱりと食べることができます。また煮干しにはカルシウムも多く含まれているので食事が偏りがちな縦走時の強い味方になるはず。


瀬戸内海産食べるやわらかにぼし レモン酢味
価格:215円
ドライなのに生感覚!「りんごのドライフルーツ」

真空濃縮釜を使い果物を低温で蜜煮する「半生製法」で加工された、りんごのドライフルーツ。“信州りんご3兄弟”と呼ばれる品種のひとつ「シナノスイート」が使われています。
生の果物を食べたときのような瑞々しさが残っているので、水分が奪われがちな登山時のおやつにピッタリ。シナノスイートの甘味がぎゅっと詰まっているので、山頂までの最後の登りなど、ここぞという頑張りどきにパクっと口に入れてみてください。


やわらかひとくちドライフルーツ シナノスイート
価格:291円
軽井沢の人気珈琲店とのコラボした「ドリップパッグ」

自家焙煎にこだわる軽井沢の人気店<丸山珈琲>とのコラボレーションで生まれた、ツルヤオリジナルドリップバッグ。1セットに1杯分が5袋入っています。
おすすめは、城下町である松本をイメージして作られた深煎りタイプの「信州まつもとブレンド」。甘さとコク、ほどよい苦みでふくよかな味わいの「信州まつもとブレンド」は、山で迎えるとっておきの朝の一杯に最適です。


軽井沢丸山珈琲 信州まつもとブレンドドリップバッグ
価格:647円
登頂のご褒美にヤッホー!「信州高原地ビール」

「よなよなエール」などで知られる軽井沢のブルワリー<ヤッホーブルーイング>とのコラボレーションで生まれた、上面発酵のエールビール。
心地よいホップの香りとクリアな味わいが特徴的な「Clear」、ブラックモルトのコクによるまろやかな苦味とローストの香りが料理との相性抜群の「Black」、厳選された有機麦芽・有機ホップのみ100%使用し、認証を受けた設備で醸造された「Organic」の3種類があります。登り終えた後のご褒美として、バックパックに忍ばせてみては?


信州高原地ビール(Clear、Black、Organic)
価格:各215円
【お土産編】長野ならではの味が勢揃い。オリジナル商品ベスト5
下山後、登山口周辺で丁度よいお土産が見つからなかった……。そんなときにチェックしてほしい、お土産に最適なツルヤの商品5点を厳選して紹介します。こちらも、ツルヤ店員のオススメコメント付き!
産地だからできる!リンゴ丸絞りの「りんごジュース」

りんごの国内生産量が、青森県に次いで2位の長野県。長野県生まれのツルヤが販売しているりんごジュースは、長野県産りんごを100%使用し、砂糖も水も一切加えずに作られたもの。
ブレンドされた「信州りんごジュース」以外にも、「ふじ」「紅玉」「混濁ふじ」など、品種や製法が異なるジュースもラインナップしています。何本か買ってみて、風味の違いを楽しんでみてください。


信州りんごジュース
価格:323円
リンゴにくるみと種類多すぎ!ご当地素材を使った「ジャム」

種類が多く、特に目を引くのがジャムコーナーです。すべてのジャムにおいて、素材そのもののおいしさを生かすために、通常よりも低糖度で仕上げられているそう。
「りんご」「ブルーベリー」「いちご」「あんず」といった、ジャムの定番はもちろん、「いちごミルク」「ナガノパープル」「国産レモンバター」「のりバター」など変わり種も多数あります。価格も手頃なので、気になる味をいくつか買ってみてはいかが?


四季の香りジャム
価格:各302円~
載せるだけで一品完成!チューブタイプの「なめ茸」

信州産えのき茸を使用して仕上げられたボトル入りタイプ。醤油、みりんなどで味付けがされているので、白米、茹でたそばやパスタ、お豆腐などに載せるだけで一品が完成してしまうのです。時間がない朝食時や夕食時の“あと一品”に活躍すること間違いなし!


化学調味料不使用 ボトル入りなめ茸
価格:323円
長野なのにサバ缶?県民の食卓に欠かせない缶詰

秋から冬にかけて国内で水揚げされた、脂がのった生さばを使用したさば缶です。高品質なのに価格が手頃で、リピーターが多い商品のひとつ。
でも長野なのになぜサバ?と思いますよね。実は長野県では根曲がり竹とサバ缶を使った味噌汁が郷土料理としてあるため、常備ストックしている家庭も多いとか。水煮缶のほか、味噌煮缶もあります。


国内産生さば使用 さば水煮
価格:129円
信州土産のド定番も手軽に!「野沢菜茶漬け」

野沢菜漬けはお土産の定番ですが、下山後の持ち運びには重く、賞味期限も気になります。そこでおすすめなのが「お茶漬け」。
信州産の野沢菜に赤しその味わいを加えて作られており、野沢菜の塩気と赤しその酸味のバランスが絶妙。やみつきになる味わいです。お土産としてセレクトしていますが、もちろん山ごはんにも便利ですよ!


信州産野沢菜使用 野沢菜茶漬け
価格:172円
下山したら即ツルヤ!山域別最寄り店舗を紹介
長野県内37店舗のうち、登山者に人気の山域の麓にあり、立ち寄りに便利な店舗を紹介します。
北ア・大町白馬エリア/TSURUYA池田店

安曇野市と大町市を結ぶ、大町明科線(県道51号線)沿いに建つ店舗。この池田店からさらに安曇野ICに向かって5分ほど車を走らせると、ハーブ専門店「池田町ハーブセンター」もあるので、そちらもぜひチェックを。
北ア・上高地エリア/TSURUYA山形店

上高地から松本市街地へ向かう途中にある、大型ショッピングセンター「アイシティ21」内にある店舗。アイシティには飲食店や衣料品店、映画館などさまざまなテナントも入っています。
妙高エリア/TSURUYA飯山店

北陸新幹線「飯山」駅から歩いて数分と、郊外にある店舗が多いツルヤのなかでは珍しく公共交通機関で行ける店舗。信越トレイルや妙高エリアの登山の帰りなどに、ぜひお立ち寄りを。
浅間山エリア/TSURUYA御代田店

浅間山南麓を走る北国街道(国道18号線)と十字に交わる、やまゆりライン沿いに建つ店舗。しなの鉄道線「御代田」駅からも歩いて20分弱でたどり着けます。浅間山はもちろん、軽井沢観光の前後に便利です。
八ヶ岳エリア/TSURUYA茅野店

八ヶ岳、霧ヶ峰、南アルプスの入笠山など、山々にぐるりと囲まれた茅野市にある店舗。ドライブスポットとしても人気の高いビーナスライン沿いにあり、諏訪ICへも15分と近いので、八ヶ岳登山の前後におすすめ。
中ア・南ア北部エリア/TSURUYA伊那福島店

中央アルプスと南アルプスの北部に挟まれた伊那谷にある店舗。とくに南アルプス北部の行き帰りに立ち寄りやすい場所にあります。中央アルプス登山の前後には、伊那福島店から20kmほど南側に下ったところにある「TSURUYA赤穂店」が便利です。
長野県内の登山時は最寄りのツルヤを要チェック!


このように、ツルヤは長野県内の主要な山々の麓にも店舗を構えています。長野県内の山を登る際には、ぜひその登山の前後にツルヤをチェックしてみてください!
※商品情報・価格は執筆時のものです