(1)伊豆大島「三原山」
東京・竹芝から120kmと一番近くにあり、高速ジェット船に乗れば最短1時間45分で行ける伊豆大島。
現在も火山活動が続いており、1986年に噴火した際に湧き出た温泉は元町浜の湯として、一般の人でも利用できる露天風呂となっています。
登山の名所は中央にそびえ立つ「三原山」で、世界三大流動火山の一つに入るほど活発な山として知られています。
火口付近は観光用に遊歩道が作られており、登山をしない人や体力に自信がない人でも巡れるのがポイント。
三原山の山頂へ行くには5つのコースがあり、初心者に優しい所要時間45分の舗装された山頂湯歩道のほか、日帰り温泉から登れる温泉コース、足場の悪い溶岩道や裏砂漠を見ながら歩けるコースなどがあります。
裏砂漠を見ながら歩くコースは迷いやすい道のため、登山ガイドを付けていくことをおすすめします。
伊豆大島情報
人口:6,969人(令和5年時点)
面積:90.76km²
周囲:52km
東京からの距離:120km
(2)利島「宮塚山」
竹芝から高速ジェット船で2時間25分、カーフェリーに乗れば下田から1時間35分で着く、伊豆諸島で最小の利島。至るところに椿がたくさん育っており、花びらが落ちて地面にたまった状態を「椿のじゅうたん」と言われているそうです。
そんな利島には宮塚山という山があり、標高は高尾山(599m)より低い508m。山頂まで約40分で到着します。中腹にある展望台からは、晴れていると伊豆半島や富士山が見られるそうです!
ハイキングコースは、まんきつコースとしあわせコースの2種類がありますが、どちらも山頂への登山コースではありません。登山口は南・東の2箇所にありますが、舗装はされておらず、人が通らないことから草が生い茂っていることが多いとのこと。
途中には神代椿やオオイヌマキといった巨木を見られ、大自然を堪能しながら島を巡れるのも魅力。登山ガイドは在籍していないため、心配な人は村役場に相談してみましょう。
利島情報
人口:320人(令和4年時点)
面積:4.12km²
周囲:8km
東京からの距離:147km
(3)神津島「天上山」
島に育つ青松と白い砂浜、そしてグラデーションの海辺が美しい神津島。竹芝から高速ジェット船で3時間5分、東京・調布から小型機に乗れば45分で行けます。
南側にある三浦湾展望台は、空が開けており星空がキレイに見られる場所としても有名。
神津島にある天上山は標高572mの低山で、山頂からの風景は1982年に都が選定した新東京百景の一つに数えられています。
登山口は白島と黒島の2箇所があり、ハイキングコースは初心者向けの最短コースと展望満喫コース、完全周遊コースの3つがあります。
途中にコウヅシマヤマツツジといった固有種の花が生えており、中には2,000〜3,000m級の山に生える植物も。登山をしながら植生を見て楽しんでみてはいかがでしょうか。
神津島情報
人口:1,739人(令和6年時点)
面積:18.58km²
周囲:22km
東京からの距離:188km