虫除け対策をしても、刺されてしまう……
スプレーや液体タイプの虫除けで対策をしても、汗をかいて流れてしまったり、時間が経過すると効果が薄れたりと何度も使用しないといけないため面倒ですよね。
一度準備するだけで効果が持続する虫除けアイテムはないだろうかとお悩みの皆さん、朗報があります。
虫に刺されない新対策に!【着る防虫】スコーロン®ウェアを
「スコーロン®」とは、アース製薬と帝人フロンティアが共同開発した、特殊な防虫成分をナノレベルの接着技術で繊維に定着させたもの。
この繊維で作られたウェアは、まさに《着る防虫》なんです。
気になる!実際の効果はいかに

繊維に定着されている防虫成分によって、服にとまっても、逃げていくように。蚊やマダニなども、スコーロン®の上からは吸血しにくくなるのが大きなポイントです。
ただ虫除けの液体を染み込ませているって「着ていて痒くならないの?」「登山でも使えるの?」となんだか不安な点も……。
そこで今回は多くのスコーロン®ウェアを手がけるフォックスファイヤーのパーカーシリーズを着用し、徹底レビューしていきます。
フォックスファイヤーの防虫パーカー!生地は全部で3種類
代表的な3つの生地素材
主に重さや通気性、汎用性の高さなど、使用シーンに合わせてウェアを選べます。防虫性能やUVカット性能についてはどれもしっかり確保されていますので、着心地、デザインなどでも選んでもいいですね。
今回はそれぞれの生地で作られたパーカーを使用。実際の使い心地をチェックしていきます。
ズバリ登山にぴったりなのは?
◆今回試したアイテム◆
・SCアルティメットフーディ ウィメンズ Mサイズ(ファインタッチ生地)
・SCウィンドパスフーディ ウィメンズ Mサイズ(ウィンドパス生地)
・SCフーディ ウィメンズ Mサイズ(モクテン生地)
3着を試して、筆者が一番登山向きだと感じたのはモクテン生地を採用した、「SCフーディ」。
実際にフォックスファイヤー社員の菅野さんに聞いてみると
SCフーディはシンプルで使い回しのきくデザイン。
SCウィンドパスフーディはゆったりシルエットで普段着としても快適。
SCアルティメットフーディはフェイスマスクと二重の袖で完全防備。
登山に持っていくなら、軽量・コンパクトで明るめのカラーもラインアップしている「SCフーディ」がおすすめです!

だそうです。
今回は登山に最もおすすめと評価した、乾きやすさ・重さ・着心地を軸に比較。それぞれのウェアを細かくみていきましょう。
「乾きやすさ」を比較
乾きやすさ | 製品 | 乾くまでの時間 |
◎ | SCフーディ (モクテン生地) | 約30分 |
○ | SCウィンドパスフーディ (ウインドパス生地) | 約40分 |
△ | SCアルティメットフーディ (ファインタッチ生地) | 約1時間5分 |
その理由の一つとして挙げられるのが、SCアルティメットフーディは肩から肘にかけて生地が二重になっていることです。
釣りや写真撮影などその場でじっととどまる人に向けて、刺されやすい部分の生地を厚めにして刺されにくく補強しているのが特徴。
フードとフェイスマスクも装備すれば、完全防備できるようになっています。
「重さ」を比較
それぞれのパーカーの重さをはかり、さらに畳んだ時の厚さを比べました。
軽量性 | 製品 | 重さ |
◎ | SCフーディ (モクテン生地) | 約134g |
○ | SCアルティメットフーディ (ファインタッチ生地) | 約182g |
○ | SCウィンドパスフーディ (ウインドパス生地) | 約188g |
SCフーディがダントツで軽く、薄くてコンパクトに畳めました。ただほか2タイプも180gほどと、スマートフォンと同じくらいの重さのため、山へ持っていくのも手軽です。
SCウインドパスフーディは凹凸のある生地なので、少しふわっとした厚みが。SCアルティメットフーディは、素材は薄いものの二重生地やフェイスカバーがあるため、最も厚みが出る結果になりました。
「着心地」を比較
雨続きで山に行けない休日、比較的アップダウンのある公園へハイキングへ。
半袖Tシャツ1枚でじっとしていても汗が噴き出るような中で、長袖パーカーを試着。蒸し暑い日でも快適に着ることができるのかをチェックしてみました。

着心地 | 製品 | 感想 |
◎ | SCウィンドパスフーディ (ウインドパス生地) | 立体感のある模様編みのため、生地はほか2つと比べて厚め。ただ編み目が細かいメッシュのようになっているため、風の入りがとてもいいです。歩くと中の空気が入れ替わるような感覚。 |
○ | SCフーディ (モクテン生地) | フラットな生地で、目が詰まってはいますが、とにかく薄いので結構風を感じます。肌ざわりがツルッとしているので、涼感があります。 |
△ | SCアルティメットフーディ (ファインタッチ生地) | ワッフルのような凹凸のある生地なので、目が詰まって少し厚みもあります。ほかの2点と比べると若干暑いと感じることも。それでも風が吹くとしっかりと空気が抜けていくのを感じました。 |

筆者はモクテン生地がイチバン使いやすいと感じましたが、ほかの2タイプももちろん、問題なく登山で使用できますよ。

いいのはわかったけど、こんなところも気になる!
心配していたように虫除けの液体を染み込ませているからといって、かゆくなることはなく、汗をかく登山でも快適に過ごせることがわかりました。ただまだまだ気になるポイントも。
「生地の安全性は大丈夫なのか」「洗濯しても効果が続くのか」「防虫ウェアとしてしか使えないのか」の疑問にお応えしていきます!
生地の安全性は大丈夫?
スコーロン®に用いられている防虫成分は、虫にのみ強く作用します。もしも誤って舐めてしまうようなことがあっても、短時間で分解、排出されるため、問題ありません。パッチテストでもしっかりと安全性が確認されています。
(試験不可能なため、乳幼児への安全性は確認されていません。また、アレルギー体質や敏感肌の方は反応が出る場合もあります。)
洗濯しても効果は落ちない?
スコーロン®は、独自技術により生地そのものに防虫成分を固着。そのため、洗濯を繰り返しても効果が落ちることなく持続します。30回洗濯したあとも、90%以上の効果が維持されると実験で確認されいるので安心です。
(効果維持のため、洗濯表示をしっかり守り、洗濯後は陰干ししてください。)
防虫だけだと、使う機会が少ないかも?
スコーロン®製品はUVカット機能も併せ持っています。さらに汗が噴き出る真夏でも肌をドライな状態にキープできるよう、速乾性や通気性、肌触りの良さも考慮して開発。日焼け防止はもちろん、日差しが強い時には着ることで体への負担を軽減できますよ。
1枚あれば、快適度UP間違いなし
今回はパーカーのみのレビューでしたが、ほかにもタイツやパンツなど商品ラインナップもたくさんあります。自分の手持ちのアイテムにぜひプラスしてみてはいかがでしょうか。