コースに合わせた追加装備の有無をチェック
岩稜帯を歩くならヘルメットを持参するなど、コースによって追加するべき装備があります。今回歩くコースの場合、残雪の状況次第では軽アイゼンやチェーンスパイクが必要になる場合も。事前に登山道の状況をしっかり把握しておきましょう。
保険加入や登山届の提出
山岳保険の加入と登山届の提出もお忘れなく。また最近は山岳保険に加えて、会員制の捜索ヘリサービス「ココヘリ」に加入する人も増えています。
マッチ箱サイズのココヘリ会員証を携帯するだけで、遭難時にすばやく居所を特定し提携ヘリなどで捜索してもらえるほか、スマホで気軽に探索できる機能も付いているので、登山やキャンプなどアウトドア全般に使えます。
体調管理と、感染症対策を忘れずに
入山前の体調管理はいつでも大切ですが、今年は特にコロナウイルス感染症対策のため、事前の検温など徹底した体調管理が求められます。
テント泊であっても、マスクや手指消毒液、ゴミ袋、体温計などの対策用品が持ち物として指定されている場合もあるので、山小屋のHPを確認しましょう。
テント泊縦走準備のポイントをおさらい
テント泊縦走に向けて、渡辺ガイドと確認した装備選びの考え方。押さえておきたい準備のポイントは……
これで準備は万全! 次回、夏の北アルプステント泊縦走へ
吾妻
出発前に何を持っていくか悩みがちな装備ですが、今回は事前にしっかりチェックしたので安心です。
渡辺ガイド
さあ、いよいよ次回は北アルプステントでのテント泊縦走に出発です。計画編・準備編で学んだことを活かして、安全に楽しく歩けるよう頑張りましょう!
次回は山行の様子をお届けします。
縦走チャレンジと振り返りの様子はこちら
山選び、食糧計画、登山計画作りのポイントを解説
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夏の2泊3日テント泊縦走装備チェックリスト
記事中では取り上げなかった持ち物もあるので、以下の装備リストを参考にしてみてください。
基本装備 | ||||
アイテム | ポイント | |||
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アンダーウェア | ドライインナーがおすすめ | |||
ベースレイヤー | 速乾素材・メリノウール素材がおすすめ | |||
ミッドレイヤー | 速乾素材のものを | |||
トレッキングパンツ | 速乾素材のものを | |||
レインウェア上下 | 防水透湿素材(3レイヤー)のセパレートタイプを | |||
防寒着 | ダウンの場合は防水バッグに入れて | |||
帽子 | 日差し対策に | |||
着替え | 1セット(下着・ベースレイヤー・トレッキングパンツ・ソックス)用意 | |||
グローブ | 防寒用+雨用のシェルグローブもあると良い | |||
靴下 | メリノウール素材がおすすめ | |||
登山靴 | ソール・アッパーともにしっかりした縦走用、替え紐も用意しておくと良い | |||
大型バックパック・レインカバー | フレーム入りで、容量45ℓ以上のものが理想 | |||
地図・コンパス | 登山地図だけでなく、2万5000分の1地形図も忘れずに。登山用地図アプリも活用 | |||
防水ノートと筆記用具 | プランニング&記録用。Hの鉛筆かシャープペンがおすすめ | |||
腕時計 | 行程管理に重要 | |||
スマートフォン・予備バッテリー | 防水バッグに入れて | |||
ヘッドライト・予備電池 | 両手が空き、足元がしっかり照らせるもの(小型ランタンを兼ねても良い) | |||
タオルまたは手ぬぐい | 速乾素材のものが使いやすい | |||
トイレットペーパー | チャック袋に入れて防水を | |||
ゴミ袋 | 密封性があると良い | |||
水筒またはハイドレーション(水分) | 歩行中もこまめに水分摂取できる工夫を | |||
日数分の食料・行動食・予備食 | フリーズドライを活用して軽量化 | |||
調理器具&食器類 | 食料計画に合わせて軽量化 | |||
テント | 自立式のダブルウォールテント | |||
シュラフ | 寒がりなら3シーズン用がおすすめ | |||
スリーピングマット | 外付けしなくてもパッキングできるもの | |||
ファーストエイドキット | 持病がある人は常用薬も忘れずに | |||
ホイッスル | 緊急用やクマ避けに | |||
マッチまたはライター | バーナーの着火スイッチが使えないときに | |||
現金・健康保険証 | 緊急用に現金を多めに持っておくこと | |||
登山計画書 | 家族にも渡しておく | |||
山岳保険 | 保証内容をしっかり確認して入会 | |||
ココヘリ会員証 | 充電、電源を入れるのを忘れずに | |||
コースや人により必要な装備 | ||||
アイテム | ポイント | |||
ゲイター(スパッツ) | 雨天時や雪上での長時間歩行に | |||
サポートタイツ・カーフスリーブなど | 歩行中のサポートや、テントでの疲労回復に | |||
トレッキングポール | 長距離歩行の負担軽減に | |||
ヘルメット | 岩稜帯を歩く場合は必携 | |||
アイゼン | 雪渓歩きで使用。傾斜のある雪渓では、前爪のあるアイゼンを | |||
アタックザック | ピークを往復する行程がある場合 | |||
虫除け、日焼け止め・メイク&洗面用具 | 必要最低限に厳選し、ボトルを詰め替えるなどの軽量化を | |||
サングラス | 顔にフィットし、UVカット、調光、偏光レンズがおすすめ | |||
携帯トイレ | トイレや山小屋が少ない山域、トイレが近い人、緊急用に |