思いたったらすぐ行ける?!1泊2日で楽しめる「週末島登山」の魅力とおすすめの山4選

2021/05/13 更新

登山の一番の魅力といえば、頂上から眺める絶景!もちろん日本全国の山々を巡るのもいいですが、それ以外にもぜひ見てもらいたいところがあります。それが島々にある山からの眺めです。壮大な景色は本島の山では見られないポイントがあります。今回は、そんな島登山の魅力やポイント、おすすめの山を紹介します!

アイキャッチ画像提供:神津島観光協会

大自然を堪能できる「島登山」がアツい!

出典:PIXTA
頑張って登った山頂から眺める景色って、いつ見ても美しいですよね。雲海が見られたり、360度パノラマで大自然を見下ろせたりと、心が奪われる壮大な風景を堪能できるものです。

もちろんそれはそれで素晴らしいですが…、最近注目している登山が「島登山」!その名のとおり、島にある山に登りに行くことです。
今回は、そんな島登山の魅力や行き方、おすすめスポットをご紹介します。

初心者から玄人までみんな楽しめる?島登山の4つの魅力

朝から行って登山して、買い物して夕方で帰るという日帰りもできるのが島登山のまた楽しさ。交通手段のプランをしっかり立てれば、「週末にちょっとだけ行ってこようかな」ということもできちゃいます。
なぜ今回この登山がおすすめなのか、一般的な山とは違った魅力をご紹介します。

魅力①:標高は高くないのに高山のような雄大さ

提供:八丈島観光協会
海上保安庁によると、日本には北海道から九州まで6,852もの島があると言われています。
その中で、人が住んでいて標高が100m以上ある島から厳選された「しま山100選」によると、標高が1,000mを超える島は片手ほどしかなく、平均標高は約408m。登山初心者に人気の東京・高尾山の標高が599mなので、それと比べても低いですよね。
しかし、島の頂上から火山活動の様子を直近で見られたりと、一般的な山と比べて原生に近い自然を見ることができます。
しま山100選

魅力②:固有の動植物が特別感を演出

提供:神津島観光協会
島の山には人工物が少なく、標高も1,000mも満たないところが多いので、登山初心者でもチャレンジしやすいのがポイント。ですが標高2,000mに生息する植物が生えるところもあり、自然を満喫したい人は満足すること間違いなし!

魅力③:登山だけでなくその途中も旅行気分が味わえる

提供:八丈島観光協会
島へ行くにはフェリー、飛行機、ヘリコプターなど。普段のように電車やバス、車で行く登山とは少し異なります。もちろんその分交通費は上がってしまいますが、島に到着してから登山、街散策、帰りまでとことん旅行気分が味わえるのは島登山ならでは。

また、島の多くは温泉に恵まれており、登山したあとに温泉に使って身体を癒すプランもおすすめ!島の人たちとのふれあいも一つの醍醐味ですよ。

魅力④:観光途上で密になりにくい

出典:PIXTA
有名な山は多くの人が集まり、時間帯によっては密になって居づらくなる……ということはありませんか? せっかく自然の中に来たのに、良さが味わえないなんてもったいない!

一方で、ほとんどの島は観光環境がまだ整っていなかったり、あまり知られていなかったり、行くまでのハードルが高かったりと、人が集まることが少ない要素があります。一人や友人と少人数で登山を満喫したい人にぴったりです。

試しに島登山をするなら伊豆諸島がおすすめ!

提供:神津島観光協会(神津島)
島登山に興味を持ってきたら、次にどの山へ行くのが良いか調べましょう。しかしとなると、自分にあった島を探すのはとても大変……。

そこでおすすめのスポットは、伊豆諸島
多くの場所で温泉施設が整っていたり、遊歩道があって安心して登れたりと、初心者でも気軽に利用散策できる山が多いのがポイントです。

出典:PIXTA
たとえば東京・静岡に一番近い伊豆大島なら、東京からジェットフェリーに乗って1時間45分、静岡県の熱海からならジェットフェリーに乗って45分で行くことができ、あまり時間がかからないんです。
また、「土曜日は朝からゆっくり登山を楽しみたい!」という人は、金曜の夜からフェリーで出航すれば、土曜の朝には島に到着できるため、時間を有意義に使うことが可能。

例)東京↔大島間
ジェット船 竹芝8:15発→岡田・元町港 10:00着
大型客船 竹芝22:00発→岡田・元町港 翌6:00着
飛行機 調布9:00発→大島9:25着

東京で「島登山」するのにおすすめのスポット

ではここで、島登山をするのにぴったりなスポットを紹介します。

(1)伊豆大島「三原山」


提供:大島町役場観光課
東京・竹芝から120kmと一番近くにあり、高速ジェット船に乗れば最短1時間45分で行ける伊豆大島。
現在も火山活動が続いており、1986年に噴火した際に湧き出た温泉は元町浜の湯として、一般の人でも利用できる露天風呂となっています。


提供:大島町役場観光課
登山の名所は中央にそびえ立つ「三原山」で、世界三大流動火山の一つに入るほど活発な山として知られています。
火口付近は観光用に遊歩道が作られており、登山をしない人や体力に自信がない人でも巡れるのがポイント。

出典:YAMAP
三原山の山頂へ行くには5つのコースがあり、初心者に優しい所要時間45分の舗装された山頂湯歩道のほか、日帰り温泉から登れる温泉コース、足場の悪い溶岩道や裏砂漠を見ながら歩けるコースなどがあります。
裏砂漠を見ながら歩くコースは迷いやすい道のため、登山ガイドを付けていくことをおすすめします。
おすすめルート概要
【往路】御神火茶屋(60分)→神社(10分)→火口西展望所(30分)→三原山
【復路】三原山(20分)→剣ガ峰(60分)→伊豆大島温泉ホテル
おすすめは火口をぐるっと一周回ったら、伊豆大島ホテルに抜けるコース。ホテル方面に下るのではなくスタート地点まで戻るのも◎

伊豆大島情報
人口:7,590人(令和元年現在)
面積:90.76km²
周囲:52km
東京からの距離:120km

(2)利島「宮塚山」


提供:利島村役場
竹芝から高速ジェット船で2時間25分、カーフェリーに乗れば下田から1時間35分で着く、伊豆諸島で最小の利島。至るところに椿がたくさん育っており、花びらが落ちて地面にたまった状態を「椿のじゅうたん」と言われているそうです。


提供:利島村役場
そんな利島には宮塚山という山があり、標高は高尾山(599m)より低い508m。山頂まで約40分で到着します。中腹にある展望台からは、晴れていると伊豆半島や富士山が見られるそうです!

出典:YAMAP
ハイキングコースは、まんきつコースとしあわせコースの2種類がありますが、どちらも山頂への登山コースではありません。登山口は南・東の2箇所にありますが、舗装はされておらず、人が通らないことから草が生い茂っていることが多いとのこと。

途中には神代椿やオオイヌマキといった巨木を見られ、大自然を堪能しながら島を巡れるのも魅力。登山ガイドは在籍していないため、心配な人は村役場に相談してみましょう。
おすすめルート概要
【往路】利島港(80分)→宮塚山南登山口(45分)→宮塚山
【復路】宮塚山(35分)→宮塚山東登山口(50分)→利島港
 

利島情報

人口:320人(令和元年現在)
面積:4.12km²
周囲:8km
東京からの距離:147km

(3)神津島「天上山」


出典:PIXTA(天上山)
島に育つ青松と白い砂浜、そしてグラデーションの海辺が美しい神津島。竹芝から高速ジェット船で3時間5分、東京・調布から小型機に乗れば45分で行けます。
南側にある三浦湾展望台は、空が開けており星空がキレイに見られる場所としても有名。


提供:神津島観光協会
神津島にある天上山は標高572mの低山で、山頂からの風景は1982年に都が選定した新東京百景の一つに数えられています。

出典:YAMAP
登山口は白島と黒島の2箇所があり、ハイキングコースは初心者向けの最短コースと展望満喫コース、完全周遊コースの3つがあります。
途中にコウヅシマヤマツツジといった固有種の花が生えており、中には2,000〜3,000m級の山に生える植物も。登山をしながら植生を見て楽しんでみてはいかがでしょうか。
おすすめルート概要
【往路】黒島登山口(55分)→黒島(20分)→天上山
【復路】天上山(60分)→白島登山口
 

神津島情報

人口:1,910人(令和元年現在)
面積:18.58km²
周囲:22km
東京からの距離:188km


(4)八丈島「八丈富士」

出典:PIXTA(八丈富士)
東京・羽田からジェット機で55分、御蔵島からヘリコプターに乗って25分で着く八丈島。1964年に富士箱根伊豆国立公園に指定された島。温暖な気候がゆえに、東京から行きやすいリゾート地として知られています。
芋、麦、その両方をブレンドした”八丈焼酎”や、江戸時代から続く”くさや”など、特産物が豊富なところも人気の秘密。


提供:八丈島観光協会
八丈島には、伊豆諸島の中でもっとも標高の高い八丈富士があり、標高は854.3m。東にある登山口の1箇所から入ることができ、1280段の階段を登っていきます。登山道は舗装されているので、初心者でも安心して登ることが可能。

出典:YAMAP
山頂では特別保護地区に指定されている直径約400mの火口を見ることができ、少し降りると浅間神社があります。山頂から見下ろす大パノラマは一見の価値あり!
おすすめルート概要
【往路】駐車場(85分)→登山口(85分)→西山(八丈富士)
【復路】西山(八丈富士)(40分)→登山口(65分)→駐車場
 

八丈島情報

人口:7,224人(令和3年1月1日現在)
面積:69.11km²
周囲:58.12km
東京からの距離:287km

スムーズには帰れないことも?島登山をする際の注意点

出典:PIXTA
ここまで島登山の魅力やおすすめポイントをご紹介しました。しかし、一般的な登山とは異質の注意点もいくつかあります。

(1)交通機関の運行状況をこまめにチェック

島への交通集団は船、飛行機、ヘリコプターがありますが、天候の変化で運休することがあり得ることを心得ておきましょう。特に7〜10月は台風が起こりやすいシーズンなので、運休にもなりやすくなります。

また、行きは無事に着けたとしても、帰りが運休になる可能性が十分にあります。先の天気予報をチェックするか、念のため宿泊先の調べておいたほうがいいでしょう。

(2)服装や荷物は十分な用意を

島にはコンビニや種類豊富なショッピングセンターなどはなく、欲しいものが買えないことがよくある。特に天候の急な変化や温暖差が激しくなることもあり、身軽すぎると危険を伴う。本島から出発する前に、飲み物や服装、その他必要なものは事前に準備しておこう。

(3)登山ガイドが必要な場所がある

島の山は観光向けに舗装されているところもあれば、自然を大切にしたり人があまり立ち入らなかったりと整備されていないところもあります。特に後者の山は道に迷いやすいことが多く、知識や経験がない人だと危険が伴います。

たとえば御蔵島の御山はどのハイキングコースでもガイドが必要です。島登山をする前に、行きたい場所の山はガイドが必要かどうか確認しましょう。

また、島へ行ったことがない人に向けて、どんな準備をすればいいのか、島ではどんなことがあるのかなど、よくある質問をまとめたページもあります。心配な人はこちらを事前にチェックしてみましょう!

東京アイランドドットコム 島初心者Q&A

島登山で充実した週末を過ごそう

出典:PIXTA
島登山は、本島の山にはない大自然の風景や、行き来する過程での旅気分が味わえるのが魅力!交通機関の運行状況や持っていく荷物、ガイドの手配などに注意して、一度は遊びに行ってみてはいかがでしょうか。

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小川 迪裕

フリーランスライター・編集者。WEBや雑誌の執筆を主な活動とし、タブロイドやイベント冊子の製作も担当。主に商品レビューやイベントレポートを多く執筆。富士山登頂は1回経験、あとは関東近郊の低山を登る。

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