「ブッフブルギニヨン」って何だ?!山ごはんの定番<無印良品>のレトルトをシェフが実食レビュー(3ページ目)

フリカッセ|焦がし禁止! 「白さ」が命の洋風煮込み

フリカッセ

撮影:筆者

チキンのクリーム煮を小洒落に呼ぶと「フリカッセ」? だとしたら、何だか簡単そうに思えます。

フリカッセ(fricassée)とは、鶏や豚、仔牛などの白い肉を使ってソースも白く仕上げた白い煮込み料理を指し、鶏肉の白い煮込みならフリカッセ・ド・プーレ(Fricassée de poulet)と言います。ですので、クリーム煮=フリカッセというわけではありません。(解説:永田さん)

 

白く仕上げた煮込みであって、単に牛乳やクリームで煮るだけではない。奥深いです。

本場のレシピは?(永田さん)
大まかな作り方は、肉を焼き、香味野菜を炒め、加えた小麦粉を白ワインでのばし、肉を戻して香草とひたひたの出し汁を加え弱火で20分ほど煮込む。肉に火が通ったらすぐに取り出し、煮汁を漉し、生クリームを加えて軽く煮詰める。肉をソースにもどしてさっと煮てなじませる、といった流れですね。
フリカッセのコツは白く仕上げるために、肉を焼くときや野菜を炒めるときになるべく色づけないことです。鶏であれば、骨付きで煮込むことで、肉が縮まず、また煮汁にうまみが出ておいしくなりますよ。

 

はえぇ……。「大まか」な流れですら、こりゃまた難易度の高いお料理。焼き色をつけてはいけないというあたり、豪快さ(?)だけで乗り切ることで成立しているアウトドア料理とはまったく別物。

チキンのクリーム煮

撮影:筆者

それでは参りましょう。いざ実食!

永田さん
鶏肉が柔らかく仕上がっておりよいと思います。しかし、にんにくの香りが強すぎて本場のフリカッセとは異なる仕上がりになっていますね。本場の料理はまろやかなやさしい味なのですが、にんにくの香りがちょっと強すぎるようにも。

そう、一口食べるだけで、鼻孔をにんにくの香りが通り抜けます。にんにくの強さだけで言うと、「ラーメン◯郎」に匹敵するレベル(?)かも。茹でたペンネを和えれば、クリーム系のパスタにも大変身しそうな予感。にんにくが大好きな筆者にとってはうれしい誤算でした〜!こりゃうまいっ。

ショットブッラル|◯KEAで市民権を得た北欧料理

ショットブッラル

撮影:筆者

ここにベリーのジャムが添えられたものを、某北欧インテリアショップで見かけたという人、正解です。

こちらは北欧のおふくろの味、ショットブッラルです。スウェーデンでは、肉団子にヘラ鹿やトナカイなどの肉を使うこともあるそう。コケモモ(リンゴンベリーなど)のジャムを添える食べ方がよく知られていますが、これと決まったソースがあるわけではないようです。(解説:永田さん)

ほおぉ、例の店でも定番メニューですし、日本で言うところの肉じゃがといった位置付けの国民食なんですね。

 

本場のレシピは?(永田さん)
主に材料は牛のひき肉とたまねぎ、すりつぶしたジャガイモ、パン粉、クリーム等々です。たまねぎは予め5分ほど炒めておいて、ひき肉と混ぜ込みます。ふわふわになるまで練ったあとは、丸めて多めの油で揚げ焼きをします。一般的には肉団子にクリームソースを合わせることが多いようですよ。

 

肉団子を揚げ焼きしてクリームと合わせる。繰り返しますが、揚げ焼きして、さらにクリーム。カロリーとか気にしたら負けですね……。

それでは実食!

永田さん
スウェーデンで食べたものは、ソースはもっととろみがあって甘く、 ミートボールはかなり大ぶりでこんがりと焼いてたものだったので、味わいは少し異なりますね。しかしこちらも、ソースとミートボールがよく絡み、香辛料が効いている。ミートボールが柔らかく食べやすいですね。

揚げ焼きと聞いていたのでボリューミーかと思いきや、意外とあっさりとして食べやすい。見た目通り正真正銘、我々にも馴染みのあるおいしいミートボールのクリーム煮でした。

「世界の食文化」へのオマージュを390円で味わおう!

各食390円

撮影:筆者

と、プロのシェフおふたりにお付き合いいただいた、無印良品「世界の煮込み」シリーズのレビュー。「本場の料理と比較するとどうしても辛口になってしまいました……」と前置きをしつつ、今回の実食を通じてこんなことを教えてくださいましたよ。

森さん&
永田さん
レトルト食品としての完成度は高く、日本人が食べやすいように工夫されていると感じました。クリーム系はレトルト食品にするのが難しいと思いますが、うまく調整されていたのではないでしょうか。

それぞれ味に個性があり、お手本にした料理をいろいろと想像することができる楽しさがあると思います。

日本人があまり知らないような料理にもアプローチされており、それぞれの食文化に対するオマージュも感じられました!

ごはんやパンの炭水化物+たった390円という値段で、山という極地でも世界の料理(とタンパク質)が楽しめる。それを叶えるのが、<無印良品>のレトルトシリーズ。今回おふたりにうかがった「本気で作るとめちゃくちゃ手間がかかる」ということを思いながら食べると、おいしさも倍増するかもしれませんね。

さあ、あなたはどの「煮込み」を持って行きますか?

無印良品「世界の煮込み料理」シリーズ

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