足裏全体のマッサージ
足の甲に浮き上がっている足指の骨。その骨と骨の間を手の指で押してあげたり、骨同士を交互に上下に動かすことで、骨と骨の間の筋肉が柔軟になります。
また、タオルを使った方法も。足の下にタオルを敷き、足指を開きながらタオルを掴んで徐々に近くへ引き寄せていきます。なるべく足の裏全体を動かすイメージで、タオルを蛇腹のように折り畳んでいきましょう。
それでは、部位別のマッサージ方法をご紹介。痛む場所は個人によっても違うので、自分の弱い部分を重点的にほぐしてあげるといいでしょう。どれも自宅でも簡単にできるものなので、習慣化してみてくださいね。
つま先が痛くなる人にオススメのマッサージ
足の力を抜いた状態で、足指の一本一本をマッサージしましょう。一本の足指も複数の骨で出来ており、骨と骨との間には筋肉が。指を上下左右に動かしたり回してあげながら、骨をほぐすイメージで行うといいでしょう。
かかとが痛くなる人にオススメのマッサージ
かかとの両サイドを、手の指でグッと押さえつけてあげましょう。アキレス腱からかかとに向かって、指でもみながら筋肉ほぐしてあげるイメージで行うといいでしょう。
土踏まずが痛くなる人にオススメのマッサージ
ゴルフボールのような固い球体を、裸足で踏んでみましょう。その状態で足を前後に動かしてグリグリするのがオススメ。特定の痛い箇所があればグッと踏みつけてもOKです。
登山中に足裏が痛くなったら……いざというときの応急処置法
登山中の足裏の痛みは、突然起こるのではなく、徐々に痛くなっているはず。我慢しきれなくなるまで放置するのは禁物です。違和感があったら、靴を脱いでなるべく早く応急処置をしましょう。
足裏を伸ばす&ツボを押す
まずは登山靴の中で縮こまって、いびつな状態になってしまった足を解放してあげましょう。足指をそらしたり、足指をグー・パーと動かします。
痛む場所が明確であれば、その部位を指で押してほぐしてあげるのも有効。硬くなった筋肉および筋膜が、柔軟性を取り戻して楽になりますよ。
下山前の予防も効果的
下山前に痛みやすい部位をマッサージして、あらかじめほぐしておくこともオススメです。
足裏の痛みを防止して快適な登山を!
登山というスポーツの基本になる「足」。長時間・長距離の歩行で酷使する分、しっかりケアしてあげることが大切ですね。また部位ごとの痛みの原因を知ることで、不自然な歩き方のクセに気付き「痛みにくく・安定した」歩行が身に付くという一石二鳥の効果も!
今回ご紹介したケアや対策を実施して、快適な登山を楽しんでくださいね。
登山と身体の科学 運動生理学から見た合理的な登山術 山本正嘉 著
登山の運動生理学とトレーニング学 山本正嘉 著