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夏山だからこそ気をつけたい!登山のハイシーズンに潜む「5つのリスク」(2ページ目)

雨に濡れ、風に吹かれて起こる「低体温症」

悪天候での登山

撮影:筆者

「低体温症」というと冬だけの話と思いがちですが、夏でもしばしば起こります。

雨水が肌に長い時間接していたり風に吹かれたりしていると、あっという間に体温が下がってしまうのです。とくに風の強いときには、襟元から雨が吹き込みやすく、普通に雨具を着ているだけだとすぐに雨具の内側も濡れてしまいます。雨具のフードを調整して防ぎましょう

過信禁物!体力不足などによる「疲労」

疲れ切った登山者

出典:PIXTA

いわゆるバテです。

トレーニング不足や体力不足、オーバーペースだったり、荷物が重かったり……と、いろんな原因で疲れて歩けなくなってしまうことはありがちです。

荷物を必要最小限とする、休憩のたびに少しずつ食べ物と水分を取り、バテないように先手を打つ。この基本が大事です。

③転倒・滑落・転落|一瞬の気の緩みでケガや要救助に!

滑落注意の看板

撮影:筆者

山を歩く上で「つまづかない/滑らない」というのは、あらゆる場所で気をつけなければならないことのひとつです。

つまづいたり滑ったときにうまく足が出ないと、さらに斜面を滑ってしまったり、崖から落ちてしまったりして大事故になります。

きっかけとしては以下のようなことがありがちです。

・すれ違いや追い越しのときに接触したりバランスを崩す。
・浮き石や枯れ木を掴んだり踏んだりしてしまう。
・アイゼンを引っかけたり、靴紐を踏みつけてしまったりする。
・下山時に足の踏ん張りがきかなくなってしまったりしてスピードを出しすぎる。

適材適所の装備で万一に備えよう

登山者 ヘルメット

撮影:筆者(ヘルメットをしているかどうかが重症と無傷の分かれ目になることもよくある)

岩稜帯などを行く場合には、万一に備えてヘルメットの着用もしておきましょう。

ストックは体重を支えるのではなく、歩行のバランスを保つためのものなので、身体を支えるような使い方はNG。岩場など両手を使う場所ではしまうのも忘れずに。

登山道具は適材適所で使うことで、安全な歩行の助けにもなり、逆の場合には妨げにもなることを覚えておきましょう。

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