バードコールを奏でたことはありますか?
天然木の小さな木片に、金具を組み合わせたバードコール。金具を回すと、「キュキュキュキュッ」と甲高い音で小鳥たちのさえずりを奏でる、アウトドアの道具です。
金具を回す力加減、速さ、木部の持ち方などを変えると、小鳥たちがお喋りをするように異なる音を奏でることができます。ただ金具を回すだけなのでテクニックは必要なし。誰でも、森の梢から聞こえる小鳥のさえずりを再現できるんです。
今回はそのバードコールを紹介。実際に森で音を奏でてみて、小鳥と本当に会話がでいるのかを試してきました。
美しい風景には、小鳥のさえずりがありました
春から夏前の新緑、そして紅葉の季節、美しい光に包まれた森の風景は、心を透明にしてくれます。
あるとき撮影した写真を見直していて、ふと思いました。そして山で撮影をしているときに、気が付いたことがあります。
美しいのは光や風景だけでなく、そこに流れている音もまた美しいのだと。
風や沢や梢の揺らぎ、そして小鳥たちのさえずりに、私は心を動かされていたのだと。
小鳥たちのさえずりは、美しい風景をさらに美しく見せてくれます
そう! 「きれいだな」と思った場所は、光や色合いの美しさとともに、小鳥たちのさえずりに満ちた瞬間なのです。
例えば、下の動画のような瞬間です。
バードコールを山で実際に使ってみたら、どうなった?!
そんなふうに小鳥たちと言葉を交わせる道具が、バードコールです。
やみくもに鳴らしていると逃げてしまいます。ほんの一瞬、その出会った喜びを伝えるように鳴らしてみれば、樹上にいる小鳥たちが挨拶を返してくれるかもしれません。
「こんにちは~、今日は天気がよくて気分がいいですね~」
「こんにちは~、天気がいいね~、よい1日を~」
バードコールを奏でるだけで小鳥とコミュニケーションが取れるなんて、素敵なことだと思いませんか?
バードコールの音に小鳥が反応してくれるか、試してみました!
バードコール、厳選5つの音色はこんな感じ!
バードコールは、金具を回す力加減や速度、持ち方でいろいろな音色を奏でられます。また、バードコールごとに形だけでなく音色が異なります。
そこで、厳選した5つのバードコールを奏でてみました。これをきっかけに購入を考えている方、ぜひ参考にしてください!
バードコールの定番といえば、オーデュポン
オーデュポン/バードコール ¥1,320
オーデュポン/バードコール
ヤマザクラの木でできた、ドングリ型
エイアンドエフ/JAMASAKURA バードコール ¥2,750
エイアンドエフ/JAMASAKURA バードコール
バードコールは楽器なのです!
鈴木楽器製作所/バードコール ¥1,760
鈴木楽器製作所/バードコール
組み立てキットは、ペイントも可能
鈴木楽器製作所/バードコールキット ¥2,200
鈴木楽器製作所/バードコールキット
木工房で手づくりされた、やさしい音色
katajiya/バードコール タモブルー ¥2,500
katajiya/バードコール
【マナー】バードコールを使うときは細心の注意を
ところで、バードコールを奏でるときに、注意したいことがひとつあります。3月から5月、野鳥の繁殖期には無闇にバードコールを奏でないようにといわれています。繁殖を邪魔してしまうというのが理由です。
とはいえ、季節を問わずやたらと鳴らすのではなく、すれ違うハイカーと会話や挨拶を交わすのと同じように、小鳥たちとも気持ちよく言葉を交わすように心掛けることがポイントです。
バードコールを持って、山に行ってみて!
先日放映されたNHKの番組『ダーウィンが来た!』では、里山の鳥として知られるシジュウカラ等のカラ類をはじめ、鳥たちは鳴き声によって言葉を交わしていると伝えていました。「集まれ!」とか「警戒!」とか、鳴き声でコミュニケーションを取っているそうです。
そうした鳥語を覚えたり、鳥たちの会話を観察してみることも、山歩きの楽しみの幅を広げてくれるでしょう。
またバードコールも慣れてくれば、いろいろな音を奏でられるようになります。上で紹介した動画の撮影時にはまだまだヘタくそだった私も、山だけでなく近所の雑木林の散歩ついでに鳴らしていたら、だいぶ上手くなってきました。
皆さんもバードコールを手に入れて、ぜひ、小鳥たちとの会話を楽しんでみてください!
それでは皆さん、よい山旅を!