富士登山のスタート地点「五合目」の謎
富士山には人気のある吉田口や富士宮口をはじめとして、御殿場口や須走口、他にもいくつか登山口があります。一合目から登ることも可能ですが、多くの方は五合目から登ることでしょう。
そんな風に思ったことはありませんか。この記事ではそんな五合目にまつわる謎を解き明かしていきます。
そもそも「◯合目」はどのように決まっているのだろう?
ところで、そもそも「◯合目」はどのように決められたのでしょうか?
今ではいろんな山に「◯合目」という目安がありますが、その発祥は富士山と言われています。その意味のいわれの代表的なものをご紹介します。
・一升の米をあけた形を富士山に見立てたときに、◯合の米が積もったあたりを◯合目とした。
・登りを生涯にたとえて、山頂到達で一生(一升)、それを十に分けて◯合目とした。
・富士山は修行で登る山でもあったため、仏教で説かれる、解脱に至るまでに超えていく十の世界を各◯合目に当てた。
・登るときに道に迷わないようにお米を落としながら登り、その1合分が無くなったところを一合目と呼んだ。
では「五合目は?」というと、いろいろな紆余曲折を経て、今では車道の終点としているようです。
実はあのギザギザは「五合目」に関係あり?!
では答えになっていないので、なんでその高さまでしか車で行けないのかをここから考えていきましょう。
雪の積もった富士山を描くと、イラストのように雪をギザギザに描くことが多いと思います。このおなじみのギザギザ、実は富士山の地形や五合目と深い関係があります。