「これって買いなの?」 SNSで話題のシンプルなスポーツウエア<HERENESS>を着て、山旅してきた!

2021/07/30 更新

最近Instagramで話題のスポーツウェアブランド<HERENESS(ヒアネス)>。2020年12月にスタートした新進ブランドであり、着心地とサスティナビリティにフォーカスし、スポーツライフを着心地からサポートするウェアが揃っているということで、山好きの間でも注目を集めています。いったいどんな着心地なのかを体感するべく、ヒアネスのウェアに身を包み、アウトドアライター・ポンチョが山旅へ!

アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部

体を動かすことの喜びを伝えるウエア

HERENESS(ヒアネス)
撮影:YAMA HACK編集部
今年の春頃から、SNSで見かけて気になっていたスポーツウエアHERENESS(ヒアネス)。そのサイトを見てみると、ランニングを中心に、「体を動かすことの喜びを少しでも多くの人に伝えること」をミッションとした日本のブランドでした。ウエアはどれもシンプルで、あらゆるシーンで似合いそうなものばかり。

さらに調べてみると、スポーツWEBメディア『onyourmark』を編集する会社が手掛けているブランドだとわかり、なるほどだからスタイリッシュなビジュアルで、こだわりを感じるウエアがラインナップされているのだと納得しました。

撮影:PONCHO
さて、私ポンチョは、ハイキングやトレイルランニングの他、ランニング、ヨガ、サイクリングなどを、自分なりのペースで取り組んでいます。レースに出ることもありますが、他人よりも速いことを目指すのではなく、普段は体験できない時間を味わうことを重視。そしてヒアネスが目指す「体を動かすことの喜び」を、私も日々実感しながら過ごしています。

だから、ヒアネスのウエアがどんなものなのか気になります。早速、取り寄せて山旅に使ってみることにしました。

スポーツをしたくなるこだわりの素材は、山でも着たい

撮影:PONCHO
ヒアネスのウエアの解説の前に、もうひとつお伝えすべきことがありました。

それは、ヒアネスで扱う素材は、動物福祉を守り適切に飼育されたニュージーランド産メリノウールを、日本の尾州で上質に編み上げたものが中心だということ。化学繊維には、できる限り再生素材を用いる努力を重ねているといいます。

撮影:PONCHO
アウトドアブランドの多くが地球環境にやさしい素材でウエアをつくるようになっていますが、スポーツウエアやカジュアルウエアでは、まだまだこれからという状況。そのような中でヒアネスは、スポーツを楽しむ環境をこれ以上悪化させないため、そしてこのウエアに包まれてスポーツをしたいと感じてもらうために、適切な天然素材、再生素材を使用してるそうです。

それはアウトドアを楽しむ私たちが着たくなるウエア、選ぶべきブランドだともいえます。

プラスチックを減らす取り組みも実践

提供:ヒアネス
さらに、昨今問題になっているプラスチックの使用を減らすため、ビニール袋を生産工場から納品の段階で排除。在庫管理もビニールなしで行っているそう。

購入者への商品配送の際も、ビニール袋に詰めず、オリジナルのリサイクル率の高い段ボールに直接梱包しているという徹底ぶり。

こういう取り組みを行なうブランドを好む人を、最近では「意識高い系」と揶揄する人がいるとか。でも自然のなかで遊ぶ人は、シンプルな道具立てを目指すことが命を守ることに繋がります。だからシンプルな製造工程、そして梱包は、意識が高いというより、本当に自然や山が好きな人の“当たり前の選択”だと感じます。

着ることで自然と調和できるような着心地

撮影:PONCHO
今回、ヒアネスのウエアを着て、山梨県の西沢渓谷から徳ちゃん新道を登り、奥秩父の雁坂峠直下にある雁坂小屋でテント泊をしてきました。距離24キロ、累積標高差2130mという、ちょいハードめのコースをファストパッキングスタイルで行きました。

そうです、ヒアネスはベースがランニングウエアなので、トレイルランニングやファストパッキングのスタイルが好きな人に向いています。いわゆる登山のスタイルが好みなら、Tシャツに手持ちのアームカバー、ショーツにいつも履いているロングタイツを合わせて着るのがいいです。

撮影:PONCHO
あえて、ランニングウエアを山で着る必要なんてないのでは? そう思う人もいるかもしれません。

でも今回、着て歩いて、走ってみて、ヒアネスのウエアに既存のハイキングウエアとはちょっと違う心地よさを感じました。

撮影:PONCHO
またランニング向きにつくられていますが、シルエットはゆったりめ。それはハイキングや登山で着てもスポーティすぎず、しかししっかりと動きやすく、シンプルなデザインなので他ブランドのウエアやバックパックとも合わせやすいもの。

撮影:PONCHO
一言で着心地を表すと「ナチュラル」。ナチュラルなのに、スポーツで、山で、それを着る人に快適さを提供する機能ウエアです。

化繊素材のストイックなクライミングウエアや機能優先のトレイルラインニングウエアとは対局。

自然に挑むのではなく、着ることで自然と調和するような、こういう雰囲気の山ウエアが欲しかった!という人、多いんじゃないかなと思います。

3000m級の高山に対応できる機能性を持ってはいないかもしれませんが、温暖な季節の低山ハイクが中心であれば、気持ちよさを満喫できそうです。

透ける程に薄いウールTは、軽さとソフトさが際立つ一枚

撮影:PONCHO
スムース ウール Tシャツ(ユニセックス) ¥9,900

17.5ミクロンの極細糸で仕立てたメリノウールTシャツ。極細糸なので、ウールのチクチク感は皆無。ウールならではのコシは残り、反面、ソフトな肌触りが特長です。

撮影:PONCHO
また吸湿性もウールならではの高さ。汗っかきの私は長い登りで大量の汗をかいたのですが、ウールのTシャツが多くを吸収。

間もなく高度が上がり、気温が下がって汗が引くと極細糸が水分を放出。化繊並とまではいいませんが、一般的なメリノウールのTシャツよりも速く乾いてくれ、汗冷えすることもありませんでした。

着心地がよいので、カラーラインナップが増えること希望!

撮影:PONCHO
ただし極細糸の生地は、着心地は軽いですが、生地自体がとても薄いです。だから今回着た白Tシャツだと、乳首がスケます……。山の行き帰りの電車内では、少し気になるかもしれません。別カラーの黒なら問題ないと思われますが、黒以外に紺や茶、赤のカラーラインナップが増えてくれるとうれしいなと感じました。

スムース ウール Tシャツ(ユニセックス)

夏の低山なら、コットン+シルクもありかも!

撮影:PONCHO
コットンシルクTシャツ(ユニセックス) ¥8,800

「できるだけ天然素材でアクティブウェアを」それがヒアネス目指しているものです。

そこで、ウールに次いで手掛けたのが、コットンだそうです。使用するのは環境にやさしいオーガニックコットンです。

でもコットンは吸湿性は高いですが、速乾性が低く、汗をかいて着ていると重くなり、乾きが遅いので汗冷えします。だからスポーツでも山でも、コットンを行動中に着用するのはNGです。

撮影:PONCHO
そこで、汗に濡れても軽い着心地で乾きやすく、そしてアクティブウェアとしての滑らかさも備えたコットンTシャツを模索。

62番手というTシャツ用のコットンとしては極細の糸を採用。インドの紡績工場でこの糸とシルクを撚り合わせ、特殊な62双糸という糸を開発したそうです。

見た目はコットンのざっくり感があり、手触りはスムーズ。着心地はコットン的なやわらかさとシルクの滑らかさが融合しています。

いや、これ、かなりステキな気分にしてくれる着心地です。

スーパー素材シルク混紡だからこその気持ちよさ

撮影:PONCHO
シルクは、人間の皮膚と同じタンパク質からできている天然繊維。だから人間の肌と親和性が高く、触れた際に気持ちよさを感じるのです。また吸汗、速乾、通気、清涼、保温性も装備しています。

コットンは山ではNGですが、このコットン+シルク素材であれば、夏の低山であれば、問題ないように思えました。

撮影:PONCHO
ですが、ヒアネスによると、このTシャツは街のランニング用に開発したものなので、コットンの割合が高く、山では汗冷えする可能性があるので推奨していません。

でも、今回気温25℃、晴れ、弱い風が吹く標高2000m級で着用したのですが、その際はかなり調子がよかったんです。

それに20キロのロードランニングで大量の汗をかいたテストもしてみたのですが、汗が絞れる程まで濡れると、化繊がいい、ウールは乾きにくい、コットンは論外なんて言うより、山では速やかに着替えた方がよいです。

コットンシルクTシャツ(ユニセックス)

日常使いでの程よさを目指したショーツは、山に似合う

撮影:PONCHO
シュガーケイン ショーツ(メンズ/レディース) ¥12,000

ランニングショーツというと、エリートランナーが履く丈の短いスポーティなデザインを想像します。でも、ヒアネスのランニングショーツは日常履きも想定。長めの丈を採用しています。

ULハイカーが愛用するパタゴニアのバギーズショーツに似た雰囲気がありますが、これはインナーがなくショーツのみ。

撮影:PONCHO
商品名の「シュガーケイン」はサトウキビの意味。このショーツには、サトウキビ由来のポリエステルが使われているのです。

このポリエステルは高いストレッチ性を誇り、環境負荷の高い重化学素材のスパンデックスを使用しなくても動きやすさを確保しています。

動きやすさには、撥水性の高さも貢献

撮影:PONCHO
大量の汗をかいているのに、ショーツが汗で濡れて足の動きを邪魔することがありませんでした。「なぜだろう?」と試しにボトルの水をショーツに掛けてみると、上の写真のように水は吸収されず玉のように転がりました。

水分は吸収しませんが蒸気は通すようで、ゆったりシルエットと相まってムレは感じませんでした。だから激しく動いても快適なままです。

撮影:PONCHO
またランニング用のショーツということで、背面側にジッパー付きのスマホ収納ポケットがあります。ハイク時はバックパックと干渉する位置なので使用には向きませんが、バックパックを下ろした際には有効でしょう。

またフロント左右にハンドポケットもあります。少し浅めですが、手ぬぐいや行動食の収納に便利です。

 

シュガーケイン ショーツ(メンズ)シュガーケイン ショーツ(ウィメンズ)

ツバの大きさ、軽さ、色味、どれも最高

撮影:PONCHO
フォーカスキャップ ¥6,600

近年、サイクリングキャップ的なツバの短いキャップを、ランニングやトレイルランニング、そしてハイキングシーンでも愛用している人が増えています。でもツバが短すぎると、陽射しを遮る機能が失われてしまいます。
 
そこでヒアネスは、走りの邪魔にならない大きさと美しいシルエットを求めて、このフォーカスキャップをつくったそうです。様々に検討した結果得られたつばの長さは、4.8cmになりました。
撮影:PONCHO
そう説明されてこのキャップを被ってみれば、なるほど確かにちょうどいいツバの大きさ、そして日本人の大きめの頭に馴染むシルエットです。


被っていないときには手のひらに収まるほどコンパクトに丸めることもできます。重さはわずか26g。被っていると重さを感じず、ランニング以上に着用時間の長い山では、ありがたい軽さです。

アウトドアに似合うオリーブグリーン

撮影:PONCHO
現在、カラーラインナップはブラック、ホワイト、そして今回着用したオリーブグリーンの3色が用意されています。特にこのオリーブグリーンは、淡い色味で主張が激しくないので、山の風景によく似合います。サイドとトップの生地はドット状の穴が開き、暑い夏にぴったりです。

フォーカスキャップ

ボーダレスに着られるウエアだからこそ

撮影:PONCHO
「体を動かすことの喜びを伝えるウエア」は、なにかひとつのアクティビティーやスポーツに特化したウエアではなく、ひとりの人がいろいろなアクティビティやスポーツに取り組むことを応援するウエアだと感じられました。

そしてその考え方は、山だけを楽しむのではなく、山を含めた地球を楽しむという、より広い視野で自然と触れる人がもっともっと増えることを希望しているようにも思えます。

だから、自分を限定しない自由さを持った人ほど、ヒアネスのよさを実感できるでしょう。

HERENESSの詳細はこちら

それでは皆さん、よい山旅を!

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HERENESS(ヒアネス)
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ポンチョ

低山好き、道具好き、写真好きライター。登山、ランニング、自転車、キャンプ、旅をテーマに雑誌、WEBで企画、執筆。低山ハイクとヨガをMixしたツアー・イベント『ちょい山CLUB』を妻と共に主催する山の案内人。

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