悪天候対応シェルがキモ! 超軽量インサレーション「DASライト・フーディ」

2021/04/08 更新

保温着は登山の必需品。<Patagonia(パタゴニア)>にも、様々なアクティビティや環境に対応する保温性に優れた化繊インサレーションが揃っています。今回はその中のひとつ、2020年に新登場した「DASライト・フーディー」をレビュー。特長とおすすめの使用シーンを詳しく紹介します。

アイキャッチ画像撮影:筆者

<パタゴニア>の化繊インサレーションを徹底レビュー!

パタゴニア化繊インサレーション
撮影:YAMA HACK編集部
人気のアウトドアブランド<パタゴニア>は、さまざまな用途に向けた化繊綿を採用したインサレーション(保温着)をラインナップしています。

ただ、どれも似たような見た目と名前で、違いがちょっと分かりづらいのが正直なところ。そこで実物に袖を通し、モデルの特長や適した使用シーンを確かめてみました!

「DASライト・フーディ」は、マイクロ・パフ・フーディの進化系

DASライト・フーディ
提供:パタゴニア日本支社(DASライト・フーディ ¥42,900 約320g/Mサイズ)
今回紹介するのは、新作モデル「DASライト・フーディ」。DASは“Dead Air Space(断熱空気層)”の略で、熱を閉じ込めて暖かな空気を確保する場所がたくさんあることを表しています。

実は「DASライト・フーディ」は、重量に対する保温性が最も高い最軽量の化繊インサレーション「マイクロ・パフ・フーディ」をベースに誕生したモデル。

悪天候への耐性が向上!

撮影:筆者(フロントには、ひとつのチェストポケットと、ふたつのハンドポケットをデザイン)
中綿には「マイクロ・パフ・フーディ」と同じく、耐水性を備えた“プルマフィル”を封入。表地には、超軽量かつ持続する耐水性コーティング加工を施したシェル素材を採用することで、「マイクロ・パフ・フーディ」のダウンような保温性と軽量コンパクト性はそのままに、悪天候対応型のインサレーションに進化しています。

撮影:筆者
中綿量も「マイクロ・パフ・フーディ」と同じ65g。表地の見た目は異なりますが、裏地は「マイクロ・パフ・フーディ」と変らず、縫い目を最小限に抑えて保温性を最大限に発揮するキルト構造です。

気になる着用感は? ディテールに注目!

メーカーから借りたサンプルに袖を通し、サイズ感や着心地を確かめてみました。ぴったりな使用シーンを特長と共に紹介します。

街着にもぴったり! シルエットはスリムでスッキリ


撮影:筆者(着用サイズ:S、身長:182cm)
ベースレイヤーとベストの上から着てみた様子がこちら。凹凸がない表地のナイロンシェルの見た目も相まって、インサレーションジャケットにありがちなモコモコ感はなく、スリムなシルエットと共に、スッキリとした見た目。切り返しのないシンプルなワンカラーも落ち着いた印象で、カジュアルシーンにも違和感なく着回せそうです。


撮影:筆者
ちなみに、冬期登山ではハードシェルジャケットの上から保温着を羽織りたいときが多々あります。そこで「DASライト・フーディ」をハードシェルジャケットの上から着てみました。

すると、不可能ではないですが着用感はだいぶタイトで、窮屈な着心地。アウターレイヤーの上から着ることを積極的に想定するなら、ワンサイズ大きくした方が良さそうです。

超撥水の生地で濡れに強い

撮影:筆者
肝心の悪天候への耐性はバッチリ! 表地の耐久性撥水加工のおかげで、垂らした水はコロコロと玉になって表面を滑り落ちていきました。これなら、多少の降雨や降雪でグショクグショに濡れてしまうとことはないでしょう。さらに、防風性も感じられ、内側に熱が籠もる様子を実感できました。

左手のハンドポケットに収納できる

撮影:筆者
左手のハンドポケットに収納できるパッカブル仕様が、もうひとつの特長です。収納サイズを計測したところ、縦15×横20×厚み12cm。

ただし、ポケットに収納するにはかなりの力が必要で、さらに、固くなった収納状態はパッキングに苦労しそう。持ち運ぶときは、わざわざポケットに収納せず、そのままバックパックの隙間などに突っ込んだ方が効率が良さそうです。

機能を削ることで軽さを追求

軽量であることも「DASライト・フーディ」で注目すべきポイント。公表重量の約320g(Mサイズ)でも、化繊インサレーションとしては十分軽いですが、Sサイズを実際に量ってみると302gと驚きの軽さでした。

撮影:筆者
細部をチェックすると、軽量であるがゆえのデザインが見て取れます。たとえば裾周り。ドローコードはなく、絞り込んで風の侵入を防ぐような機能はありません。

撮影:筆者
袖口も同様に、ベルクロやサムループなどは一切付いておらず、ストレッチバンドで伸縮性を持たせたシンプルな作りになっていました。

このように書くと「隙間から風が侵入しそう」「保温性が心配」と思われるかもしれませんが、実際に着てみての感想は、そこまでシビアに考えなくてもOK。前述したように防風性を備えているので、冷たい風の影響は受けにくいと言えます。


クライミングシーンでは、ここが便利!

「DASライト・フーディ」には、ビレイ用ジャケットという側面もあります。クライミングシーンに重宝するティディールを見ていきましょう。

ヘルメット対応フード

撮影:筆者
フードはもちろんヘルメット対応。やや被りが浅い印象ですが、問題はありません。秋や冬など気温が低い季節のビレイ時に首筋や耳をしっかり覆えるので、外気の影響を遮断して頭部を温めることができます。

撮影:筆者
フードの後頭部にあるタブを引っ張ってドロコードを絞れば、フィット感を調整することが可能。ヘルメット未着用時も頭にフィットできるので、大きなフードが視界を遮ることはありません。

ビレイしやすいダブルジッパー

撮影:筆者
メインファスナーにはビレイ用ジャケットに欠かせないダブルジッパーを採用。登山シーンではベンチレーションの役割を果たし、クライミングシーンではダブルジッパーがあるおかげで、ジャケットの裾がハーネスに装着したビレイデバイスへ干渉する煩わしさを回避できます。

「DASパーカ」との違いは?

DASパーカとDASライトフーディ比較
作成:YAMA HACK編集部
“DAS”の名がついたビレイ用化繊インサレーションとして、「DASパーカ」もラインナップ。表地が同じ素材なので外見は似ていますが、採用している中綿の素材やディテールが異なります。「DASパーカ」は保温性を、「DASライト・フーディ」は軽量性をより追求したモデルです。

▼「DASパーカ」について詳しくはこちら

ナイロンシェルのおかげで保温性もアップ!

撮影:筆者
「DASライト・フーディ」を着てみて、ウインドジャケットのように風を防いでくれる特長が際立っていいなと感じました。

「マイクロ・パフ・フーディ」に「ウインドジャケット」をプラスしたモデルと考えると分かりやすいと思います。表地のナイロンシェルが内側と外側を隔てる壁となってくれるので、冷たい風の影響を受けないのはもちろん、内側に体温がしっかり籠もる感覚があるんです。

中綿量が多くない軽量モデルなので、冬季の高山での使用はおすすめしませんが、たとえば冬でも森林限界以下の山なら問題ないはず。そして、春から秋までのシーズンには、風が吹き抜ける稜線上などで真価を実感できるでしょう。

まさに風の強い日や小雨が降る悪天候の中で活躍してくれる、頼もしい軽量インサレーションジャケットです!

メンズ・DASライト・フーディ

DASライト・フーディ
価格:39,000円(税抜)
サイズ:XS~XXL
重量:320g(Mサイズ)

 
Patagonia|メンズ・DASライト・フーディ

ウィメンズ・DASライト・フーディ

ウィメンズ・DASライト・フーディ
価格:39,000円(税抜)
サイズ:XXS~XL
重量:275g(Sサイズ)

 
Patagonia|ウィメンズ・DASライト・フーディ

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吉澤英晃

群馬県出身。大学時代に所属した探検部で登山を開始。以降、沢登り、クライミング、雪山、アイスクライミング、山スキーなど、オールジャンルで山を楽しむ。登山用品の営業職を経て、現在はフリーの編集・ライターとして活動中。

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