フリカッセ|焦がし禁止! 「白さ」が命の洋風煮込み
チキンのクリーム煮を小洒落に呼ぶと「フリカッセ」? だとしたら、何だか簡単そうに思えます。
フリカッセ(fricassée)とは、鶏や豚、仔牛などの白い肉を使ってソースも白く仕上げた白い煮込み料理を指し、鶏肉の白い煮込みならフリカッセ・ド・プーレ(Fricassée de poulet)と言います。ですので、クリーム煮=フリカッセというわけではありません。(解説:永田さん)
白く仕上げた煮込みであって、単に牛乳やクリームで煮るだけではない。奥深いです。
はえぇ……。「大まか」な流れですら、こりゃまた難易度の高いお料理。焼き色をつけてはいけないというあたり、豪快さ(?)だけで乗り切ることで成立しているアウトドア料理とはまったく別物。
それでは参りましょう。いざ実食!
そう、一口食べるだけで、鼻孔をにんにくの香りが通り抜けます。にんにくの強さだけで言うと、「ラーメン◯郎」に匹敵するレベル(?)かも。茹でたペンネを和えれば、クリーム系のパスタにも大変身しそうな予感。にんにくが大好きな筆者にとってはうれしい誤算でした〜!こりゃうまいっ。
ショットブッラル|◯KEAで市民権を得た北欧料理
ここにベリーのジャムが添えられたものを、某北欧インテリアショップで見かけたという人、正解です。
こちらは北欧のおふくろの味、ショットブッラルです。スウェーデンでは、肉団子にヘラ鹿やトナカイなどの肉を使うこともあるそう。コケモモ(リンゴンベリーなど)のジャムを添える食べ方がよく知られていますが、これと決まったソースがあるわけではないようです。(解説:永田さん)
ほおぉ、例の店でも定番メニューですし、日本で言うところの肉じゃがといった位置付けの国民食なんですね。
肉団子を揚げ焼きしてクリームと合わせる。繰り返しますが、揚げ焼きして、さらにクリーム。カロリーとか気にしたら負けですね……。
それでは実食!
揚げ焼きと聞いていたのでボリューミーかと思いきや、意外とあっさりとして食べやすい。見た目通り正真正銘、我々にも馴染みのあるおいしいミートボールのクリーム煮でした。
「世界の食文化」へのオマージュを390円で味わおう!
と、プロのシェフおふたりにお付き合いいただいた、無印良品「世界の煮込み」シリーズのレビュー。「本場の料理と比較するとどうしても辛口になってしまいました……」と前置きをしつつ、今回の実食を通じてこんなことを教えてくださいましたよ。
永田さん
それぞれ味に個性があり、お手本にした料理をいろいろと想像することができる楽しさがあると思います。
日本人があまり知らないような料理にもアプローチされており、それぞれの食文化に対するオマージュも感じられました!
ごはんやパンの炭水化物+たった390円という値段で、山という極地でも世界の料理(とタンパク質)が楽しめる。それを叶えるのが、<無印良品>のレトルトシリーズ。今回おふたりにうかがった「本気で作るとめちゃくちゃ手間がかかる」ということを思いながら食べると、おいしさも倍増するかもしれませんね。
さあ、あなたはどの「煮込み」を持って行きますか?