寝袋マット画像

テント泊に欠かせない「寝袋マット」!選び方や目的別のオススメ商品を紹介

寝袋マットの種類とその違いについて紹介!今回は「クローズドセル」、「エアーマット」、「インフレーティングマット(インフレーターマット)」3種類の違いを説明していきます。そしてキャンプ、夏山、UL、厳冬期とシチュエーション別おすすめ商品をご紹介。役立つ情報てんこ盛り。寝袋マットの購入を検討している方、必見です。

目次

アイキャッチ画像撮影:筆者

寝袋マットの種類

マットと寝袋の画像

出典:PIXTA

大自然の中でテント泊。日常の忙しさを忘れて思いっきりリラックスしたい!でも岩がゴツゴツあたって痛い、地面からの底冷えで寒くて眠れない、なんて事になれば折角の休日が台無し。快適に過ごすには寝袋マットは必須です。
ただ一言に寝袋マットといっても、国内外のブランドから多様な商品が販売されています。購入の際には迷ってしまいますよね。種類と特徴が分かればどんな商品が自分には必要なのか選ぶことができます。

まずは、寝袋マットの種類について説明していきます。

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撮影:筆者(①クローズドセル②エアーマット③インフレーティングマット)

寝袋マットは大きく分けて3種類あります。ジャバラに折りたたんだり、巻いて収納ができる「①クローズドセルタイプ」、もしくは、空気を入れて膨らませるタイプの「②エアーマットタイプ」と「③インフレーティングタイプ」です。
まずは、それぞれの違いについて詳しく説明していきます。

クローズドセルタイプ

クローズドセル画像

撮影:筆者

「簡単巻くだけ畳むだけ」のクローズドセルタイプ。折り畳み式・ロール式の2つがあり軽いのが特徴です。
見た目は、ヨガマットのイメージが近いですね。
クローズドセル収納画像

撮影:筆者(写真のモンベル・フォームパッド150は現在廃版となっています。)

筆者も夏山で愛用しているのがこのタイプ(写真のシャバラ式タイプ)。空気を入れて使う他のマットとは違い広げるだけで使えるため、パンクの心配もなく設営・撤収も楽ちんなのがメリットです。
しかし、かさばるのがデメリット。ザックの大きさによっては入れることができないため、外付けしている人も多く見かけますよね。(外付けは危ないのでおすすめできません。ザックの中に入れるのが基本です)

クローズドセルタイプの商品例

Zライトソル
【サーマレスト】
リッジレストソーライト
【サーマレスト】
UL Pad 15+
【山と道】
Zライトソル画像リッジレストソーライト画像クローズドセルUlpad15
価格6,820円(税込)
(レギュラー)
5,280円(税込)
(レギュラー)
8,250円(税込)
(Lサイズ)
サイズ183x51cm
※厚さ2cm
183x51cm
※厚さ1.5cm
175×50cm
※厚さ1.3cm
収納サイズ51x13x14cm51x20cm
重量410g400g198g
R価2.02.1
特徴・ジャバラ収納式。
・アルミ加工により断熱性UP。
・収納がしやすい。
・サイズ違いあり(S)
・ロール収納式。
・表面の凹凸に熱を閉じ込めて温かさを保つ。
・厳冬期以外の幅広い期間で使用可能。
・サイズ違いあり(S、L)
・ロール収納式。
・超軽量ながらも、断熱性と耐久性も兼ね揃えたマット。
・寝心地が多少劣るという意見あり。
・サイズ違いあり(S、XL)
サーマレスト公式サイトサーマレスト公式サイト山と道公式サイト
※表は右にスクロールできます。

エアーマット

SYNマットHL画像

撮影:筆者
クローズドセルタイプよりもコンパクトで、地面からの冷気を感じさせないマットが欲しい。そんな方には「エアーマット」タイプがおすすめです。
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撮影:筆者(エクスペド SYNマットHL WinterM)

エアーマットは、自分で空気をいれて膨らませます。メリットは空気の層がゴツゴツした地面から守ってくれて、地面からの冷気を遮断してくれるという点。
しかし比較的値段が高い商品が多く、膨らませるのが意外と大変。さらに穴が開くと使用できないという、デメリットも。
SYNマットHL使用画像

撮影:筆者

筆者も冬山用に、エアーマットタイプの「SYNマットHL WinterM」を使っていますが、クローズドセルタイプと比べると、テント設営・撤収の際に空気を出し入れするという作業が少し手間に感じます。
しかし、空気の層が地面からの冷気を遮断してくれて寝心地もよく、クローズドセルタイプよりも小さく収納できる点が良いところです。R値も高いモデルが多く、冬山でも快適にすごせます。

エアーマットタイプの商品例

【夏山向け】

イナーシャ・オゾン
【KLYMIT】
ネオエアーウーバーライト
【サーマレスト】
イナーシャオゾン画像ネオエアーウーバーライト
価格15,950円(税込)28,600円(税込)
(レギュラー)
サイズ183x54.6 cm
厚さ4.4 cm
183x51cm
※厚さ6.4cm
収納サイズ8.9 x 15.2 cm15x9cm
重量346g250g
R価2.3
特徴・軽量・コンパクト
・枕つき
・ポンプサックなし
・超軽量
・寝心地も抜群
・金額が少々お高め。
・ポンプサック付き
・サイズ違いあり(S、RW、L)
ハイマウント(イナーシャ・オゾン取扱サイト)サーマレスト公式サイト
※表は右にスクロールできます。

【冬山向け】

Ultra 7R【EXPED】イーサーライトXTエクストリームマット
【シートゥーサミット】
イーサーライトXTエクストリームマット
【シートゥーサミット】
Ultra 7R画像イーサーライトXTエクストリームマット画像ネオエアーXサーモ画像
価格33,000円(Mサイズ)28,600円
(レギュラー)
33,000円
(レギュラー)
サイズ183 x52 cm
厚さ9cm
183x55cm
厚さ10cm
183x51cm
厚さ6.4cm
収納サイズ28x14 cm17.5×24cm28x10cm
重量620g720g430g
R価7.16.26.9
特徴・ダウン入りマット
・ポンプサック付き
・厳冬期では愛用者が多い印象
・サイズ違いあり(M,MW,LW,Mmummy,MWmummy,MLmummy)
・「サーモライト中綿」により保温性UP
・ポンプサック付き
・サイズ違いあり(ラージ、レクタンギュラーレギュラーワイド、レクタンギュラーラージ)
・マット内部の熱反射版により保温性◎
・ポンプサック付き
・サイズ違いあり(ラージ)
EXPED公式サイトLOST ALLOW公式ストアサーマレスト公式サイト
※表は右にスクロールできます。

インフレーティングタイプ

インフレーターマット画像

撮影:筆者(サーマレスト プロライトプラス)
エアーマットタイプは自分で膨らませるのが少し面倒だから自動的に膨らむマットが欲しい。そんな方はインフレーティングタイプがオススメ。
最後に、インフレーティングタイプの特徴と商品をご紹介していきます。

インフレーターマットバルブ

撮影:筆者

インフレータブルマットは、バルブを開くだけで膨らむ仕組みになっています。
自動的に膨らみ、自分で空気を入れる手間がないのが最大の特徴でありメリット。エアマット同様に空気の層がゴツゴツした地面から守ってくれて、地面からの冷気を遮断してくれます。しかし穴が開くと使用できない、エアーマットに比べるとかさばる・重いといった弱点も。

インフレータータイプの商品例

キャンピングマット【WEIMALL】スエードインフレーターマット【Hilander】プロライトプラス【サーマレスト】
キャンピングマット画像スエードインフレーターマットUK-2【Hilander】プロライトプラス画像
価格5,080円4,280円16,500円
(レギュラー)
サイズ183198×65cm
厚さ10cm
192×65cm
厚さ5cm
183×51cm
厚さ3.8cm
収納サイズ20×65cm20×65cm28×12cm
重量1,600g650g
R価3.2
特徴・ 高反発ウレタンを使用。
・長時間寝ていても疲れづらい
・ボタンによりマットの連結が可能
・スウェード生地で触り心地、寝心地◎
・高さ調整可能な枕つき(枕なしのシリーズもあり)
・ 断熱性が高い
・インフレーティングマットの中では圧倒的に軽い
MEIMALL公式サイトHilander公式ストアサーマレスト公式サイト
※表は右にスクロールできます。

それぞれの特徴とメリット・デメリットを理解しよう

今回紹介した3つのマット。メリット・デメリットはそれぞれ異なりますが、特に”登山”シーンでは重要視される「収納サイズ・重量」は大きく異なるため、使用する季節・シーンに合わせて選ぶ必要があります。
これはあくまでも一例ですが、左から「①クローズドセル」「②エアーマット」「③インフレーティングマット」と500mlのペットボトル比較です。

マット比較画像

撮影:筆者

エアーマット(②)・インフレーティングマット(③)と比べ、クローズドセル(①)は2倍くらい大きいですが、重さを比較すると、クローズドセルが一番軽いという結果に。エアーマット・インフレーティングマットはモデルによっても異なるため、クローズドセルタイプが一番軽いとは一概には言えませんが、「自分が何を優先するのか」「どんなシチュエ―ションで使う寝袋マットなのか」に合わせて、ぴったりのモデルを探しましょう。

筆者としては、

夏山:クローズドセル(①)
冬山:R値の高いエアーマット(②)
キャンプ:インフレーティングマット(③)

というような感じで使い分けています。

3種類のタイプの特徴を簡単にまとめると、次のようになります。

クローズドセルエアーマットインフレーティング
特徴折り畳み式・ロール式自分で空気をいれて膨らませる自動的に膨らむ
(+足りない場合は自分で空気を入れる)
メリット軽い、パンクの心配がなく耐久性があるゴツゴツした地面でも快適に過ごせる
空気の層が知面からの熱を遮断してくれる
自分で空気を入れて膨らませないで済む。
エアーマット同様、ゴツゴツした地面でも快適に過ごせる。空気の層が知面からの熱を遮断してくれる
デメリットかさばる膨らませるのが意外と大変、穴が開くと使用できない、他と比べると値段が高いかさばる。
重い。
穴が開くと使用できない。

キャンプ用で考えている人向け

キャンプ画像

出典:PIXTA

登山はしないけど、キャンプ用で寝袋マットを探している。そんな方にはインフレーティングマットがオススメ。
登山用のマットに比べて安価な商品が多く、自動で膨らむので手間いらず。

インフレーティングタイプ

MERMONT キャンピングマット

商品仕様 カラー:ネイビー、グリーン、ゴールド
サイズ(約):縦198cm×横65cm×厚さ10cm
収納サイズ(約):65cm×20cm

Hilander(ハイランダー) スエードインフレーターマット

●サイズ:幅65×長192×厚み最大5cm
●収納サイズ:幅16×高65cm
●重量:約1.6kg
●付属品:ゴムベルト2本、リペア用生地

登山でも使えるインフレーティングマット

マットと登山道具

出典:PIXTA

キャンプだけじゃない、登山でも使える軽量型インフレ―ティングマットはこちら

THERMAREST(サーマレスト) プロライトプラス

・ 重さ650g
・ 大きさ51×183cm、
・厚さ 3.8cm
・収納サイズ(長さ×直径)]28×12cm
・R値3.2

夏山テント泊用、コスパ重視な人向け

夏山テント泊登山画像

出典:PIXTA

夏のテント泊に挑戦したい!テントも買わないといけないし、寝袋も必要だし、マットも買わないといけない。そんな方には軽さと寝心地のバランス、そして何よりコスパの良い商品をおススメします。

クローズドセルタイプ

THERMAREST(サーマレスト) Zライトソル

・サイズ51×183cm、厚さ2cm
・収納時51×13×14cm
・重量410g
・R値 : 2.0

THERMAREST(サーマレスト) リッジレスト ソーライト

・サイズ183x51cm厚さ1.5cm
・収納51x20cm
・質量400g
・R値

軽いマットが欲しいULハイカー向け

ULハイカー画像

出典:PIXTA

もう少し軽いマットが欲しい!そんな方にオススメなのは以下の商品。

エアマット

THERMAREST(サーマレスト) ネオエアーウーバーライト

・サイズ 51×183cm厚さ 6.4cm
・収納サイズ(長さ×直径) 15×9cm
・重量 250g
・R値 2.3

KLYMIT(クライミット) イナーシャ オゾン

・サイズ 約幅55×長さ183×厚さ4.4cm
・収納約8.9×15.2cm
・重量 約354g

厳冬期テント泊で考えている人向け

厳冬期テント

出典:PIXTA

厳冬期のテント泊用に、地面からの冷気をしっかり遮断してくれるマットが欲しい、そんな方に。冬山はR値に注目してみてください。こちらの記事が参考になります。

エアマット

SEA TO SUMMIT(シートゥーサミット) イーサーライトXTエクストリームマット

・サイズ183x55cm※厚さ10cm
・収納17.5×24cm
・質量720g
・R値6.2


THERMAREST(サーマレスト) ネオエアーXサーモ

・サイズ:51×183cm 厚さ:6.4cm
・収納サイズ:23×10cm
・重量:約430g
・R値:6.9

目的に合った寝袋マットをゲットしよう

マットを持った女性

出典:PIXTA

今回は寝袋マットの種類と特徴、そしてシチュエーション別オススメ商品についてご紹介しました。自分にピッタリなマットは見つけられたでしょうか?「おすすめはこれ一択!」とは言い切れないのが寝袋マットです。特徴とメリット・デメリットを理解したうえで様々な商品を比較することをお勧めします。寝袋マットの購入を検討している方にとってこの記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです!