高尾山口駅から高尾駅へ歩く、隠れた縦走路|東高尾山稜(混雑レベル2.5)

東高尾山稜と聞いてもピンとこない人も多いかも知れませんが、京王線「高尾山口」駅の改札を出ると正面に連なる山並を指します。
実はこの稜線、標高差10〜30mほどの小さなピークが点在し、ひと駅手前の高尾駅まで比較的短時間で歩けるのです。体力的に縦走が不安な「高尾2.0初心者」さんにもオススメですよ。

コース概要
高尾山口駅(30分)→梅の木平(30分)→稜線(60分)→四辻(45分)→高尾駅南口
交通アクセス
- 往路
京王「高尾山口」駅 - 復路
JR・京王「高尾」駅南口
コースのポイント

高尾山口駅から梅の木平までは、国道20号線沿いの約30分の車道歩きとなります。
懐石料理店「うかい竹亭(閉業)」跡地を目印に国道20号線から左に入り、谷間の林道を進むとお地蔵様が祀られた登山道の入口。15分ほど登れば稜線に到着します。

小さなピークが点在し、地形的には迷い込みやすい支尾根もある稜線ですが、進行方向に「高尾山口」、逆方向に「草戸山・草戸峠」と案内標識が随所に設置されているので安心。約1時間で四辻に到着、ここから高尾山口駅に下山することも可能ですよ。

四辻から先は案内標識の数が減りますが、登山道は明瞭。登山者はさらに少なくなり、静かな縦走が楽しめます。住宅街に隣接した四叉路に到着したら右に進み、初沢町の住宅地の中を歩けば、高尾駅に到着です。
城マニア垂涎!戦国時代の名残りを探訪|八王子城跡(混雑レベル:3)

時は戦国末期、ここに立て篭もった北条軍と、そこに侵攻した豊臣軍の間で壮絶な戦いが繰り広げられた八王子城。現在も山中には石段や砦の跡が点在しています。
八王子城跡バス停近くにはガイダンス施設もあるので、この山に秘められた歴史を学んでから登っても良いでしょう。

コース概要
八王子城跡バス停(50分)→城山・八王子城本丸跡(60分)→向山北砦(20分)→心源院(5分)→川原宿大橋バス停
交通アクセス
- 往路
JR・京王「高尾」駅北口より西東京バス乗車−「八王子城址」バス停下車(バスで約10分/土日祝のみ運行) - 復路
西東京バス「川原宿大橋」バス停より乗車−JR・京王「高尾」駅北口下車(バスで約12分)
コースのポイント

登山前に立ち寄ってみたいのが、登山口近くの川沿いにある御主殿跡。八王子城が山城(要塞)なら、御主殿は城主や家臣とその家族の生活の場。落城以来350年以上も荒れ果てたままでしたが、立派な橋や石垣が再現されています。

登山道には石段が点在し、かつての城跡の趣を色濃く留めています。尾根上の平坦な場所も、出丸と呼ばれる砦を築くために均された場所。随所に設置された案内板で、その成り立ちを知ることができます。

八王子神社の裏手にあるピークが本丸跡。いったん中腹まで戻り稜線を北に進むと、展望ポイントの大六天や向山北砦を経て、武田信玄の娘・松姫が尼僧となって暮らした心源院に下山します。