テント泊縦走登山に挑戦!気になる疑問をガイドが解決【実践編】(2ページ目)

AD for Outdoor

暗所での行動は、地形図を想像して十分注意すること

夜明け前の雷鳥坂を登る登山者

先は真っ暗ですね。計画時に登山道の状況を調べてはいましたが、昨日みんなで地形図を再確認して良かったです。どんな道なのか、なんとなくイメージできます。
吾妻
吾妻
渡辺ガイド
渡辺ガイド
暗所での行動は、危険な場所に気づきにくかったり、分岐を見逃してしまったり、さまざまな危険性が高まります。

どんな登山道を歩くのか、危険個所や迷いそうなポイントはないかを事前に確認しておくことが重要です。

雷鳥坂を登り、小蓮華山へ。足元には朝露を浴びたコマクサ、振り返ると空に浮かぶ白馬大池の姿が。船越ノ頭から見た小蓮華山に続く稜線も見事
テント場では気にならなかったのですが、自分のヘッドライトが思いのほか暗いことに気がつきました。
荻原
荻原
渡辺ガイド
渡辺ガイド
暗闇で行動するなら、できるだけ明るく照射距離の長いヘッドライトを選んだり、小まめに現在地を確認したり、ソロを避けるなどの用心も必要です。

ザレ・ガレ場では体幹を安定させて

雄大な山並み、湧き立つ雲、日の出、朝焼け、朝日を浴びる草花。一瞬で変わる美しい景色が多すぎて、写真を撮る手が止まらない
渡辺ガイド
渡辺ガイド
小蓮華山までは、ザレ場・ガレ場が続きます。

小石や砂に足を取られて滑りやすいザレ場では、上体の重心が、しっかり腰から足裏全体にかかるようにします。足元を見過ぎず、目線を少し先に向けて。

ガレ場も同様ですが、大きさの異なる石が重なり合っているので、浮石に気をつけて、膝のクッションを使い小股で歩くといいですね。

ルートの序盤にして、「縦走に挑戦してよかった!」と思わせてくれる山の偉大さを改めて感じた瞬間

小蓮華山山頂に到着。鉄剣の背後には、これから向かう鉢ヶ岳と雪倉岳の姿が。白馬岳を眺めるのにも絶好のスポットです。

鉢ヶ岳・雪倉岳への稜線を歩く登山者

まさに高山植物の宝庫。気持ちのいい稜線歩きを楽しみながら、どんどん歩みを進める。雷鳥の親子にも遭遇

白馬岳方面と朝日岳方面の分岐となる三国境を過ぎると、さまざまな高山植物が歓迎してくれます。

さまざまな状況を踏まえて、先の行動の判断を

蓮華鉱山道分岐

蓮華温泉への分岐にて、記録ノートや地図を確認
この分岐から先はエスケープルートがないので、朝日小屋までこのまま進むかどうか、最終判断するポイントですね。
荻原
荻原
渡辺ガイド
渡辺ガイド
メンバーの体調や装備、天候、登山道の状況、時間の余裕などを総合的に見て判断するようにしましょう。

雪渓トラバースは、足元&頭上注意

雪渓の歩き方

雪渓付近の風は天然のクーラー。涼やかな空気で暑さを和らげてくれる

鉢ヶ岳をトラバースして、ちょっとした雪渓を越えたら雪倉岳まではあと少し。

雪渓を横切るときって、滑りそうで少し怖いです。
吾妻
吾妻

渡辺ガイド
渡辺ガイド
雪渓を歩く時は、ポコポコとしたくぼみの平らなところへフラットに足をつくようにします。山側の足は真っ直ぐ進行方向にして、谷側の足はつま先を少し谷に向けてややガニ股にするとバランスを取りやすいですよ。

山側のトレッキングポールはグリップの下の方を短く持ち、谷側はグリップの上を持つと安定します。1本だけの場合は山側の手に持つこと。

雪渓を渡る登山者

渡辺ガイド
渡辺ガイド
斜面を横切るときは、必ず頭上を確認すること。滑落だけでなく雪崩や落石にも注意して、途中で休憩したり止まらないようにしましょう。

お花畑と登山者

疲れが見え始め、「まだかなぁ」と弱音を吐きそうになったところで、元気をくれた雪倉岳山頂手前のお花畑
あいにくの霧で、山頂から立山・剱岳の姿は拝めず

日本二百名山の一座・雪倉岳に到着。直接の登路がないため、登山者の少ない穴場的な山です。

ゴールまでもう少し、思わず笑みがこぼれる

雪倉岳を後にし、赤男山をトラバースして朝日小屋へ。水平道をしばらく歩くと気持ちのいい湿原が点在し、目を楽しませてくれます。

朝日小屋のテント場のロケーションも抜群

その日の疲れはその日のうちにケア

C3fitの「コンフォートカーフスリーブ」

テント場での体のメンテナンス用に、リカバリーグッズを持ってくるのはアリだなと思いました。

渡辺ガイドがおすすめしてくれたカーフスリーブが、すごくいいです。昨日も寝る前までつけていましたが、今朝、足がむくんでいませんでした。

吾妻
吾妻
渡辺ガイド
渡辺ガイド
山行日程が長くなればなるほど、できるだけ早く体を回復させられるようにすることが大事です。

寝る前にストレッチやマッサージをするのもいいですね。

昨日、テント場で一緒にストレッチしたのも気持ちよかったですね。心なしか体が軽かったかも!?
吾妻
吾妻
頑張って歩いた1日の終わりに食べるごはんや雲海に沈むきれいな夕日は感慨深い。「テント泊もこれで終わり」と思うと、少し寂しい気持ちも

【DAY3】名残惜しさもありつつ下山

朝日小屋
最終日はイブリ山を経由して北又小屋へ下山する、4時間半ほどの行程です。身支度を整えて、いざ出発。

2 / 3ページ