【実践と対策】低山こそ要注意!「登山道のサイン」を見落とさず歩けるか試してみた(4ページ目)

撮影:筆者(まさかのロープ柵!)

地面に打たれた杭にロープが張られ、横の看板には「ロープ柵に沿って歩いて下さい」と書かれていました。登山道を外さないように注意しながら歩いていたので拍子抜けしました。

ロープ柵が張られていたのは、尾根が広い部分の約360m程度でした。おそらくこの区間での道迷いがとても多いのでしょう。この間、私は思わず読図するのを忘れてなにも考えずにロープ沿いを歩いてしまいました。

ロープが張られていた区間

出典:国土地理院(赤い矢印、文字、ルート、矢印は筆者が追加)

道迷い対策が進みすぎるのも……複雑です

ロープや看板は道迷い遭難対策として苦肉の策なのかと思いますが、正直に言えば少し複雑です。登山とはある程度冒険的な行為です。ここまで整備されてしまうと、まるで公園の散歩。遭難対策と登山の冒険性との間でモヤモヤしました。

道迷い遭難が多いと、他の山でもこのような整備が進んでしまうでしょう。登山の冒険性を保つには、それぞれの登山者がしっかり地図とコンパス、GPSを使い、道迷い遭難を防がなくはいけません。

でないと、山が街の公園のようになってしまいます。

読図とルートファインディングを再開

やがて柵とロープはなくなり、また広い尾根が続いていました。

再び読図再開

撮影:筆者(柵がなくなり、読図を再開)

海の足がつかない場所で急に手を離されたような感覚になりましたが、地図とGPSを使って読図を再開しました。きちんと読図してこそ登山です。

どこに下るか要確認!「山頂」は道間違い多発ポイントです

やがて倉戸山の山頂に着きました。

山頂も道迷い発生ポイントです。山頂は周りより標高が高く、360°どこでも下れる場所です。登山道が何本も出ているので、予定ルートと違う道に下れば道迷いになります。

倉戸山山頂の道標

撮影:筆者(山頂の道標はあちこちへの登山道を示している)

必ず、計画書、地図、GPSなどで下るべき登山道を正しく選んでください。

倉戸山からの下山道

撮影:筆者(あと少しでゴールだけど最後まで気を抜かない!)

倉戸山からの下山は踏み跡も明瞭で道標も整備されており、気を抜かなければ迷うことはないでしょう。しかし、その様な気の緩みが道迷いや転倒の原因にもなります。最後の最後まで気を抜かずに集中してください。

奥多摩湖が見えた

撮影:筆者(奥多摩湖と民家が見えて無事下山)

「あらゆる情報」「登山道のサイン」をよく見て下さい

道迷い遭難は間違いと気づいたら正しい道に戻ることで防げる遭難です。間違った道をそのまま進むから遭難になってしまいます。

道標をよく見て下さい。地図と地形をよく見て下さい。ピンクテープや地面に並べられた木などのサインをよく見て下さい。事前にルートの情報を調べて下さい。違和感があったら現在地を確認して下さい。今どきはスマホのGPSアプリを使えば正確にわかります。

道迷い遭難なんてしなければ、その日のうちに下山してコロッケなどを食べながら家に帰ってお風呂に入って暖かい布団で寝られます。ちょっとした道迷いのために寒い山中で夜を明かし、悪ければそのままだれにも見つけてもらえずに死んでしまいます

下山後のコロッケ

撮影:筆者(下山してコロッケ)

今日の山行まとめ

・事前によく登山道やアプローチの情報を調べておきましょう。
・地図を読み、地形と見比べることで正しい道を歩いているかわかります。
・道標を見落とさないようにしましょう。
・ピンクテープや地面の倒木など、登山道のサインを見落とさずに正しく活用してください。
・登山道から外れると地面が柔らかくなります。五感を研ぎ澄まして歩いて下さい。

あらゆる情報をよく見て、正しい登山道を歩いて下さい。道迷い遭難なんてしないでください。

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