パラコードでマスクストラップ

必要なのはパラコードとカラビナだけ。5分で完成する超簡単「マスクストラップ」はこれだ!

アウトドアや登山で活躍するパラコードを使ったマスクチェーンの作り方を紹介します。必要なのはパラコードとカラビナだけ。エバンズノット、平編み、玉結び(ダイアモンドノット)をマスターすれば、パラコードDIYが広がること間違いなし。基本の編み方やアイディアを見ていきましょう。

目次

山でマスクを見失いがち問題

使い捨てマスク

出典;PIXTA

先日、山ごはんを食べ終えたと同時に、マスクを見失ったことに気が付きました。(帰宅後、ザックの奥底から発掘されました)
マスクが手放せなくなってしまった今日、マスクの紛失は頻繁に起こりうる上にちょっとだけ煩わしいものです。
さらに登山中やアウトドアシーンであれば、よりマスクへの意識が散漫となり、気付けば「あれ、どのポケットに入れたっけ?」という事態に陥るのは筆者だけでしょうか。

そんな姿を見かねてか、巷の100円ショップや雑貨屋では「マスクストラップ」なるアイテムを多く見かけるようになりました。
これさえあれば、マスクを付けないときには首から引っかけて保管できるため紛失知らずです。
よかったよかった。これでめでたしですね。

市販のマスクストラップ

撮影:筆者

──が、しかし筆者は思ったのです。
「これ、買わずとも……作れるのでは?」

手元にあるのはパラコードとカラビナ2つ、いくつかのコードストッパーのみ。そして100円で買える代物、新たに材料を買い足すのはナンセンスかも。
今回はこの3点の手持ちアイテムだけマスクストラップ+αを作ってみました。

アウトドアシーンで持っておきたいパラコード

便利なパラコード

撮影:筆者
アウトドアシーンで持っておけば安心のパラコード。まずスペックを再確認です。

 

・中芯の糸を引き出し、縫い糸やデンタルフロス代わり
・芯を抜いて太さを調整→靴紐代わり
・急な上りや難所でのサポート用
テントやタープの補強

 

 

いざというときに役立つパラコードは、ブレスレットやストラップとして身に付けている方も多いでしょう。さらに多種多様な編み方があるため、便利なアイテムやおしゃれグッズにDIYできるのも魅力のひとつです。

パラコードマスクストラップの材料

用意する物

撮影:筆者

カラビナ×2
パラコード(50~80㎝)
ハサミ
ライター

エバンスノットさえマスターすれば超簡単

まず、好みの長さにパラコードをカットします。首からかけて理想の長さ+10㎝長めにし、コードを切り出します。

紐の長さの目安

撮影:筆者

そしてここで登場するのがロープワークの基本技・エバンスノットです。何かをロープにくくりつけたいときに使える結び方のひとつで、覚えておけば登山やキャンプでも活躍すること間違いなし。手順を見ていきましょう。

完成した図がこちら。切り出した端はライターで焼き、しっかりと固定してあります。もう片方も同じように結んでしまいましょう。

エバンスノット

撮影:筆者

ここまででおよそ2分半。超簡易版はこれにて完成です。シンプル過ぎて心配になりますが、これだけでもマスク紛失事件を未然に防ぐことができます。

シンプルなマスクストラップ

撮影:筆者

さらに手元にコードストッパーがあるならば、長さ調整オプションも追加してしまいましょう!

コードストッパー

撮影:筆者

これにてオリジナルマスクストラップの完成です!

完成したマスクストラップ

撮影:筆者

実際に着用してみます。マスクの紐をカラビナに取り付けて、首に引っかければこのように。

使用図

撮影:筆者

さらにマスクを着用した状態はこちら。若干耳にカラビナの重さが加わりますが、違和感はあまり感じません。
パラコードやカラビナも好きなカラーやデザインを選べば、自分だけのオリジナルチェーンができるのも嬉しいですね。

後ろから見た見た図

平編みで首元をアレンジしても○

「せっかくパラコードで作るなら、いざというときに備えて長めのコードで作りたいよ」
そんな方におすすめしたいのがネック平編みアレンジです。

平編みはパラコードブレスレットなどで見られるオーソドックスな編み方で、長いコードをコンパクトに編み込めるためパラコードの携帯にはぴったりの方法です。
編み込みを開始したい場所に、別途切り取ったコードを結びつけ編み込んでいきます。

編み込み開始位置

撮影:筆者

詳しい編み方は過去記事で紹介しているため、こちらを参考にしてみてくださいね。

好みの長さまで編み込めたら余ったコードを切り、ライターで端の処理を行います。

編み込み完了

撮影:筆者

完成した図がこちら。首元のアクセントとしてもオリジナリティが光ります。コードの色を変えて編み込んでも、よりおしゃれになりそうです。

首元

撮影:筆者

といったように有用性の高いマスクコードですが、山での使用時での注意事項がひとつ。
コードを長く作りすぎてしまうと木の枝や岩に誤って引っかかり、思わぬ事故が発生する可能性もあります。そのため上で紹介したようにコードストッパーを付けコードの長さを調整できるようにしたり、予め短めに作るなど工夫をし、安全に使用してくださいね。

【おまけ】ダイアモンドノット(玉結び)で耳の痛みを防止

この1年で気付いたのですが、長時間にわたってマスクを付けていると耳が本当に痛くなりますよね。
そりゃあそうです、耳は音を聞くための器官。決して物を引っかけるための器官ではないのです。しかし我々はメガネやマスクをかけることで、耳に負担をかけ続けている……。
よ〜し、ついでにパラコードで耳の痛みも解決しちゃいましょう!

ダイアモンドノット

パラコードの両端を玉結び、またの名をダイアモンドノットで結べば、簡易的なマスクバンドができてしまいます。しかもダイアモンドノットの結び目はどことなくエキゾチックで可愛らしい雰囲気。マスターすればこちらも数分で作れるようになるので、手元にパラコードがあればぜひチャレンジしてみてくださいね。

必要なもの

パラコード(30㎝ほどあればOK)
コードストッパー 1つ

ダイアモンドノットをマスターしよう

ダイアモンドノットはパラコードの端処理の結び方のひとつです。大きな玉ができ留め具としても活用できるため、ロープワークとしてはもちろん、ストラップなどのおしゃれアイテムにも活躍します。初めは少し戸惑うかもしれませんが、何度か練習するうちに綺麗な結び目が作れるようになりますよ!

どのコードにも均一にテンションがかかるように締めれば、ダイアモンドノットの完成です。今回は20㎝ほど間隔を空け2つ作ります。

2つのダイアモンドノット

撮影:筆者

両端をカット&ライター処理し、コードストッパーを取り付ければ完成です!

耳の痛み防止グッズ

撮影:筆者

登山だけではなく日常的に使えるアイテムなので、いくつか作ってその日の服装に合わせて活用しても良いですし、カラビナでアクセサリーのように持ち運ぶこともできます。そして結び目がアジアンテイストで可愛らしい……! パラコードの色使いももっとこだわりたくなりますね。

パラコードでマスク生活も快適に

マスクとマスクストラップ

撮影:筆者

まさかマスク生活がこんなに長くなるとは考えていませんでした。だからか、パラコードを使ってアウトドアグッズを作るのではなく、マスクグッズを作っているというのも不思議な気分です。
しかしものは考えよう。山でのトラブル時には手元にあるアイテムで臨機応変に切り抜けるように、日常生活に変化が訪れれば創意工夫で乗り越えればよいのです。そんなとき我々には心強いパラコードと、アウトドアで培った知恵と経験があります。
今回ご紹介したのはほんの一例です。あなただけのより便利でおしゃれなアイテムを発明してみてくださいね!

マスクストラップにおすすめのアイテム



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