えっ?高尾山ってこんなにおもしろいの!?知っているようで知らなかった”あんなトコ”や”こんなコト”をご紹介

2021/07/14 更新

首都圏のハイカー・登山者にとって最も身近な存在が高尾山。「登山デビューの山」「日頃のトレーニングやルーティーンの山」としても親しまれています。けれども、王道コースやいつものルートを歩いておしまい…なのではないでしょうか。今回は、普段見過ごしがちな高尾山の“オモシロスポット”を愛らしいゆるキャラの案内で紹介します。


アイキャッチ画像撮影:washio daisuke

高尾山の秘められたポテンシャル…ご存知ですか?

高尾山頂
撮影:washio daisuke(高尾山頂)
年間260万人とも言われる登山者数(世界一)や、東京都初の日本遺産(2020年認定)としてメジャーな存在の高尾山。首都圏近郊の登山者であれば、誰もが一度は訪れたことがあるでしょう。
けれども「登山者が多くて混んでいる」「一度行ったら他の山に登りたい」と、知らず知らずのうちに高尾山から遠ざかっている人、いませんか?

今回は数回登っただけでは味わえない「高尾山の秘められた魅力」を、高尾山コンシェルジュ・ムサさび~ずの「ムッちゃんとムサ尾」のご案内で、紹介します。
提供:ムサさび〜ず事務局(上:ムッちゃん・下・ムサ尾)
高尾山コンシェルジュ・ムサさび〜ず
キレイ好きで働き者のムササビ【ムッちゃん】と、食べ過ぎて飛べなくなりムササビを引退した(太古からの精霊かも!?)【ムサ尾】
高尾山コンシェルジュ・ムサさび~ずとして高尾山と地域応援のため活動中!
※新型コロナウイルス感染拡大のため、飲食店での酒類の提供停止、また休業・休館中の施設があります。事前に確認をお願いいたします。

薬王院以外にも見どころ満載!高尾山のパワースポット

高尾山薬王院有喜寺の本社・飯縄権現堂
撮影:washio daisuke(高尾山薬王院有喜寺の本社・飯縄権現堂)
高尾山といえば1号路の中腹にある「高尾山薬王院有喜寺」があまりに有名。
この寺域として山中の豊かな自然が守られてきたことから、高尾山は今でも東京のオアシスとされる存在であり続けているのです。

この薬王院は多くの人が参拝したことがあるでしょうが、ここ以外にも山中にはたくさんのパワースポットがあります。

三密の道・苦抜け門

三密の道・苦抜け門
撮影:washio daisuke(三密の道・苦抜け門)
“ムッちゃん”
2020年にすっかり有名になった「三密」。
でも本来は「身口意(しんくい)」つまり、身体と口と心を表す密教の言葉なんだむん(◉ω◉)

“ムサ尾”
この3つを修行することで、「即身成仏(生きたまま仏になる)」できると言われているわよ(・∞・)

“ムッちゃん”
1号路から寄り道してここを潜っても、仏舎利塔を経由してすぐ1号路に戻れるから、一度通ってみてほしいむん!(◉ω◉)

金比羅台

金毘羅台に鎮座する金毘羅宮
撮影:washio daisuke(金毘羅台に鎮座する金毘羅宮)
“ムッちゃん”
1号路を少し迂回して寄り道できる金毘羅台。
金毘羅社は海上交通の安全を祈って、海の見える高台に祀られることが多いんだむん(◉ω<)☆

“ムサ尾”
確かに昔は、ここから東京湾がよく見えていたわね(・∞・)

弘法大師の足跡

山中に点在する弘法大師像
撮影:washio daisuke(山中に点在する弘法大師像)
“ムッちゃん”
高尾山のあちこちで見かけるこの石像、お地蔵さまではなく実は弘法大師像なんだむう(◉ω◉)

“ムサ尾”
薬王院は真言宗智山派のお寺。
そしてその真言宗の開祖と言えば、弘法大師空海ですわね(・∞・)

弘法大師の逸話が残る岩屋大師
撮影:washio daisuke(弘法大師の逸話が残る岩屋大師)
“ムッちゃん”
6号路の途中にある岩屋大師は、弘法大師が高尾山に登拝した時の名残りだむう(◉ω◉)

“ムサ尾”
嵐の中で困っている病の母子を救うために、弘法大師が祈りを捧ると現れた洞窟なのだわね(・∞・)


高尾山パワースポットMAP
地図の出典:YAMAP
ちなみに琵琶滝から十一丁目茶屋のある霞台をつなぐ青で囲った区間も、いにしえの修行道の名残りが色濃い場所。中腹の広場には多くの弘法大師像が祀られています。「難路」という看板が設置されている露岩帯の急斜面のためしっかりした登山靴で、なるべく登りでの利用がおすすめです。

たまには寄り道してみない?山頂へのサブルート

2021年4月にリニューアルしルート上部に立派な階段ができた6号路
撮影:washio daisuke(2021年4月にリニューアルしルート上部に立派な階段ができた6号路)
高尾山の登山ルートとしては、山麓から山頂に直結する以下の3ルートが一般的です。

・1号路:ケーブルカー・リフトが中腹まで架設されており、薬王院を経由するもっともメジャーなルート
・6号路:滝を浴びる水行修行も行われる琵琶滝をはじめ、沢沿いのせせらぎを楽しみながら歩く谷沿いのルート
・稲荷山コース:稲荷山展望台をはじめ小さなアップダウンを経由し、色濃い自然が残る尾根沿いのルート

けれども、たまには違うルートを経由して違った表情を楽しんでみませんか。メインルートよりは登山者も少なく、高尾山の新しい表情を発見できますよ。

4号路〜高尾山唯一の吊り橋を渡ろう〜

高尾山唯一の吊り橋「みやま橋」
撮影:washio daisuke(高尾山唯一の吊り橋「みやま橋」)
“ムッちゃん”
4号路は高尾山の北斜面をトラバース(水平に進む)するルート。
途中にある「みやま橋」は、高尾山で唯一の吊り橋なんだむう(◉ω◉)/

“ムサ尾”
すっかり太ったわたしには、渡れないわね(・∞・)

 3号路〜冬でも緑豊かな森に癒される〜

常緑広葉樹が多い南斜面をゆく3号路
撮影:washio daisuke(常緑広葉樹が多い南斜面をゆく3号路)
“ムッちゃん”
3号路は高尾山の南斜面をトラバースするルート。
日当たりがよくてヤブツバキなどの常緑広葉樹が中心の森だから、一年中豊かな緑を楽しめるんだむう(◉ω◉)

“ムサ尾”
登山者も比較的少なく平坦だから、わたしでも歩きやすいわね(・∞・)


高尾山サブルートMAP
地図の出典:YAMAP
高尾山中腹の、尾根と沢が連続する斜面をトラバースする3・4号路。みやま橋は蛇滝の源流である沢をまたぐ場所にかけられています。吊り橋ではありませんが、3号路にも沢をまたぐ場所には複数の橋が。低山ながら複雑な、高尾山の地形を実感しながら歩いてみてください。

期間限定!高尾山の四季を彩る風物詩

高尾山・霞台からの山桜と新緑
撮影:washio daisuke(高尾山・霞台からの山桜と新緑)
高尾山と言えば、春の桜と秋の紅葉がとりわけ有名。年間を通して登山者の多い山ですが、この時期は特に多くの人々が訪れます。
けれどもそれ以外にも四季折々の魅力があるのをご存知ですか。その時期だからこそ、高尾山だからこそ見られる風物詩をご紹介しましょう。

可憐な春の妖精・スミレ

高尾山のスミレ
撮影:washio daisuke(高尾山のスミレ)
“ムッちゃん”
植物の種類が豊富な高尾山、その中でも春のスミレは数十種類も見られるんだむう(≧ ·̫ ≦)!

“ムサ尾”
中でも高尾山で発見されたタカオスミレは、一度は見てみたい存在だわね(・∞・)

瞬く街灯りを涼しい山上から!高尾山展望レストランからの夜景

高尾山展望レストランからの夜景
出典:PIXTA(高尾山展望レストランからの夜景)
“ムッちゃん”
ケーブルカー高尾山駅を降りてすぐの高尾山展望レストラン。
夏は高尾山ビアマウントになって、下界より涼しい山の上から夜景を楽しめるんだむう(◉ω◉)

“ムサ尾”
わたしの推しは高尾山BBQマウント。
こだわりのグリルで焼いたお肉は絶品ね(・∞・)

高尾山展望レストラン|ホームページ
高尾山ビアマウント|ホームページ

初冬の足元に咲く氷の花・シモバシラ

高尾山のシモバシラ
出典:PIXTA(高尾山のシモバシラ)
“ムッちゃん”
シモバシラは実はシソ科の植物。
冬になると枯れた茎に霜が付着して、まるで氷の華のようになるんだむう(◉ω◉)

“ムサ尾”
もちろん氷だから、はかなく溶けてしまう。
12月中旬〜1月上旬の朝早い時間が見頃ね(・∞・)

富士山頂に沈む夕日は圧巻!ダイヤモンド富士

出典:PIXTA(高尾山頂からのダイヤモンド富士)
“ムッちゃん”
毎年12月の冬至前後には、富士山の山頂に日が沈む「ダイヤモンド富士」が見られるんだむう(‘◉⌓◉’)

“ムサ尾”
山頂の観察ポイントは混雑するけど、5分くらい歩いたもみじ台からも見られるわね(・∞・)



高尾山季節限定MAP
地図の出典:YAMAP・スミレのイラストの出典:いらすとや
スミレはイラストで示した通り、山中の至るところで見ることが可能。特に日当たりの良い南斜面では大きな群落となって咲いている場所も。見頃は例年4月上旬〜中旬、この時期は桜に目を奪われがちですが、足元にも注目してみてくださいね。

行動食にもオススメ!茶店グルメ&スイーツ

定番スイーツの「天狗焼」
撮影:washio daisuke(定番スイーツの「天狗焼」)
高尾山のスイーツと言えば「高尾山スミカ」の『天狗焼』が有名ですね。モチモチの皮に餡が包まれた食感が人気で、休日には売り場に行列ができるほど。
けれども他にも、様々な魅力的な茶店グルメやスイーツが。登山中のエネルギーチャージにも最適ですよ。
今回は薬王院の御本尊・飯縄大権現にちなんだものをご紹介します。

権現茶屋のゴマ団子

権現茶屋の「黒ゴマ団子」
提供:権現茶屋(権現茶屋の「黒ゴマ団子」)
“ムッちゃん”
薬王院への参拝客をおもてなししてきたのが権現茶屋。
薬王院の護摩祈祷(ごまきとう)にちなんだ”ごまどころ”として、ゴマを使ったメニューが人気だむん(◉ω◉)

“ムサ尾”
わたしの好物はゴマ団子。
金ゴマと黒ゴマの2種類があって、食べ歩きにぴったりだわ(・∞・)

権現茶屋|ホームページ

薬王院の権現力ソフトクリーム

薬王院の「権現力」ソフトクリーム
撮影:washio daisuke(薬王院の「権現力」ソフトクリーム)
“ムッちゃん”
薬王院で人気のスイーツが、赤ワインを発酵させて作ったブドウ酢「権現力」を使ったソフトクリームだむう(◉ω◉)

“ムサ尾”
境内の売店で味わえて、甘酸っぱい味わいは登山に疲れた身体に沁みるわね(・∞・)


高尾山スイーツMAP
地図の出典:YAMAP
高尾山は山頂付近にも複数の茶屋があります。そばや汁物からビール・日本酒まで、店内だけでなく山頂の広場で食べることができますよ。
青空の下で食す茶屋グルメは最高ですが、下山を考えてお酒の飲み過ぎには注意しましょう。

スルーして帰っていない?山中&山麓のオモシロスポット

夕方までたっぷり遊べるのに…
撮影:washio daisuke(夕方までたっぷり遊べるのに…)
どのルートも比較的コースタイムが短く、約半日あれば十分に登山できてしまう高尾山。けれどもせっかくの機会、山中や山麓のオモシロスポットに立ち寄ってみませんか。今回は「知ってはいるけど行ったことがない」という人が多い2つのスポットをご紹介します。

高尾山さる園・野草園

高尾山さる園・野草園
撮影:washio daisuke(高尾山さる園・野草園)
“ムッちゃん”
ケーブルカー高尾山駅から薬王院に向かう途中にある「高尾山さる園・野草園」、実は入ったことがない人は多いのではないかむう?(◉ω◉)

“ムサ尾”
春から初夏に生まれる子ザルのかわいさはもちろん、野草園では登山道でなかなか見つけることができない植物たちが自然に近い姿で見られるのよ(・∞・)

高尾山さる園・野草園|ホームページ

TAKAO 599 MUSEUM

TAKAO 599 MUSEUM
撮影:washio daisuke(TAKAO 599 MUSEUM)
“ムッちゃん”
高尾山麓に2015年にオープンしたTAKAO 599 MUSEUM。
高尾山の「魅力・未来・情報・広場」を共有する場所として、新しい楽しみ方を発見できるよ(◉ω◉)

“ムサ尾”
洗練された雰囲気のカフェやショップはもちろん、わたしはここの芝生広場で日なたぼっこするのが大好きなんだわ(・∞・)

TAKAO 599 MUSEUM|ホームページ


高尾山おもしろMAP
地図の出典:YAMAP
この他、2021年7月17日には高尾山口駅前に体験型ホテル「タカオネ」がオープン予定。宿泊だけでなく、様々な高尾の楽しみ方を提案してくれる場所として、期待が高まります。

登山のご褒美…下山メシも堪能しよう!

Mt.TAKAO BASE CAMPの「アボカドの唐揚げ」はお酒の肴にもぴったり
撮影:washio daisuke(Mt.TAKAO BASE CAMPの「アボカドの唐揚げ」はお酒の肴にもぴったり)
楽しい登山のあとに程よい空腹を満たしてくれるのが下山めし(&アルコール?)。伝統ある老舗から新たなカフェまで、お好みに合わせてメニューを選べるラインナップの豊富さも、高尾山ならではです。

洋食編|新たなスポットも続々登場!

FuMotoYA名物・石窯焼きの「とろろピッツア」
提供:FuMotoYA(FuMotoYA名物・石窯焼きの「とろろピッツア」)
“ムッちゃん”
高尾山口駅に隣接するイタリアンレストランがFuMotoYA(ふもとや)。
実は足湯や更衣室もあって、登山後にオススメなのだむう(◉ω◉)♡

“ムサ尾”
石窯焼きのピッツァはもちもち!
自家製麺のパスタやジェラートまで、わたしならいくらでも食べられるわ!(・∞・)

FuMotoYA|ホームページ
揚げ野菜のトッピングで彩り豊かなMt.TAKAO BASE CAMPの「ベースキャンプカレー」
撮影:washio daisuke(揚げ野菜のトッピングで彩り豊かなMt.TAKAO BASE CAMPの「ベースキャンプカレー」)
“ムッちゃん”
2019年にオープンしたMt.TAKAO BASE CAMPはカフェ&バー・ゲストハウスの名前の通り、宿泊もできるのだむう(ーωー)
名物のカレーの他にも様々なカフェ&ランチメニューがあって、クラフトビールからワイン・日本酒までお酒も充実しているむう!(◉ω◉)

“ムサ尾”
シャワーとロッカーがあって、トレイルランナーにも人気…わたしも走ってみようかしら(・∞・)


Mt.TAKAO BASE CAMP|ホームページ

和食編|やっぱり味わって欲しい「高尾そば」

ネバトロの食感と喉ごしが楽しめる栄茶屋の「自然薯そば」
撮影:washio daisuke(ネバトロの食感と喉ごしが楽しめる栄茶屋の「自然薯そば」)
“ムッちゃん”
高尾山といえばやっぱりおそば。
薬王院の参拝客をおもてなしするために振る舞われたのが起源で、今でも山麓にはたくさんのお店が軒を連ねているむう(◉ω◉)

“ムサ尾”
わたしもおそばや精進料理だけを食べていたら、こんなに太らなかったかしら(・∞・)


高尾山グルメMAP
地図の出典:YAMAP
地図の通り、表参道には10軒以上のそば処が軒を連ねています。どの店も「とろろ」を使ったそばが名物ですが、各店が工夫を凝らした味わいやお酒・肴のラインナップは様々。ぜひ食べ比べながら、お気に入りの一軒を見つけてみて下さいね。

高尾山で待ってるむぅ~♪

今回ご紹介した様々なスポットや名物、いかがでしたか。もちろんすでに行ったことがある場所や食べたことがあるものも、きっとあることでしょう。けれども、何度訪れても新たな魅力を発見できる懐の深さも高尾山の魅力。
「知らなかった」「知っていたけど行ったことがない/食べたことがない」という“何か”に惹かれたら、ぜひ高尾山を再訪してみてくださいね。
“ムッちゃん”
高尾山の新しい魅力は見つかったかな?(◉ω◉)
みんながまた来てくれるのを待っているむんね(◉ω<)

“ムサ尾”
いつ来てもおもしろい山・高尾山!わたしも待ってるわよ(・∞・)

今回色々紹介してくれたムッちゃん、ムサ尾の活躍をチェック!

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washio daisuke

登山の総合プロダクション・Allein Adler代表。 登山ガイド・登山教室講師・山岳ライターなど山の「何でも屋」です。 得意分野は読図(等高線フェチ)、チカラを入れているのは安全啓蒙(事故防止・ファーストエイド)。 山と人をつなぐ架け橋をめざしています。

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