6月だけの特別企画 ココヘリ入会金無料キャンペーン 今すぐ申し込み

テント泊縦走登山に挑戦!気になる疑問をガイドが解決【振り返り編】(3ページ目)

AD for Outdoor

コロナ前は、「2人以上の場合はできるだけ1つのテントを共同で」というのがマナーでしたが、コロナ禍にあって、1人1テントがほとんどでしたね。

テント場も今は完全予約制のところが多いですし、登山で求められる対応もずいぶんと変わってきた印象です。

吾妻
吾妻
渡辺ガイド
渡辺ガイド
ソロテントは、共同テントに比べてコミュニケーションが少なくなります。体調はどうか、食事をしっかりとれているかなど、お互いに意識して話すようにしましょう。

またコロナ禍で、全体的に“自身の体力を判断する力”が落ちています。疲労は、道迷い・転倒・滑落に繋がりますので、自分たちを客観視して判断できるといいですね。

コロナ禍の登山では、常に考え続けることが大事

北アルプス朝日小屋

渡辺ガイド
渡辺ガイド
女性チームの挑戦ということで、朝日小屋のオーナーが女性であることも、今回のコースを選んだ理由のひとつです。名物おかみ・清水ゆかりさんのパワフルさに元気をもらえたのではないでしょうか?
明るく生き生きとされていて素敵でした。清水さんの気さくな人柄もそうですが、小屋内の受付の雰囲気からも、コロナ禍でも「安全に登山を楽しんでほしい」という想いや“おもてなし精神”のようなものが自然と伝わってきました。
荻原
荻原

 

朝日小屋の売店で買える富山名物の「ますの寿司」。おだやかな酸味が美味しい
経営上の問題が起きている小屋も多いと聞きます。宿泊人数を減らしたり、さまざまな感染対策をしたりと大変な中で、温かく迎えてくださって頭が下がります。
荻原
荻原
渡辺ガイド
渡辺ガイド
コロナ禍では、状況が随時変わります。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置により、急に登山自粛要請が出ることだってあります。

いつどこのエリアや山に行くのか、食料や装備をどうするべきか。的確な状況判断は、元来、登山で必要な能力です。

コロナ禍での登山に対して、みなさんいろんな想いや考えがあると思いますが、計画や準備から実際の山行まで、あらゆる情報を収集して、複合的かつ客観的に判断しましょう。

初挑戦は経験者と一緒に

登山者

楽しく安全に2泊3日を終えられたのは、いつも以上に計画と準備がきめ細やかにできていたことはもちろんですが、仲間と絶景が大きな支えになったなと感じています。
荻原
荻原
今回は渡辺ガイドやザ・ノース・フェイスのみなさんがサポートしてくださいましたが、はじめての挑戦のときに経験者がいると安心感がありますよね。
吾妻
吾妻
渡辺ガイド
渡辺ガイド
1人では考えもしなかったことに気づけたり、分からないことを仲間に教えてもらったりもできますからね。

登山者

膝を痛めたりトラブルはありましたが、一緒に挑戦する仲間がいたからこそ頑張れた気がします。
吾妻
吾妻
山仲間が身近にいないっていう声もよく聞きますが、まずはガイドツアーに参加するのもアリだなと。特に長期縦走では、ソロより断然心強いです。
荻原
荻原

やはり絶景の持つパワーは半端ない

鉢ヶ岳・雪倉岳への稜線を歩く登山者

なんだかんだ、つらくても絶景を見ると、来てよかったって思うんですよね。ヘトヘトになったときの方が感動が大きかったりして。
荻原
荻原
今回のルートは終始、いろんな高山植物が咲いていたので、いっぱい元気をもらえました。渡辺ガイドが持っていた図鑑と照らし合わせて、たくさんの花の名前を覚えられてよかったです。
吾妻
吾妻
渡辺ガイド
渡辺ガイド
名前を知っていると、出会ったときの喜びが増しますよね!

1日目に見た花の名前を2日目にはすぐに言えるようになっていて、山行の中での成長が著しくて感心しました。

今回の挑戦でたくさんのことを吸収して、またひとつステップアップしているはずです。

振り返りでの“気づき”をおさらい

挑戦を通しての“気づき”が、着実なレベルアップに繋がります。より安全に登山を楽しむために、そして新たな目標に挑戦するために、よかったことも反省点も有効活用しましょう。

達成感もひとしお! 挑戦を終えて

ハイタッチをする登山者

吾妻
読者代表 吾妻 梨花

 

自分で応募しておきながら、最初は「本当に大丈夫だろうか? 最後まで歩ききれるだろうか? 迷惑はかけないだろうか?」という不安がありましたが、渡辺ガイドやザ・ノース・フェイスの方々から、計画から準備まで丁寧に教わり、おおむねの不安を解消して山行に臨むことができました。

 

普段の自分の計画の立て方では不十分だった部分や計画時の参考にできる指標など、今回学んだことは挑戦後の登山にも活かされています。

 

3日間山にいると、たくさんの素晴らしい景色や朝昼晩の山の表情を見ることができ、感動の連続。壮大な景色の中に自分がいる感覚は忘れられません。

 

そして、一緒に歩いたみなさんとも時間を共有し、色々なお話を聞かせてもらって、学ぶことがたくさんありました。とても楽しかったです。

 

自分ひとりでは、なかなか挑戦しにくい2泊3日の縦走ですが、たくさんの方々にサポートしていただき、無事にゴールすることができました。下山口に到着してみんなでハイタッチをしたとき、正直ちょっとウルッとしていました(笑)。

 

とても有意義な経験となり、レベルアップできたと感じています。貴重な機会をいただき、ありがとうございました!

 

荻原
YAMA HACK編集部 荻原 枝里子

 

久しぶりのテント泊縦走。たくさんの高山植物を眺めながら、大好きな稜線歩きを堪能することができました。

 

山のさまざまな表情を見ることができたのも、長い時間を山の中で過ごしたからこそ。2泊3日、しかもテント泊となると腰が重くなりがちですが、「もっと山に行きたい」「テント泊で自然にどっぷり浸かりたい」という気持ちを再燃させてくれた山行になりました。

 

いつもはソロが多いので、仲間と挑戦することの魅力も体感。みなさんが積み上げてきた知識や技術、山との向き合い方から学ぶことも多く、また、独自の計画や準備では至らない点を見直すことができ、実りある3日間でした。

 

挑戦を通しての私たちの気づきが、誰かの挑戦のお役に立てば幸いです。

 

渡辺ガイド
登山ガイド 渡辺 佐智

 

やっぱり縦走はグループでわいわい行くのが楽しいですね。心動かされたことをその場で共有できるのは、しみじみいいなぁ、と思います。今回は個性あるメンバーから私も刺激をもらいました。

 

登山は判断の積み重ねですから、他の人がどういう材料を元に何を決めているのか、考えを聞いてみるといいと思います。また、得意不得意もそれぞれ違いますから、お互いに補うことで見えることも変わってきます。

 

コロナ禍で単独登山が増えていますが、自分のことだけを考える登山ばかりでは視野も狭くなります。安全対策ができたらぜひ、グループで計画してみてください。一人の場合と違って調整など時間はかかりますが、かけた分だけいい登山になります。メンバーも自分も育てて、みんなでいい登山を続けていきたいですね。

 

Sponsored by THE NORTH FACE

 

山選び、食糧計画、登山計画作りのポイントを解説

縦走時の道具選びで大切なことって?

フィールドを歩いてこその学びがたくさん

3 / 3ページ